2つのCRMレコードをマージする際、HubSpotでは主レコード(プライマリーレコード)のIDが、引き継がれたレコードのIDとしてそのまま保持されるようになりました。新しいIDは生成されません。セカンダリーレコードのIDは、プライマリーレコードのIDを参照する前方参照となります。
本アップデートは全てのHubとエディションが対象で、現在パブリックベータ版として提供されています。
これまで、HubSpotでは2つのレコードが統合されるたびに新しいレコードIDが生成されていました。この動作は、連携(インテグレーション)や外部データシステムを管理する担当者にとって、作業上の支障となっていました。
この変更により、レコードIDはマージを行っても変更されません。これにより、連携機能が引き続き正常に動作し、マージのイベントがタイムライン上に正しく表示され、HubSpotの挙動が他のCRMと同様の期待通りのものになります。
この変更は自動的に行われます。HubSpotではポータルレベルでこの機能が適用され、設定やインストール手順、ユーザーによる操作は一切必要ありません。なお、この変更は遡及的に適用されるものではなく、今後行われるマージにのみ影響します。
マージの操作そのものは変更されていません。保持したいレコード(主レコード)に移動し、「Actions」メニューを開いて「Merge」を選択し、統合先のレコードを選んで確認します。
マージ後の挙動は以下の通りです。
注意: 旧仕様に依存するサードパーティー製連携機能をご利用の場合、このパブリックベータ版に参加すると、その連携機能に影響が出たり、場合によっては動作しなくなったりする可能性があります。ご利用中の重要なサードパーティー製連携サービスについては、この変更によって機能に悪影響が及ばないよう、各ベンダーにご確認ください。
全てのHubとエディション
Hubspot Free Hub
複数の部署でHubSpotのレコードIDを外部システムに連携している場合、マージのたびにIDが変わらなくなるため、CRMと会計システムや基幹システムなどの連携を安定させたいお客さまに役立ちます。特に、重複した会社・取引先レコードの統合を頻繁に行う運用では、Webhookを利用した通知先や外部データベースとの紐づけが崩れにくくなる点がメリットです。API連携で顧客IDをキーに管理しているお客さまは、マージ検知のロジックをmergedObjectIdsベースに見直すよい機会にもなります。
正式リリース時には、既存のマージ済みレコードに対する遡及的な整合性確認や移行支援ツールが提供されると、過去データを扱う運用担当者にとって安心材料になると見られます。また、サードパーティー連携ベンダー側の対応状況を一覧できるような情報提供があれば、事前確認の手間が減ると期待されます。稟議や承認フローの記録をタイムラインで追跡する運用をしているお客さまにとっても、マージ履歴の可視性がさらに向上することを期待したいところです。
※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。