誰しも、便利で快適な体験を一度経験すると、過去の不便利さを苦痛と感じ、敬遠するようになります。
「なぜ、この私が面倒なハシゴを登らなければならないのだ! エレベーターを導入しないとは何事だ!(怒)」と悶々とするあの気持ち。ハシゴは全身運動にもなるからと言い聞かせていても、何もせずに全自動のエレベーターを体験してしまうと、過去の苦痛を許さないのが人間の性でしょう。
ネット利用が日常化し、私たちは、ご飯を食べるように、頻繁に「webサイトのフォーム」の入力を体験しています。このフォーム入力で"ちょっと便利な体験"を知ってる人は、こう感じているはずです。
『郵便番号を入れれば、その住所が自動で入力されるのは、"当たり前"である。』
この"ちょっと便利な体験"は、先のエレベーター同様、もはや"当たり前"として認識されており、この配慮がないサービスに出会うと、瞬間的に"ハシゴを登れ"と要求されたようなストレスを感じ、急激に意欲が落ちてしまうことでしょう。
こうした"ちょっとした配慮"がないがために、購入寸前だったお父さんも、資料請求直前だったお母さんも、直前まで手に取ろうとしていたものを忘れ、そっと背中を向けてしまうことでしょう。すれ違いなんて、そんな些細なことから大ごとに発展してしまうことを無視できません。
でも、想像してみてください。隣にエレベーターが見えているのに、「うちのお店はハシゴを登って注文するんですよ」って言われたと時の気持ちを。そう、脳が許さないのです。
今こそ、全てのハシゴを撤去し、エレベーターに切り替えましょう。サイト訪問者は、webサイトが何で作られているかに関係なく「郵便番号を入れれば、自動で住所が入力される」と思っているはずですから。
では、「HubSpot」のフォームにどうこの仕組みを入れるか。 残念ながら、世界中で愛され使われるCRMツールは、"日本独自"の仕組みはまだ充実していません。この「郵便番号から自動的に住所を入力される仕組み」もHubSpotに標準搭載されていませんが、当社のHubSpot専用アプリ「Growth Apps」を利用すれば、簡単に実装することができます。
GrowthAppsにログイン後、設定画面から、HubSpotのアカウントと連携させます。
次に、HubSpot内で作られたフォーム(郵便番号から住所を自動入力させたいフォーム)を選び、Growth Apps側に追加します(複数のフォームを追加できます)。
追加したフォームの「設定」ボタンから、フォーム設定をおこないます。住所入力では、「1行テキスト」表示か「複数行(都道府県、市区町村、住所など)」など、フォームの表示形式にあわせて、それぞれの入力項目にマッチさせる内容を紐付けします。
Growth Appsには、「郵便番号」だけでなく、「会社名」に入れた文字列から会社名の候補を出す「サジェスト機能」と、その会社に登録されている住所を自動入力する機能もあります(会社名の候補は、国税庁のデータベースを参照しています)。この設定も必要に応じて紐付けしましょう。
それでは、HubSpotに移動し、対象となるフォームを編集して、Growth Appsでコピーした埋め込みコードを反映しましょう。
左画面の各項目に「フォーム名」を入れ、「フォームの埋め込み」に埋め込みコードを貼り付けします。
プレビューで表示画面やテスト確認も後、フォームを公開して終了です。
実際にこの拡張アプリが組み込まれたフォームを操作して、どのように動作するか確認してみましょう。
Growth Apps|郵便番号から住所自動入力フォーム for HubSpot(無料デモページ)
わからないことがあれば、サポートスタッフが丁寧にお手伝いしますので、気軽にご連絡ください。
以上、「HubSpotフォームで、郵便番号から自動で住所入力を可能にする方法」の紹介でした。