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組み合わせ演算子による条件付きプロパティロジック

作成者: 田村 慶|2026/09/01

概要

プロパティの条件ロジックを設定する際、複数の条件を組み合わせることができるようになりました。これにより、複数のプロパティの値に基づいて、関連するプロパティを表示させることができます。

本アップデートは現在パブリックベータとして提供されています。

重要な理由

これまで、HubSpotの条件付きプロパティロジックでは、一度に1つのプロパティしか参照できなかったため、依存フィールドの制御方法に制限がありました。マルチ条件ロジックにより、チームが特別な手間をかけることなく、複数の条件が満たされた場合にのみ、レコードの適切なフィールドを表示できるようになりました。

  • 営業担当者は、連絡先が「顧客」である上に「有効なサブスクリプション」を持っている場合にのみ、「更新日」フィールドを表示できるようになり、レコードを煩雑にする不要なフィールドを減らすことができます。
  • マーケティングチームは、コンタクトがフォームに入力し、かつ対象となる業界セグメントに属している場合にのみ、特定のリードスコアプロパティを適用できます。
  • 営業チームは、案件が「成約失敗」とマークされ、かつ優先度が高い場合に、「解約理由」フィールドの入力を必須とすることで、データ収集の焦点を絞り込むことができます。

仕組み・設定方法

  1. HubSpotアカウントで設定 (Settings) にアクセスし、左側のサイドバーにある「プロパティ (Properties)」をクリックします。
  2. オブジェクトの種類(例:連絡先)を選択し、「条件付きロジック」タブをクリックします。
  3. Create logic」を選択して、最初の条件を設定します。必要に応じて、プロパティ、演算子、値を追加してください。
  4. ロジックに条件を追加してください。最初の条件を複製することで、ロジックをより迅速にカスタマイズできます。
  5. 設定内容を保存してください。

対象

Service Hub Professional、Service Hub Enterprise、Sales Hub Professional、Sales Hub Enterprise、Data Hub Professional、Data Hub Enterprise、Smart CRM Professional、Smart CRM Enterprise、Marketing Hub Professional、Marketing Hub Enterprise

対象

Core Seats Enterprise Hub、Core Seats Professional Hub、Marketing Hub Professional/Enterprise、Data Hub Professional/Enterprise、Sales Hub Professional/Enterprise、Service Hub Professional/Enterprise

株式会社100の視点

活用シーン

  • プロパティの条件付きロジックにおいて複数条件のAND条件を設定できるようになるため、「顧客区分」と「サブスクリプション状態」など2つ以上の項目が揃った場合にのみ特定フィールドを表示させる、といった運用が可能になります。これにより営業担当者やカスタマーサポート担当者が入力すべき項目を必要最小限に絞り込め、レコードの見通しがよくなります。
  • マーケティング部門ではフォーム回答と業界セグメントを組み合わせてリードスコア用プロパティを出し分けるといった使い方が想定され、部門ごとに異なる評価基準を1つのオブジェクト上で管理しやすくなると見られます。
  • 案件が「成約失敗」かつ「優先度高」の場合のみ「解約理由」を必須化するなど、承認や引き継ぎのフローで特定条件下だけ入力を強制したい場面にも活用できそうです。稟議やレビュー前のデータ精査を省力化する助けになると考えられます。

気になる点

  • 設定手順を見る限り、条件の組み合わせはAND条件を前提とした複製ベースの操作のようで、OR条件や条件のネスト(入れ子構造)にどこまで対応しているかは現時点では不明です。複雑な業務ルールを持つお客さまにとっては、設定できる組み合わせの範囲が実務要件に足りるか確認が必要です。
  • パブリックベータ提供のため、正式リリース時に設定内容の挙動や上限条件数などが変更される可能性があります。ベータ段階で作り込んだロジックを本運用に持ち込む場合は、リリースノートの継続的な確認が求められます。
  • 対象オブジェクトやプロパティの種類によって利用可否に差がある可能性があり、既存の条件付きロジックからの移行手順についても情報がないため、運用担当者と情報システム部門との事前のすり合わせが必要になりそうです。

今後への期待

  • OR条件や複数条件のグループ化など、より柔軲なロジック構築に対応していくと、複雑な業務フローを持つお客さまにも適用範囲が広がると期待されます。
  • 条件設定のプレビュー機能やテスト実行機能が加われば、公開前にロジックの意図しない挙動を確認でき、運用担当者の負担軽減につながると考えられます。
  • 正式リリース時には、複数プロパティにまたがる条件の一括レビューや、変更履歴の可視化機能などが加わると、部門をまたいだ運用管理がしやすくなるのではないでしょうか。

※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。