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無料・有料のLP(ランディングページ)制作ツールおすすめ一挙公開

作成者: 渋谷 真生子|2025/02/06

Web広告やSNSで多くの潜在顧客を集客できても、適切な情報を提供できなければ、売り上げアップやリード獲得にはつながりません。ここで重要になるのがLP(ランディングページ)です。

LPは、購入や問い合わせといった特定のコンバージョンを達成するための重要なチャネルです。顧客は、LPを通じて興味を持った製品やサービスの詳細を理解し、コンバージョン行動を取るかどうかを判断します。

コンバージョン率を高めるためには、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を迅速に回すことが欠かせません。LPのパフォーマンスを分析し、キャッチコピーやCTAを最適化することで、コンバージョン率が向上します。そして、このプロセスを効率化するためにLP制作ツールの導入が有効です。

LP制作ツールを導入すれば、Webサイト制作に精通していなくても直感的な操作でLPの改善が可能です。ただし、市場には多くのツールが存在するため、どれを選べばよいか悩むことも多いでしょう。

そこで、本記事ではLP制作ツールの基本機能や選定ポイント、おすすめのツール10選をご紹介します。最後にはツールの比較表も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

LP(ランディングページ)とは

まずは、LPの基本や意義について見ていき、ツール導入の重要性を理解しましょう。

LP(ランディングページ)とは

LPとは、「着地ページ」という意味で、ユーザーが検索結果や広告、SNSなどを経由して最初に訪れるページのことを指します。

ホームページとは異なり、LPは購入や問い合わせなどの特定の行動を促す目的で作成されるため、通常のホームページよりも縦長で、単一のCTAが設置されます。

たとえば、ホームページは会社概要や製品紹介、ブログ記事などさまざまなコンテンツがあり、CTAも購入や問い合わせなどさまざまです。一方、LPは1つの製品サービスを訴求し、設置するCTAの種類も1つ、多くても2つのみです。具体例を見てみましょう。

出典:HubSpot

HubSpotのCRMソフトウェアのLPは、無料デモの申し込みを目的としています。ファーストビューには明確なCTAが配置され、主要機能が箇条書きで簡潔に示されています。これにより、視認性が向上し、ユーザーは必要な情報を素早く把握したうえで、無料デモの申し込みをするかどうかの判断をすぐに行えるのです。

このようにLPは、特定の目的を達成するために、訴求力の高いコンテンツになっているのが特徴といえます。LPの主な構成内容は以下の通りです。

  • 製品サービス画像
  • キャッチコピー
  • CTAボタン
  • 顧客の声/導入事例

LPの効果を最大化するためには、定期的な分析と改善が欠かせません。初めに制作したLPが高いパフォーマンスを発揮するとは限らないため、キャッチコピーやCTA、デザインなどを対象にA/Bテストを繰りかえす必要があります。

LP(ランディングページ)の意義

Webマーケティングを推進するうえで、LP(ランディングページ)は直接的なコンバージョンを生み出す重要なチャネルです。特に、広告から製品やサービスに関心を持ったユーザーを効果的に誘導する役割を果たします。

たとえば、特定の製品の売り上げを目的に、Web広告を配信した場合を考えてみましょう。

もしLPを用意していなければ、広告に興味を持ったユーザーは、製品とは関連性の低いホームページにたどり着きます。その結果、必要な情報がすぐに見つからず、ユーザーは離脱してしまう可能性が高くなります。これは、ユーザーが求める情報と実際に提供される情報にギャップが生じるためです。

一方、適切に設計されたLPがあれば、広告をクリックしたユーザーは、関連する製品やサービスに特化したページへ遷移します。これにより、以下のようなメリットが生まれます。

  • 情報の的確な提供:LPでは、ユーザーが求める製品やサービスの詳細情報、たとえば特徴や価格、顧客の声を客の声を一目で分かる形でまとめられています。
  • ユーザー体験の向上:目的に応じた明確な導線設計により、ユーザーはストレスなく必要な情報を得られます。
  • コンバージョン率の向上:LPで製品やサービスへの理解を深めたユーザーは、購入や問い合わせなどのコンバージョン行動を起こしやすくなります。

多くの人が時間に追われ、集中力が短くなっている現代において、製品やサービスの魅力を簡潔に訴求できるLPの重要性はますます増しています。各マーケティングキャンペーンの費用対効果を向上させるためにも、ユーザーが求める情報を端的に伝えるLPを制作することが重要です。

LP(ランディングページ)作成ツールとは

LP作成ツールは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても簡単にLPを制作できるソフトウェアやオンラインサービスのことです。ドラッグ&ドロップの直感的な操作でデザインやコンテンツを配置できるため、Webデザインのスキルがない人でもプロフェッショナルなLPを短時間で作成できます。

自社でLPを制作することには多くのメリットがあります。

まず、コスト削減です。外部にLP制作を委託すると、制作費用が10万円から30万円に上り、修正や追加の要望によって追加費用が発生することもあります。一方、LP作成ツールを導入すれば、初期投資や月額利用料のみで継続的に利用でき、総合的なコストパフォーマンスが向上します。

さらに、LP作成ツールを使用することで、マーケティングチームが迅速にLPを作成・修正することが可能です。

これにより、PDCAサイクルを迅速に回せるようになります。LPの運用においては、データ分析を基にキャッチコピーやCTAなどを最適化しなければいけません。外部委託の場合、迅速な改善が難しく、改善のたびに追加費用が発生するデメリットがあります。

LP作成ツールを導入することで、自社内でのLP制作が可能になり、迅速なPDCAサイクルの実行が実現します。結果として、コンバージョン数の増加や費用対効果の向上が期待できます。

ホームページとは異なり、LPでは高いデザイン性は必ずしも必要ありません。コンバージョンという目標を達成するためには、迅速な改善が重要であり、そのためにLP作成ツールが有効です。

LP(ランディングページ)作成ツールの基本的な機能

LP作成ツールには、さまざまな機能が搭載されており、ユーザーが効果的なLPを簡単に作成できるようサポートしています。以下に、基本的な機能とその概要を紹介します。

ドラッグ&ドロップエディター

多くのLP作成ツールには、直感的なドラッグ&ドロップエディターが搭載されています。これにより、プログラミングの知識がなくても、要素を簡単に追加・配置でき、視覚的に魅力的なLPを作成できます。

テンプレートライブラリ

各ツールは多種多様なデザインテンプレートを備えています。目的や業種に合わせたテンプレートを選び、デザインの初期段階から質の高いLPを効率的に作成することが可能です。

レスポンシブデザイン

モバイルフレンドリーなデザインが標準で提供されており、PC、タブレット、スマートフォンなど、あらゆるデバイスで最適に表示されるLPを作成できます。

SEO最適化ツール

LP作成ツールには、検索エンジンでの表示順位を向上させるためのSEOツールが組み込まれています。メタタグの編集、ページスピードの最適化、キーワードの最適化などが可能です。

A/Bテスト

LP作成ツールの中には、A/Bテストを備えているものがあります。A/Bテスト機能を活用することで、要素の異なるバージョンのLPを比較し、最も効果的なデザインやコンテンツを検証できます。これにより、効率よくLPの最適化を行えます。ビジネス目的でLPを作成する場合、A/Bテストは必須の機能でしょう。

フォームビルダー

問い合わせや資料請求などが目的の場合、LPへのフォーム設置は必須です。フォームビルダーがあれば、ユーザーからの情報収集を目的としたフォームを簡単に作成できます。カスタマイズ可能なフォームフィールドを用いて、登録、アンケート、問い合わせなど様々な目的に対応できます。

サードパーティーツールとの連携

CRM(顧客関係管理)ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携を行えれば、顧客データを一元管理し、マーケティングキャンペーンを効率的に運用できます。たとえば、CRMと連携することで、フォームに入力された顧客情報をCRMに自動保存、CRM上の顧客情報に基づきパーソナライズ化したLPを表示するなどを行えます。

効果測定とレポート機能

LPのパフォーマンスをリアルタイムで測定し、詳細なレポートを生成する機能があります。コンバージョン率、訪問者数、離脱率などの指標をモニタリングし、継続的な改善が図れます。

AI機能

最新のLP作成ツールにはAI機能が搭載されており、自動でコンテンツの最適化やデザインの提案を行います。ゼロからキャッチコピーやCTAの文言を考える必要はなくなるため、LP作成業務を大幅に効率化できます。

LP(ランディングページ)制作ツールを選定する際のポイント

市場には数多くのLP制作ツールが出回っているため、どのツールを選定すればよいのかと悩む方は多いでしょう。そこでここからは、自社に最適なLP制作ツールを選定するためのポイントをご紹介します。

自社が必要とする機能の洗い出し

まず初めに、自社が達成したい目標やゴールを明確にし、そのゴールを達成するために必要な機能を洗い出します。

たとえば、見込み客の創出が主な目的であれば、フォームビルダー機能やCRMとの連携が重要となります。具体的には、カスタマイズ可能なフォームを使って情報を収集し、CRMに自動的にデータを保存することで、効率的なリード管理が可能です。

一方、製品のプロモーションを目的とする場合には、ビジュアルデザインのカスタマイズ機能やSEO対策機能が必要となるでしょう。これにより、視覚的に魅力的なLPを作成し、検索エンジンでの表示順位を向上させることができます。

さらに、各LP制作ツールが提供する独自の強みも注目ポイントです。たとえば、HubSpotはCRM・MAと強力に連携しており、LP経由での見込み客情報の自動保存、CRM上の顧客情報に基づいた訪問者に合わせたLPの表示、AIによるコンテンツ作成機能などが特徴です。

各LP制作ツールの機能が自社のマーケティング活動にどのように貢献するかを事前に確認し、リストアップしておくことが重要です。以下のステップで整理すると効果的です。

  1. 目標の明確化:自社のマーケティング目標や具体的なゴールを設定します。
  2. 必要な機能の洗い出し:目標達成に必要な機能をリストアップします。
  3. ツールの強みの確認:各ツールの特徴や独自機能を確認し、自社のニーズに合致するかを評価します。

これらのステップを通じて、自社に最適なLP作成ツールを選定し、効果的なLPの作成を実現しましょう。

無料プランやトライアルを提供しているか

多くのLP制作ツールは、無料プランやトライアル期間を提供しています。これらを利用することで、導入前に操作感や機能性を実際に確認することができます。

無料プランを試さずに導入すると、操作が難しくて社内に浸透しない、最悪の場合は別のツールを導入せざるを得ないという事態になりかねません。そのため、まずは無料プランから試すことを推奨します。

無料プランでは機能に制限がある場合も多いですが、基本的な操作性やUI/UXを体験するには十分です。可能であれば、無料プランやトライアル期間中に実際のLPを作成してみて、社内での利用可能性を評価しましょう。

無料プランやトライアルを試す際には、LP制作ツールを利用する現場の社員のフィードバックを得ることが重要です。複数の社員に協力してもらい、実際にLP制作や機能、操作性を評価してもらいましょう。たとえば、以下の方法でフィードバックを集めると効果的です。

  • アンケートの実施:操作性、使いやすさ、機能の充実度などについて質問し、具体的な意見を収集します。
  • 実際のプロジェクトでの使用:実際のマーケティングキャンペーンでツールを使ってLPを作成し、その結果や過程を評価します。
  • 定期的なミーティング:使用感や改善点についての意見交換を行い、全員の意見を取り入れるようにします。

現場の社員の声を考慮し、最適なツールを選定することで、効果的なLP作成ツールを選定できるようになります。

外部ツールとの連携

外部ツールとの連携もLP制作ツールを選定する際の重要なポイントです。

たとえば、HubSpotとSalesforceを連携させれば、HubSpotのLP経由で獲得した顧客データがリアルタイムでSalesforceに反映されます。営業とマーケティング部門の連携が円滑になり、営業部門は迅速に見込み客にアプローチを行えるのです。

一方、LP制作ツール「ジンドゥー」とInstagramを連携させることで、InstagramのフィードをLPに反映させることができます。

このように外部ツールとの連携できるツールを選定すれば、より効果的なマーケティング施策の展開やLP制作が行えるようになるのです。

サポート体制

ツールの導入後に直面する問題や質問に対して、迅速に対応してもらえるかどうかは重要です。

サポート体制が充実しているか、またそのサポートがどのような形で提供されるか(メールサポート、チャットサポート、電話サポートなど)を確認しましょう。

また、導入前にFAQやユーザーガイド、オンラインフォーラムなどのリソースが充実しているかも確認しておくと良いでしょう。これらのリソースは、問題解決やツールの使いこなしに役立ちます。

効果検証・レポート機能

LPは公開して終わりではなく、継続的な改善が求められます。そのため、効果検証やレポート機能が充実しているかどうかを確認することが重要です。詳細な分析レポートを提供するツールは、コンバージョン率、訪問者数、クリック率、離脱率などのデータをリアルタイムでモニタリングでき、LPの効果的な改善に役立ちます。

また、A/Bテスト機能を備えているツールであれば、異なるバージョンのLPを比較検証をして、最適なデザインやコンテンツを特定することが可能です。

料金と必要機能との折り合い

ツールを選定する際には、価格と必要な機能とのバランスを考慮することが重要です。

単に価格が安いからといって選ぶのではなく、自社にとって本当に必要な機能を持つツールを選定しましょう。ビジネス用途では、ツールの機能が不十分だと逆にコストが増加する可能性があります。したがって、必要な機能を備えた最適なツールを選ぶことが求められます。

また、長期的な利用を考慮し、将来的な拡張性も視野に入れて選定することが重要です。

おすすめLP制作ツール10選【無料プランあり】

ここでは、おすすめのLP制作ツール10選の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

【無料プランあり】HubSpot |CRM・MAと円滑に連携

出典:HubSpot

HubSpotは、CRM(顧客関係管理)システムを基軸とし、マーケティングや営業などの業務の効率化を支援する機能を備えたソフトウェアです。

ノーコードでLPやメールの作成が可能であり、LP公開後の流入数やコンバージョン数などのデータ計測が容易に行えます。AIによるコンテンツ制作機能も充実しているため、専門的な知識がなくても、直感的な操作で効果的なマーケティング活動を実現できるでしょう。

豊富なテンプレート、直感的な操作が行えるため、LP制作のインハウス化を進められます。また、メール配信機能やマーケティング自動化のワークフロー機能を駆使することで、少人数のマーケティングチームでも高い生産性を維持しつつ、売上拡大の実現が可能。

たとえば、HubSpotを導入することで、以下のような施策を行えます。

  • LP経由で獲得した顧客情報を自動保存
  • 顧客に合わせて表示するLPを最適化する
  • LP経由で獲得したリードの質を数値化し、高スコアのリードには営業が迅速にアプローチ、低スコアのリードはメールでナーチャリングを実施

さらに、サポート体制の充実度が高く評価されています。メールやチャット、電話での迅速な対応は、導入初期の不明点を解消するだけでなく、長期間にわたり継続的なサポートを提供します。

一方で、HubSpotの定期的なアップデートに伴うUIの変更が頻繁であるため、操作に慣れるまで時間がかかるとの声もあります。また、必要なコンタクトをマーケティングコンタクトとして設定する際のメンテナンスが煩雑である点にも注意が必要です。

無料プランでは、HubSpotのロゴ付きにはなりますが、LPの制作やフォームの設置、コンテンツ生成AIなどを利用できます。Content Hubの有料プランに加入することで、HubSpotのロゴ削除、A/Bテスト、スコアリングなどの機能が解放されます。

まずは、期間無制限の無料プランを試し、LP制作やほかのマーケティング機能、操作性などを確認するとよいでしょう。

【無料プランあり】ジンドゥー |AIが瞬時にLPを制作

出典:ジンドゥー

ジンドゥーは、初心者にとって使い勝手の良いサイト作成ツールです。

AIビルダーを活用すれば、LPの目的や内容、好みのスタイルなどを入力するだけで、魅力的なLPが瞬時に作成されます。タイトルを修正したりテキストを変更したりする際には、単純にその部分をタップするだけで編集を行えます。CSSやHTMLの知識がほとんど必要ないため、Webサイトの作成が初めての人でも簡単に利用できます。

UIがシンプルで動作も軽快なので、操作にストレスを感じることはありません。さらに、ジンドゥーが提供するアクセス解析ツールのほか、Googleアナリティクスとの連携も可能です。LP公開後の効果計測も本格的に行えます。

一方で、有料プランにもかかわらずサポートが手薄であるとの評価があります。また、使用者が比較的少ないため、コミュニティが小さく、問題が発生した際に解決策を見つけにくいこともあります。

さらに、ジンドゥーはホームページ制作に特化したツールであるため、マーケティングツールとしての活用には大きな期待はできません。特に高額商材を取り扱うBtoBにおいては、LPから直接購入する顧客は少ないため、メールマーケティングをはじめとした顧客との信頼関係を構築する機能は必須です。

この点を踏まえると、ジンドゥーは多大なコストをかけずにLPを制作したいBtoC企業に向いています。無料プランでは、ジンドゥーが提供するサブドメインのもと最大5ページのホームページ・LP制作が可能です。

【無料デモあり】Ferret One┃BtoBのリード獲得に特化

出典:Ferret One

Ferret Oneは、BtoBマーケティングのリード獲得に特化したソフトウェアです。

CMSとMAツールが組み合わさっているため、サイト制作からメール配信、AIによるコンテンツ制作など豊富なマーケティング機能がそなわっています。LP制作においては、直感操作でエディターからページを編集できる機能が特徴で、エンジニアの補助なしにページの作成や修正が可能です。また、新任の担当や他部署のメンバーでも簡単に使いこなせるため、教育コストを大幅に削減できます。

HubSpotと類似したツールですが、Ferret Oneはマーケティングに特化している一方、HubSpotはマーケティング・営業・カスタマーサポートなど各部門の連携強化や業務効率化に強みを持っています。

まずはリード獲得数を最大化したい場合はFerret One、リード獲得からナーチャリング、顧客維持まで一貫して行いたい場合はHubSpotを選定するとよいでしょう。ただし、Ferret OneはSalesforceやSansanなどのSFAツールと連携することで、営業が迅速に見込み客にアプローチできるようになります。

デメリットとしては、流入経路ごとのリード詳細が見られない点や、サポートサイトで情報が見つけにくい、承認機能や公開権限ユーザー機能がないなどがあげられます。

Webマーケティングを一つのツールで完結させたい企業にとって、Ferret Oneは非常に有用です。サイト・LP制作からメルマガ配信、リード管理までを一貫して行えるため、複数のツールを使いこなす必要がありません。無料デモでは、オンラインで担当者の話を聞きながら約1時間ほど操作性を確認できます。

【無料のオープンソース型CMS】WordPress┃高い拡張性が魅力

出典:WordPress

WordPressは世界中で最も使用されているCMSです。

WordPressの最大の利点はその柔軟性と拡張性です。WordPressは多くのプラグインを提供しており、これを利用することでLP制作に必要な機能を簡単に追加できます。

たとえば、「Elementor」や「Beaver Builder」といったドラッグ&ドロップビルダーを使用することで、直感的な操作で美しいランディングページを作成できます。さらに、豊富なテーマも提供されており、ビジネスのニーズに合ったデザインを選択してカスタマイズすることが可能です。

また、WordPress自体は無料で利用でき、追加の機能やカスタマイズが必要な場合でも、比較的低コストでプラグインやテーマを購入することができます。そのため、限られた予算で効果的なLPを作成することが可能です。

一方で、WordPressはセキュリティリスクが比較的高いため、自社で適切なセキュリティ体制を構築しなければいけません。カスタマイズ性が高いのも魅力的ですが、そもそも高度なカスタマイズ性が必要ない可能性は十分にあります。

自社にWebサイト制作に精通した人材がいない場合や高度なカスタマイズが必要ない場合、HubSpotやFerret Oneのようなパッケージ型のほうが、使い勝手がよく運用コストも抑えられます。

【無料プランあり】ペライチ┃低コストでシンプルなLP制作ツール

出典:ペライチ

ペライチは、プログラミングの知識がなくても簡単にWebサイトを作成できるホームページ作成ソフトです。豊富なテンプレートと直感的なインターフェースを備えており、初心者から経験者まで幅広いユーザーに対応しています。テンプレートのバリエーションが豊富で、様々なデザインのサイトを作成できるため、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

また、費用が割安なのもメリットでしょう。最安のライトプランは月額1,465円で、3ページの制作、決済機能やAIアシストなどを活用できます。さらに高度なプランに加入すれば、メルマガや予約機能などの利用が可能です。ただし、Webページ運用に必要な最低限の機能だけ搭載されているため、LPで集客した見込み客を顧客に転換する必要がある場合は、ほかのツールの導入も検討する必要があるでしょう。

最低限の機能性と割安なコストを考えると、小規模なBtoC企業や個人事業主におすすめなツールです。公式サイトを見ても、地域密着型の小規模な企業やフリーランスなどが中心に活用しています。本格的なビジネス展開を考えている場合、ペライチでは物足りなさを感じるかもしれません。なお1か月間は無料で試すことができます。

【無料プランあり】Wix┃900種類以上のテンプレート

出典:Wix

Wixは、コードを書くことなく、初心者でも簡単に美しいWebサイトを作成できるホームページ作成ツールです。多彩なテンプレートと直感的なデザインツールを備えており、専門知識がなくても複数の担当者で運用や更新が可能です。

サイトのアクセス数や閲覧数、滞在時間などを分析する機能も充実しており、Webサイト運営に必要な機能を一通り揃えています。さらに、価格面でも比較的安価で提供されている点が魅力です。

特に大きなメリットは、テンプレート数が900種類以上と豊富なため、誰でも迅速にプロフェッショナルなLPを製作できることでしょう。テンプレートを活用することで、短期間でLPを立ち上げ、管理することが可能です。有料プランに加入すれば、独自ドメインの接続やWixのロゴの削除、問い合わせフォーム、自動マーケティングツールなどを利用できるようになります。

ECサイトの運営においては、豊富な機能が提供されており、Wixでホームページ・LPの制作から売り上げ増加まで一貫して行えるでしょう。一方、BtoB企業や高額商材を取り扱う企業の場合、Wixでは適切なナーチャリングをするのは困難です。

【無料プランあり】STUDIO┃CMS機能搭載のLP制作ツール

出典:STUDIO

STUDIOは、WEBデザイナーでなくても直感的に使えるCMSです。ユーザーインターフェースが非常にわかりやすく、初めてLP制作に取り組む方も、テンプレートと直感的な操作で迷うことなくLPを製作できるでしょう。

Wixやペライチとは異なり、STUDIOはCMS機能も兼ね備えています。チームでのコンテンツ作成と管理が行えるようになるため、コンテンツマーケティングにも最適です。また、チームでの共同編集機能を利用すれば、実際の動きを共有しながら進められるため、公開までの期間を短縮できます。

導入事例を見ると、企業規模や業種にかかわらず多様な企業に導入されていることがわかります。特に、運用保守の手間がかからないノーコードツールという点が評価されているようです。たとえば、WordPressだとOS管理やパッチ対応などセキュリティに関する業務が多数発生します。一方、STUDIOやHubSpotのようなクラウド型CMSなら、運用保守はベンダー側が対応してくれるのです。

STUDIOのもう一つの強みは、SEO対策が可能な点です。サイトマップの自動生成や容易なタグ設定、301リダイレクト対応など基本的な内部SEO対策を行えます。コンテンツの制作から更新も簡単なため、継続してSEO対策を進められるでしょう。

無料プランでも、Webページ制作やCMSなどの基本的な機能を利用できます。中規模ビジネスプランの場合、4,980円でCMSやGoogleアナリティクスとの連携などの機能を活用できます。ただし、HubSpotやFerret Oneと比べると、マーケティング機能が不足しているため、BtoCでLP制作だけではなく、ブログ記事の発信や定期的な製品ページの更新が必要な企業などにおすすめです。

【無料プランあり】MOSH┃個人向けのLP制作ツール

出典:MOSH

MOSHはスマートフォンでサービスの販売予約サイトの制作ができるツールです。決済/予約機能、月額サブスクリプション、予約管理、チャットサポートなどの機能が備わっています。

機能や公式サイトを見ればわかりますが、企業向けというよりは、個人向けのホームページ制作サービスです。たとえば、個人がオンラインレッスンの販売目的にするLPならMOSHでも対応可能ですが、企業または個人でも製品販売をするのには向いていません。

初期費用と月額費用は無料ですが、決済手数料3.5%、サービス手数料3%+99円が発生します。

【無料プランあり】Strikingly┃プロレベルのLPを簡単作成

出典:Stringly

Strikinglyは、プログラミングの知識がなくても簡単に見栄えの良いWebページを作成できるノーコードツールです。プロフィールやポートフォリオ、商品紹介など、目的に応じた豊富なテンプレートを活用することで、直感的に操作しながらサイトを構築できます。

Strikinglyの大きなメリットは、直感的な操作性です。200近くのテンプレートから選択でき、HTMLやCSSの知識がなくても美しいサイトが作れます。無料プランでもサイトを公開できるため、コストをかけずに試すことが可能。また、定期的に新機能が追加されるなど、アップデートも頻繁に行われており、最新のデザインや機能を取り入れることが可能です。

一方、カスタマイズの自由度に関しては改善の余地があります。フォントの種類や個別の変更が限られているため、細かいデザインの調整には不向きとのこと。テンプレートに基づいたレイアウトの変更は可能ですが、大幅なカスタマイズは難しいです。

また、海外製のツールのため日本語の斜体が使えないようです。カスタマーサポートも充実はしておらず、基本的にはナレッジベースより自身で解決策を探す必要があります。無料プランでは、最大5ページのサイト・LPを製作できますが、独自ドメインの使用ができないことや、5GBの月間転送量制限があります。

【無料プランあり】Mailchimp┃無料で使える本格メール配信サービス

出典:Mailchimp

Mailchimpは、世界中のユーザーに使用されているメール配信サービスです。直感的な操作が可能なため、初めて使用する人でも簡単にメールの作成や配信を行えます。また、豊富なテンプレートが用意されており、ユーザーはそれを活用して手軽にプロフェッショナルなメールを作成することができます。

MailchimpのWebサイトビルダー機能を使えば、直感的な操作でWebサイトやLPの作成が可能です。無料プランの場合LPやWebサイトの作成はできますが、Mailchimpのロゴが表示されます。有料プランに加入することで、A/Bテストやパーソナライズページの表示、行動ターゲティングなどの機能を活用できます。

無料プランの機能が非常に充実しているため、まずは無料プランから開始するのもよいでしょう。デメリットとしては、日本語の翻訳に不完全な箇所が存在し、機能の理解が難しい場合があります。また、メーリングリストの作成方法が少しわかりづらいため、初めは作成に時間がかかるかもしれません。

スタンダードプランで月額20ドルとコストが割安なため、多くのコストをかけられない小規模ビジネスやメールマーケティングに注力したい企業におすすめです。一方、リード管理やマーケティングオートメーションなど、より高度なマーケティング活動を行いたい場合はHubSpotなどがよいでしょう。

おすすめLP制作ツール一覧表

※2025年1月時点での情報になります。

まとめ

LP制作ツールを導入すれば、Webサイト制作に詳しくない方でも簡単にLPの作成や変更ができ、迅速にPDCAを回すことが可能になります。

LPの主な目的は、商品購入や新規リードの獲得であり、高度なデザイン性は必須ではありません。重要なのは、迅速な分析と改善を行い、LPのコンバージョン率を向上させることです。外部に委託すると迅速なPDCAサイクルを回すことが難しいため、自社でLP制作ツールを導入することをおすすめします。

各ツールにはそれぞれ独自の強みがあるため、まずは自社の目標やニーズを明確にし、必要な機能をリストアップしましょう。その上で、各ツールを比較し、無料プランを試すことで操作性を確認し、最適なツールを選定することが重要です。