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注文金額(収益)アトリビューション

作成者: 田村 慶|2026/08/25

概要

注文金額(収益)アトリビューションは、線形、ファーストタッチ、ラストタッチ、減衰といったアトリビューションモデルを使用して、マーケティングイベントにどれだけの収益が起因しているかを把握できる機能です。注文(Orders)は、HubSpot内の収益の信頼できる情報源であるコントラクト(Contracts)オブジェクトの変更に対するトランザクション記録として機能します。

顧客プラットフォームに収益データがあることで、GTM(市場開拓)の取り組みと、それが生み出す収益を結び付けることができます。マーケターにとっては、ファネル上部のイベントをファネル下部の成果にマッピングできることを意味します。アトリビューションレポートにより、マーケティング活動をコンタクト(作成)、取引(作成)、取引(成約金額)、そして今回新たに注文(金額)という形の収益に結び付けられるようになります。

機能の仕組み

コントラクトと注文を通じて収益データを生成する

コントラクトオブジェクトはHubSpotにおける収益の信頼できる情報源であり、Revenue HubのProおよびEnterpriseで利用できます。注文はコントラクトの変更から自動的に生成され、収益イベントのトランザクション記録として機能します。HubSpotでコントラクトを作成・管理することで、収益の追跡と把握を始められます。

プリパッケージ版レポートにアクセスする

アナリティクススイートを起動し、[マーケティング]>[アトリビューションレポート]の下にある注文アトリビューションレポートを開きます。[注文(金額)]を選択し、必要なフィルターとディメンションを適用します。

独自のレポートを作成する

アナリティクススイートを起動して[レポートを作成]を選択し、[自分で開始]のオプションから[アトリビューションレポート]を選びます。ここからデータソースとして[注文(金額)]を選択し、アトリビューションモデル、ディメンション、グループ化に合わせてレポートをカスタマイズできます。

対象

Marketing Hub Enterprise

このレポートはMarketing Hub Enterpriseで利用可能です。さらに、確定した収益を記録するために、注文、または注文を自動的に作成するコントラクトの利用が必要です。コントラクトの作成と管理の詳細については、以下のリソースをご覧ください。

なお、本アップデートは現在パブリックベータとして提供されています。

対象

Commerce Hub Professional/Enterprise、Marketing Hub Enterprise

株式会社100の視点

活用シーン

マーケティング施策と実際の収益を結び付けたいお客さまにとって、注文(金額)を軸にしたアトリビューションは有用な機能です。従来のコンタクト作成数や取引成約金額だけでなく、コントラクトの変更から生成される注文という確定収益ベースの数値でファネル上部の施策を評価できます。線形・ファーストタッチ・ラストタッチ・減衰といった複数のアトリビューションモデルを使い分けることで、チャネルごとの貢献度を多角的に検証したいお客さまにも向いています。プリパッケージ版レポートで手早く確認しつつ、独自レポートで自社の商習慣に合わせたディメンションやグループ化にカスタマイズすることも可能です。

気になる点

  • 利用にはCommerce Hub Professional/EnterpriseとMarketing Hub Enterpriseの組み合わせが前提となっており、対象プランのお客さまが限定される点は留意が必要です。
  • 収益データの精度は、コントラクトオブジェクトの運用状況に依存します。コントラクトの作成・更新を営業部門が正しく行っていないと、注文データが実態と乖離し、アトリビューション自体の信頼性が下がる可能性があります。
  • コントラクトや注文といったオブジェクトは請求・契約情報を伴うため、稟議や承認フローが絡む契約実務との連携、社内の運用ルール整備にはある程度の準備期間が必要と見られます。
  • 現時点ではベータ版であり、正式リリース時にはレポートの挙動や対象範囲が変更される可能性がある点も念頭に置く必要があります。

今後への期待

現時点では詳細は不明ですが、今後は取引(成約金額)ベースのアトリビューションと注文(金額)ベースのアトリビューションを併用・比較できるような分析軸の拡充が期待されます。また、電子帳簿保存法やインボイス制度に関連する国内の会計・請求システムとの連携が強化されれば、収益データの正確性や実務での活用範囲がさらに広がると考えられます。ベータ期間中のフィードバックを踏まえ、対象プランの拡大や、コントラクト運用がまだ整っていない組織でも段階的に導入しやすい仕組みが整備されることに期待したいところです。

※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。