ビジネスにおけるAI活用は、単なる「チャットによる対話」から、CRM(顧客管理システム)のデータを直接操作し、意思決定を支援する「エージェント活用」のフェーズへと進化しています。
本記事では、HubSpotが新たに公開したClaudeおよびGeminiとの連携コネクター、そして営業戦略の鍵を握る「失注エージェント」の活用法について解説します。
Claudeコネクターの最大の特徴は、CRMデータの「読み取り」だけでなく「書き込み(作成・更新)」にも対応している点です。
【利用上の注意】書き込み権限を持つため、大規模な一括変更を行う前に、まずは単一レコードでの動作確認を推奨します。Claudeが提示した変更内容が意図通りか、実行前に確認するフローを徹底してください。また、利用開始にはHubSpotアカウントの再認証が必要です。
▶︎ ClaudeとのHubSpotコネクター
https://www.hubspot.jp/ai-tools/claude-connector
Geminiコネクターは、HubSpot内のデータを参照し、それを基にした高度なアウトプット生成に特化しています。
情報の「取得と加工」において、Googleエコシステムと親和性の高いGeminiを活用することで、事務作業の大幅な削減が期待できます。
▶︎ GeminiとのHubSpotコネクター
https://www.hubspot.jp/ai-tools/gemini-connector
営業組織において「なぜ失注したのか」の分析は不可欠ですが、担当者の主観(例:「価格が高かった」という定型的な報告)に頼りすぎるリスクがあります。
新機能「Deal Loss Agent(失注エージェント)」は、人間のバイアスを排除した分析を実現します。
現在はHubSpotクレジットを消費せずに試行可能なため、データドリブンな営業組織への転換を図る絶好の機会です。
▶︎ 失注エージェントを使用する
https://knowledge.hubspot.com/ai-tools/use-the-deal-loss-agent
今回のアップデートの本質は、CRMという存在の再定義にあります。HubSpotは単なる記録ツールではなく、「AIツールの性能を最大化させるためのデータ基盤」へと進化しました。
今後は、以下の2点を戦略の両輪として回すことが、競合優位性を築く鍵となるでしょう。
ただし、AIを信頼しすぎるのは禁物です。最終的な実行判断は人間が行うという「セーフティネット」を維持しながら、この能動的なパートナーを使いこなすこと。それこそが、これからの営業組織に求められる最重要スキルとなります。
まずは、小規模なデータ更新や直近の失注分析から、AIの力を試してみてはいかがでしょうか。