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HubSpot アカデミーとは?おすすめの認定資格やコース、活用可能なリソース、ナレッジベースとの違いなど分かりやすく紹介!

作成者: 渋谷 真生子|2023/11/17

私たちのもとに、日々HubSpot活用に関するご相談をいただいています。多くの方が「HubSpotの操作や機能だけをマスターすればよい」と考えられていますが、実はHubSpotを使いこなすにはHubSpotの思想やビジネスに関する幅広い知識も必要なのです。

そしてHubSpotの活用に必要な知識を学びたいなら、HubSpotアカデミーがおすすめです。マーケティングやセールス、カスタマサービスなどの講座が用意されています。また、各コースには試験が用意されているため、効果的な知識の定着が見込めます。

本記事では、HubSpotアカデミーの特徴やメリット、おすすめのコース、アカデミー以外の学習リソースをご紹介します。

HubSpotアカデミーとは

HubSpotアカデミーは、HubSpot社が提供するオンライン学習プラットフォームおよび教育リソースです。ウェブマーケティングやセールス、カスタマーサービス、インバウンド手法などに関する無料のオンラインコース、認定資格、教育コンテンツが幅広く提供されています。まずは、HubSpotアカデミーに関する基礎知識を見ていきましょう。

 HubSpotとは

HubSpotとは、マーケティングやセールス、カスタマーサポートなどのソフトウェアを備えたCRM(Customer Relatoionship Management:顧客管理システム)ソフトウェアです。他のCRMソフトウェアとは異なり、各ソフトウェアが基盤となるCRMプラットフォームに統合されているため、コンタクトに関する重要な情報を基に意思決定が行えるようになります。

 

出典:HubSpot

HubSpotの製品群は以下の通りです。

  • Marketing Hub
    Marketingu Hubは、リードを集め、有料リードを選別し、より多くのリードを顧客に変えるソフトウェアです。ブログ作成や検索エンジン最適化、Eメール、チャットボット、ランディングページ作成などインバウンドマーケティングに必要な機能が全てそろっています。
  • Sales Hub
    Sales Hubは、営業プロセスを可視化して、営業組織を強化するソフトウェア。商談管理や見積もり作成、パフォーマンス分析、営業パイプライン、フォーキャストなどの機能を搭載しています。
  • Service Hub
    Service Hubは顧客にとって最適なタイミングで必要な情報を届け、顧客との信頼関係を強化するソフトウェア。ヘルプデスクの構築や共有受信トレイ、チケットによる問い合わせ管理、ナレッジベースの作成などの機能を備えています。
  • Content Hub
    Content Hubはサイト訪問者にパーソナライズ化した体験を提供するウェブサイトやコンテンツを簡単に構築するソフトウェア。AIを活用したコンテンツ生成により、コンテンツマーケティングを強化します。
  • Operations Hub
    レベニューオペレーションの最適化を実現するソフトウェア。

このようにHubSpotの製品群は多岐にわたります。そしてHubSpotを使いこなすためには、同社が提唱するインバウンドの思想や各製品群の知識への理解が必要です。

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HubSpotアカデミーとは

出典:HubSpot Academy

HubSpotアカデミーとは、マーケティングやセールス、カスタマーサポート担当者などに向けて無料トレーニングを提供するオンラインプラットフォームです。質の高いトレーニングを通して、HubSpotソフトウェアを最大限に活用し、キャリアアップやビジネスの成長を実現できます。

HubSpotアカデミーには、「認定コース」と「レッスン」が用意されています。認定コースは、特定のトピックやスキルに関する証明書が授与されるコースです。認定資格は世界的に認定されており、LinkedInのプロフィールにも掲載できるため、キャリアアップや転職に役立ちます。

認定コースは、インバウンドマーケティングやセールスソフトウェアなど包括的な学習プログラムとなっており、複数のレッスンで構成されるため、完了までに比較的時間がかかります。また、理解度を測定するテストに合格しなければ証明書は授与されません。時間こそかかりますが、特定のトピックに関する深い知識を身につけたい方におすすめです。

一方、レッスンは特定のトピックに関する短い学習コンテンツです。認定資格は付与されませんが、レッスンは1時間程度で完了します。HubSpotソフトウェアの基本操作やビジネスの基礎知識に関するコースが多いです。短時間で基礎知識を身につけたい方はレッスンを選択するとよいでしょう。

HubSpotアカデミーとナレッジベースの違い

HubSpotナレッジベースとは、HubSpotソフトウェアの機能ガイドやチュートリアル、FAQなどを提供するリソースです。製品の操作方法やトラブルシューティングガイドなどのテクニカルな情報が提供されており、HubSpotの取扱説明書とも言えます。2023年10月時点で、下記カテゴリーが用意されています。

  • 利用を開始する
  • アカウントと設定
  • CRMのセットアップ
  • マーケティングツール
  • ウェブサイトページ
  • セールスツール
  • サービスツール
  • チャットと自動化
  • レポート
  • パートナー

ナレッジベースを活用することで、HubSpot製品を操作するうえで直面する課題をセルフ解決できます。ただし、英語記事を自動翻訳しているため、読みづらさを感じるかもしれません。

HubSpotアカデミーの場合、HubSpotを活用して「どのようにビジネスを成長させるか」を重点に置いています。そのため、営業やマーケティング、カスタマサービスなどのベストプラクティスに関するコンテンツが用意されているわけです。

まとめると、HubSpotアカデミーはビジネススキルの向上を可能とするリソースを提供するのに対し、ナレッジベースはソフトウェアの情報提供とサポートを目的としています。

HubSpot アカデミーを活用するメリット

それでは、HubSpotアカデミーを活用することで、どのようなメリットを享受できるのでしょうか。ここからは、その5つのメリットをご紹介します。

汎用性のあるHubSpotのスキル、ビジネス知識の習得ができる

HubSpotアカデミーでは、ビジネスの現場ですぐに活用できる実践的なスキルや知識を習得できます。たとえば、これからデジタルマーケティングに取り組む入門者の場合、インバウンドマーケティングの理解は欠かせません。しかし、Web記事でインバウンドマーケティングに関する知識を習得しても、実際にどうやって取り組めばよいのかわからないと悩む方は多いのではないでしょうか。

HubSpotアカデミーでは、インバウンドマーケティングの基礎知識を理解したうえで、バイヤージャーニーに沿ったコンテンツ内容や適切なメッセージを適切なチャネルで配信する方法などの実践的なトレーニングも提供されているため、すぐに現場でインバウンドマーケティングに取り組めます。

また、コース終了後には試験が用意されているため、知識の定着を見込めます。Hubspotアカデミーを活用すれば、インバウンドマーケティングからカスタマーサービスまで必要な知識を習得し、現場で活躍できる人材になれるでしょう。

LinkedInや履歴書に取得資格を記載できる

HubSpot認定資格は、LinkedInプロフィールや履歴書に掲載できる価値のある証明です。この資格は、全世界で20万人を超えるプロフェッショナルが取得し、キャリアアップに成功しています。

この認定資格は、世界中で高く評価されており、現職での昇進や外資系企業への転職、国際的なキャリアの構築に役立ちます。LinkedInや履歴書にHubSpot認定資格を掲載することで、自身のスキルと専門知識を証明し、キャリアアップや転職の新たなチャンスを創出できます。

(LinkedInで表示される資格)

特に、LinkedInでは企業からのスカウトが盛んに行われているため、HubSpot認定資格は見逃せないアピールポイントです。自信を持って、これまでの学習成果をアピールしましょう。

多岐にわたる最新トレンドにふれることでキャリア向上に繋がる

HubSpotアカデミーでは、セールスやマーケティング、カスタマーサービスなど多岐にわたる分野での最新トレンドとベストプラクティスを探求し、キャリアを向上させることができます。

たとえば、「営業マネジメントトレーニング:新時代の優れた営業チームを構築するための戦略」では、ハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授が解説を行っています。彼は書籍『ジョブ理論』で有名です。

最新トレンドを追求することは、業界や市場の変化に適応し、効果的な問題解決能力を高めるための鍵です。結果的に、顧客や社内からの信頼を獲得し、キャリア向上へとつながるでしょう。

世界で広く認められている資格を無料で取得することができる

HubSpot認定資格は、世界中で高い評価を受けており、その取得は無料です。世界的に有名な資格の中で、Salesforce認定資格やAdobe認定資格も挙げられますが、これらは1万円から4万円といった受験料が必要です。さらに、受験に合格しなかった場合や再受験をするたびに費用がかかります。つまり、SalesforceやAdobeの認定資格を取得するためには、高いハードルを乗り越える必要があります。

対照的に、HubSpot認定資格は知名度が高いにも関わらず、完全に無料で受験できるため、誰もが気軽に挑戦できます。世界で広く認められている資格を無料で取得できるのは、大きな魅力なのではないでしょうか。

おすすめの認定資格

Hubspotアカデミーには、数多くの認定資格が用意されており、「どれから取得すればいいのだろうか」と悩む方は多いです。そこでここからは、HubSpot最高位のElite(エリート)パートナーである私たちがおすすめする認定資格をご紹介します。

インバウンド認定コース

インバウンド認定コースは、HubSpotが提唱するインバウンドに関する基礎知識やインバウンド戦略を成功させるために必要なノウハウを提供するコースです。簡単にインバウンドを説明するならば、「顧客にとって最適なタイミングで価値あるコンテンツを届けることで、長期的な関係を構築する手法」。

そうはいっても、インバウンドを実現するのは容易ではありません。本コースでは、インバウンドの基礎知識および実践をするために必要な知識を得られます。コースの概要は下記の通りです。

HubSpotは、インバウンドセールスやマーケティング、そしてカスタマーサポートを実現するためのツールだからこそ、インバウンドの理解がなければ十分に活用できません。そのため、HubSpotユーザーは初めにインバウンド認定コースを受講するのがおすすめです。

インバウンドマーケティング認定コース

インバウンドマーケティングとは、潜在顧客や見込み客を含むすべての顧客に価値あるコンテンツを提供し、顧客に興味を持ってもらう手法のことです。インバウンドマーケティング認定コースを受講すれば、自社顧客について深く理解し、バイヤージャーニーの各ステージで最適なコンテンツを届けられるようになります。コース内容は以下の通りです。

このようにWebマーケティング戦略の基礎から上級テクニックまでカバーしているため、マーケティングスキルの向上を目指す方に向いています。特に、HubSpot Marketing Hub導入者や導入検討中の方、マーケティング戦略の改善をしたい方、コンテンツマーケティング入門者は積極的に受講をするとよいでしょう。

HubSpot Marketing ソフトウェア認定コース

Marketing Hubは、SEOや広告、Eメール、リードスコアリングなど様々な機能を備えています。Marketing Hubを最大限活用するには、各ツールがどのように連携し、どのように機能するのかを理解する必要があります。そして本コースを受講すれば、Marketing Hubを活用して多くの顧客を創出できるようになるのです。コース内容は以下の通りです。

このようにMarketing Hubの活用方法を、詳細かつ丁寧に解説しているため、Marketing Hub導入者は最後まで受講するのがおすすめです。ただし、本コースで認定資格を取得するためには、ProまたはEnterpriseプランへの加入が必要です。本コースはインバウンドマーケティングを基に進められるため、まずはインバウンドマーケティング認定コースの取得をおすすめします。

 インバウンドセールス認定コース

顧客は企業のマーケティング担当者や営業担当者に邪魔されたくないと考えるようになった現代では、営業の形も変化しなければいけません。インバウンドセールス認定コースでは、リードの特定・関係の構築・ニーズの分析・アドバイスの提供の4つのフェーズからなるインバウンドセールス戦略について学べます。

コース受講後には、従来の企業中心の営業アプローチから、顧客の購買行動に合わせた新しいアプローチができるようになるでしょう。コースの概要は以下の通りです。

インバウンドセールス認定コースは、顧客中心の新たなアプローチを学び、効果的に顧客と関係を築きたい営業担当者におすすめです。また、インバウンドセールスはマーケティングと密接に関連しているため、マーケティング担当者(特にマネージャー)はインバウンドセールの基礎を理解しておくとよいでしょう。

おすすめのレッスン

ここからは、Hubspotアカデミーのおすすめのレッスンの特徴とおすすめである理由をご紹介します。

 マーケティングオートメーションとAIの活用

Mailchimpの調査によれば、マーケティング担当者の88%が「顧客の期待に応え、競争力を維持するためには、オートメーションとAIの利用を増やす必要がある」と回答しています。ビジネスの成長において、オートメーションとAIは不可欠ですが、多くの人が次のような疑問を抱えていることでしょう。

  • オートメーションとAIの違いは何か?
  • どのようなメリットが導入に伴うのか?
  • マーケティング現場での具体的な活用方法は何か?

これらの疑問に答えるのが「マーケティングオートメーションとAIの活用」コースです。このコースでは、マーケティングオートメーションとAIの基本的な知識や、実際に導入するためのベストプラクティスなどを提供しています。そのため、マーケティング担当者やオートメーションとAIに興味を持つ人におすすめです。

フライホイール型モデルの導入によるビジネスの成長

従来のビジネスモデルでは、エネルギーの多くが新規顧客の獲得に費やされ、既存顧客との長期的な関係の構築が軽視されてきました。しかし、新たなアプローチとして、フライホイール型モデルが注目を浴びています。

 

出典:HubSpot

 

フライホイール型モデルとは、顧客の成長を原動力に、ビジネスを循環させ、エネルギーを蓄積し、成長を加速させる手法です。本レッスンでは、フライホイール型モデルとファネル型モデルの違いや現代のビジネス環境でフライホイール型モデルが重要な理由などを解説しています。

 

このレッスンを受講することで、従来の方法にとらわれず、顧客との関係を強化し、持続的な成長を達成するための新しい戦略を身につけることができるでしょう。

自社のビジネスに合わせたバイヤージャーニーの作成

ビジネスの成功に不可欠な要素の一つは、顧客が購買プロセスを経て製品やサービスを利用する「バイヤージャーニー」を理解することです。しかし、すべてのビジネスに適した一般的なバイヤージャーニーは存在しません。だからこそ、自社ビジネスに合わせてカスタマイズしたバイヤージャーニーの作成が必要です。

このコースでは、バイヤージャーニーの基礎知識から作成方法、バイヤージャーニーの例まで解説されています。マーケティング担当者は当然ながら、顧客に最適なアプローチをするためにも営業とカスタマサービスにも有益なコースです。

HubSpot習得おすすめリソース

HubSpot習得リソースはアカデミーだけではありません。ここからは、おすすめの4つのリソースをご紹介します。各リソースの特徴を把握したうえで、目的にあった選択をしましょう。

 HubSpot ブログ

出典:HubSpot

HubSpot ブログは、デジタルマーケティングやセールス、カスタマーサポート、ビジネス戦略、テクノロジーなど様々なトピックに関する記事を提供しています。HubSpotを使いこなすためには、マーケティングやセールスなどの知識が必要です。

たとえば、Marketing HubではSNS広告の一元管理と分析ができますが、SNS広告に関する知識やノウハウがなければ期待した成果は出せません。HubSpot ブログでは、SNS広告の作成手順や成功するためのポイントなどを解説し、成果への後押しをしています。

HubSpot ブログは、業務に関する知識を深めてHubSpotの効果を高めたい方やビジネス知識をアップデートしたい方におすすめです。

HubSpot コミュニティー

出典:HubSpot

HubSpot コミュニティーは、HubSpotユーザーや認定パートナー、公式サポートチームが集まるオンラインフォーラムで、HubSpotに関する質問や回答、情報共有ができます。

HubSpotの利用に関する具体的な問題や課題が発生した際に、他のユーザーからアドバイスを受けたり、解決策を見つけたりすることが可能です。

また、同じ業界の専門家やHubSpotユーザーと交流し、ネットワークを構築したり、ビジネスパートナーシップを探す目的で活用するのもよいでしょう。

また、弊社の代表田村がリーダーをつとめる、日本国内のコミュニティー『Japan HubSpot User Group (通称:HUG)』では不定期にMeetupイベントを開催しています。実務に取り入れられるHubSpot活用のヒントやHubSpot活用事例など、ユーザー間の活発なコミュニケーションを促進する企画を実施しております。ぜひ、皆様のご参加をお待ちしています!

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HubSpotコミュニティーとは?コミュニティーに参加するメリットやおすすめコンテンツとプログラム、コミュニティユーザーになる方法を紹介!

HubSpot ナレッジ

出典:HubSpot

HubSpot ナレッジは、HubSpotプラットフォームや製品の設定・操作方法をまとめた取扱説明書です。ユーザーガイドやFAQ、トラブルシューティングガイドなど、HubSpotプラットフォーム全体にわたる詳細なドキュメンテーションが提供されているため、HubSpotの捜査に関する課題に直面した際に役立ちます。

HubSpotの操作に関する疑問や悩みがあれば、まずはHubSpot ナレッジを確認してみましょう。

書籍やYoutubeなど

書籍やYouTubeなどの外部リソースを活用して、HubSpotの操作方法やマーケティング・セールスなどに関する学習をすることも可能です。外部リソースで学習するメリットは、深い専門知識の取得ができることでしょう。

たとえば、HubSpotの基本的な活用法だけではなく、専門家ならではの視点やアプローチを学べます。一方で、誤った情報や古い情報が記載されている可能性があるため、信頼できる情報かどうかを確認する必要があります。

私たちはHubSpotの使い方を解説した書籍を出版しました。アジア初のHubSpot Eliteパートナーである弊社が、HubSpotに関する知見やノウハウを512ページとボリュームたっぷりにまとめています。

また、画像を豊富に用いているため、複雑な操作や手順も簡単に理解できるはずです。HubSpot導入者の方はもちろん、これから利用される方にも、ご活用いただければ幸いです。

まとめ

本記事では、HubSpot アカデミーの特徴やおすすめのコースなどをご紹介しました。HubSpot アカデミーを使えば、HubSpotの操作やマーケティング・セールスなどの業務に関する知識を身に着けられます。

実践的な内容のコースが多いため、学んだ知識を業務に生かせることでしょう。ぜひ本記事を参考に、HubSpot アカデミーやその他のリソースを使い、HubSpotの習得をしていただければ幸いです。