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HIPAA対応のノートテイカー・ボット(HubSpot Notetaker for HIPAA)

作成者: 田村 慶|2026/09/10

概要

HubSpot Notetakerが一般提供開始されました。HubSpot Notetakerを使えば、顧客との会話から重要な文脈情報を自動的に抽出することができます。Notetakerは対応しているバーチャルミーティングに参加し、会話を録音・文字起こしして、録音データ、文字起こしデータ、および利用可能な会話の分析結果をHubSpotに直接保存します。

ただし、アカウントでHIPAA機能が有効になっている場合、現時点ではHubSpot Notetakerをご利用いただけません。その代わりに、保護対象医療情報(PHI)が含まれる可能性のある会話(ネイティブボットまたは連携機能のいずれか)にNotetakerを使用する予定の場合は、「HubSpot Notetaker for HIPAA」ベータ版に参加することができます。HubSpotは、Notetakerの機能を提供するサードパーティプロバイダー(Recall.ai(Hyperdoc, Inc.として法人化))と、業務提携契約(BAA)を締結しています。

このアップデートが重要な理由

Notetakerを使えば、手作業でのメモ取りの手間を軽減し、HubSpot内の他の顧客データとともに、重要な会話の文脈をチームで共有できるようになります。

HubSpot Notetakerは、その他の対象アカウントでは一般提供されていますが、HIPAA機能が有効になっているアカウントについては、PHIを取り扱うお客様向けの機能体験の開発と評価を継続しているため、引き続きベータ版として提供されます。

これにより、HIPAAの対象となるお客様は、HubSpotがこれらのアカウントに対するより広範なサポートの実現に向けて取り組みを続ける間も、Notetakerをご利用いただけます。

仕組み

Notetakerの利用の流れ

管理者がベータ版を有効にし、Notetakerの設定を完了すると、ユーザーはHubSpot Notetakerがどのミーティングに参加するかを選択できるようになります。Notetakerは、対応しているバーチャル会議に参加し、会話を録音・文字起こしして、その会話データをHubSpotの関連する会議レコードに保存します。

HIPAAアカウントでの提供形態

HIPAAアカウントについては、Notetakerは、Notetakerの一般リリースに伴い一般提供に移行するのではなく、引き続きベータ版として提供されます。ベータ版の一環として、HIPAAのより広範な対応に向けたユーザー体験や要件について、引き続き評価が行われます。

注意事項

  • 現時点では、Notetakerは機密データのプロパティを提案したり更新したりすることはありません。
  • HIPAAアカウントでは、録音、文字起こし、要約などのNotetakerアセットの外部への共有は、デフォルトで無効になっています。Notetakerの設定で、外部共有を有効にすることができます。

対象

Starter、Sales Hub Professional、Sales Hub Enterprise、Service Hub Professional、およびService Hub Enterprise

※本アップデートはパブリックベータ版として提供されています。

対象

Sales Hub Enterprise、Service Hub Enterprise

株式会社100の視点

活用シーン

  • 医療機関や医療関連事業者など、HIPAA(米国の医療情報保護規制)対応が必要なお客さまが、オンライン商談や問い合わせ対応の会話を自動で録音・文字起こしし、HubSpotの会議レコードに残す用途に活用できます。
  • 手作業でのメモ取りを減らし、営業担当者とサポート担当者が同じ会話記録を参照できるようになるため、部門をまたいだ引き継ぎや情報共有の負担軽減に役立ちます。
  • 保護対象医療情報(PHI)を含む可能性がある会話でもNotetakerを使いたいお客さまに向けて、通常のHIPAA対応アカウントでは使えない制約を補う位置づけの機能です。

気になる点

  • HIPAA機能が有効なアカウントでは一般提供に移行せず、引き続きベータ版としての提供にとどまる点は、本番運用を前提とする医療系のお客さまにとって導入判断を慎重にする材料になりそうです。
  • 機密データに関わるプロパティの提案・自動更新には現時点で対応しておらず、社内の稟議・承認フローや記録管理の運用に組み込むにはまだ手作業の補完が必要と見られます。
  • 外部共有はデフォルトで無効化されており安全側の設計ではありますが、有効化の設定や社内ルール整備を別途行う必要があり、運用担当者の負担は残ります。

今後への期待

  • ベータ版で得られる知見をもとに、HIPAA対応アカウントでも早期に一般提供へ移行し、機密データを扱う医療関連のお客さまが安心して継続利用できる体制が整うことが期待されます。
  • 機密データを含むプロパティの自動提案・更新など、通常版Notetakerと同等の機能拡張が進むと、記録作成の効率化がさらに進むと見られます。
  • 現時点では対応バーチャル会議ツールの範囲などが明示されていないため、今後は対応範囲や日本語の文字起こし精度についても情報が公開されることが望まれます。

※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。