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AEOサイト監査

AEOサイト監査

概要

AEOサイト監査は、HubSpotの「Answer Engine Optimization」ツールに新たに追加された機能で、ウェブサイトを分析し、ChatGPT、Gemini、PerplexityなどのAI回答エンジンにおけるブランドの可視性を低下させる可能性が最も高いコンテンツや技術的な問題を特定します。本機能は現在パブリックベータとして提供されています。

この監査は、「コンテンツの品質」(ページがAEOのベストプラクティスをどの程度遵守しているか)と「技術的な健全性」(サイトの構造やメタデータが、AIによる発見性を高めるように設定されているか)という2つの側面から行われます。結果は、チームが直接実行できる優先順位付きの推奨事項リストとしてまとめられています。

AEOサイト監査

重要な理由

購入者が従来の検索結果ではなく、AIが生成した回答へと注目を移す中、こうした検索エンジンに対応していないブランドは、見込み客が関連する質問をしているまさにその瞬間に、見過ごされてしまうリスクがあります。多くのチームは、自社のブランドがAIによる回答において期待通りの成果を上げられていない理由を特定する方法も、その改善に向けた第一歩をどこから踏み出せばよいのかも、見当がつかないのが実情です。

AEOサイト監査は、以下の3つの一般的な課題に対処します。

  • コンテンツの不足箇所が把握できない:チームは、AIエンジンが引用先を選定する際に重視する「深み」「構造」「網羅性」がどのページに欠けているのか把握できていない。
  • 技術的な問題が発見されないまま放置される:構造化データの欠落、不適切な正規化、ページの読み込み速度の遅さといった問題は、明らかな警告を発することなく、AIによる発見可能性を静かに低下させてしまいます。
  • 推奨事項に優先順位付けが欠けている:手動で問題が特定された場合でも、AIの可視性に与える潜在的な影響を考慮すると、何を最初に修正すべきかについて明確な指針がない。

仕組み

この監査は、AEOダッシュボードの「推奨事項」タブ内で、2つのカードに分かれています。

1. コンテンツ監査

  • AEOポータルで追跡されているトピックやプロンプトに基づいて、ページをスキャンします
  • タイトルが欠けていたり、メタディスクリプションが不十分だったりするなど、AEOの一般的なベストプラクティスに従っていないページを指摘します
  • コンテンツ改善の推奨事項を優先順位付けしたリストを表示し、各推奨事項は特定のページに対応付けられています

2. 技術監査

  • AIエンジンがコンテンツを読み取り、信頼する際に影響を与える構造上の問題やメタデータの問題について、サイトをクロールして検出します
  • 構造化データのマークアップ、正規化タグ、ページ速度の指標、およびクロール可能性のチェック
  • AIの検索可能性に対する推定影響度順にランク付けされた、技術的な修正点のスコア付きリストを返します

監査の実行方法

監査を実行するには、AEOポータルにアクセスし、「推奨事項」タブを開いてください。サイト監査ページにアクセスし、監査を実行してください。結果は、ポータル内の既存の推奨事項と一緒に表示されます。

対象

この機能は、Marketing Hub Professional および Marketing Hub Enterprise、ならびに HubSpot AEO の加入者が利用できます。

対象

Hubspot Free Hub、Marketing Hub Professional/Enterprise

株式会社100の視点

活用シーン

AI回答エンジンからの流入増加を見据え、自社サイトがChatGPTやPerplexityなどにどの程度引用されやすい状態かを把握したいお客さまに向いている機能です。コンテンツ監査と技術監査が分かれているため、コンテンツチームとサイト運用・開発担当者がそれぞれの担当領域に応じた推奨事項を確認しながら改善作業を分担できます。優先順位付きの推奨事項リストが提示されるため、SEO担当者が少ない工数でも着手箇所を絞り込みやすく、稟議や社内共有の際に「何を・なぜ・どの順で直すか」を説明しやすくなる点も実務上役立つと考えられます。

  • AEOポータルで既に追跡しているトピックやプロンプトを起点にスキャンするため、既存の運用に自然に組み込みやすいです。
  • 構造化データや正規化タグ、ページ速度といった技術面のチェックは、社内に専任のSEOエンジニアがいないお客さまでも問題箇所を発見しやすくなります。

気になる点

  • パブリックベータ提供のため、監査基準やスコアリングロジック、UIが正式リリース時に変更される可能性があります。現時点の推奨事項を恒久的な基準として業務フローに固定するのは避けた方がよさそうです。
  • 対象がMarketing Hub Professional/Enterprise、およびHubSpot AEOの加入者に限られており、Free Hubでの利用範囲がどこまでかは記載内容だけでは判断しづらい部分があります。
  • 推奨事項が英語ベースのAEOベストプラクティスに沿っている可能性があり、日本語コンテンツやメタデータに対する評価精度がどの程度担保されているかは、現時点では不明です。
  • 技術監査で指摘される構造化データやページ速度の修正は、実際にはCMS側やエンジニアの対応が必要になる場合が多く、監査結果を受け取った後の実行フローを部門間でどう回すかは別途整備が必要と考えられます。

今後への期待

  • 推奨事項の対応状況をトラッキングし、修正後にAI回答での引用状況がどう変化したかを可視化する機能が加われば、改善効果を社内に示しやすくなります。
  • 日本語コンテンツに特化したベストプラクティスやチェック項目の充実、また多言語サイトへの対応状況の明確化が進むと、より幅広いお客さまが安心して活用できるようになると見られます。
  • 正式リリース時には、コンテンツ監査・技術監査の結果を担当者ごとにタスク化し、進捗管理できるような仕組みとの連携も期待したいところです。

※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。

田村 慶

2005年に札幌で株式会社24-7をWeb制作会社として創業、2012年からHubSpotの販売を開始。2016年にAPAC初となるダイヤモンドパートナーに昇格し、翌年にはHubSpotパートナー・オブ・ザ・イヤー(アジア地区)を受賞。2018年に24-7社の代表取締役を退任し、新たに株式会社100を創業。2019年6月からHubSpot認定パートナーに登録し、HubSpotビジネスを再開。現在は、HubSpotエリートパートナーやHubSpotユーザーグループの主催者として、HubSpotパートナー複数社へのコンサルティングと実行支援、HubSpotの導入企業のビジネス促進を中心に『HubSpot好き』を増やすための活動をしています。 2020年:HubSpot ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞(APAC地区) 2021年:HubSpot パートナー・オブ・ザ・イヤー受賞(日本) 2023年:アジアで初めてHubSpot「Elite Partner(当時)」として認定

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