HubSpotのAI機能が、ミーティングの「会話」を起点に営業プロセスを自動で前進させる段階へ踏み込みました。全アカウントを対象にした公開ベータとして提供が始まった「Smart Deal Progression(スマート・ディール・プログレッション)」と、Breezeによるレポート推奨機能が加わったダッシュボードの刷新が今週の注目アップデートです。本記事では、これら二つの機能変更の内容と、対応が必要な記録方法の変更について解説します。
「Smart Deal Progression」は、HubSpotがミーティングやコールのトランスクリプト(会話の書き起こし)と関連ディールのコンテキストを自動参照し、以下の三つを実行します。
ミーティング後、担当者はHubSpot・Slack・Google Chat・Microsoft Teamsのいずれかで「会話後サマリー」の通知を受け取ります。通知から会話レビューページへ移動すると、提案された更新内容の承認・編集、タスクの追加、メールの送信をほぼワンクリックで処理できます。
商談に入る前の準備もAIがカバーします。「ミーティングの準備」から事前に確認できる情報は以下のとおりです。
対象はSales HubまたはService HubのProfessional・Enterpriseです。カスタムプロパティの更新はデータエージェント経由でHubSpotクレジットを消費します(目安:トランスクリプト数 × カスタムプロパティ数 × 10クレジット)。標準プロパティの更新はクレジット不要で、サブスクリプションに含まれます。
2026年7月31日より、NotetakerやZoom・Google Meet・Microsoft Teams経由で録画されたミーティングについて、現在作成されている「コール記録」は廃止され、「ミーティング記録」のみが作成されるようになります。コールオブジェクト自体は実際の電話通話のために存続し、今回の変更は録画されたミーティングにのみ影響します。
HubSpotはすでに主要プロパティ(トランスクリプトの有無・トランスクリプトID・継続時間)をミーティングレコードへ追加済みです。新データは2026年7月1日から入力が始まり、過去分も7月31日までに反映される予定です。期限までに現在のセットアップを棚卸しし、ミーティングベースへの移行を完了させることを推奨します。
ダッシュボードへレポートを追加するパネルが、推奨レポートの表示と整理されたレイアウトに刷新されました。新パネル冒頭には三つのセクションが表示されます。
レポートタイトルにカーソルを合わせるとプレビューが表示されます。グリッドビューに切り替えるとプレビュー表示のまま全レポートを一覧確認でき、目的のレポートを探す時間を大幅に短縮できます。これまでの「分類のないリストをスクロールして探す」という手間が解消されます。
Smart Deal Progressionはミーティングの文脈をそのままCRMへ流し込み、次のアクションへ直結させます。ダッシュボードのBreezeによるレポート推奨は、データを探す手間をなくし、活用に集中できる環境を整えます。そして録画ミーティングの記録方法変更は2026年7月31日が期限。早めの棚卸しと移行準備を進めておきましょう。