概要
これまでBreezeアシスタントが把握できる「収益」は取引(ディール)とパイプラインの情報に限られていました。しかし、契約(コントラクト)オブジェクトには、何が販売されたかだけでなく、何がコミットされ、それが時間とともにどう変化したかを含む、より詳細な収益データが含まれています。今回のアップデートにより、Breezeアシスタントは取引だけでなく契約も認識できるようになり、「TCV(契約総額)はいくらか?」「MRR(月次経常収益)は時間とともにどう変化しているか?」といった契約に基づく質問に回答できるようになります。
契約を認識するBreezeによって、収益の詳細な状況を質問するだけで把握できるようになります。契約に含まれる収益データを活用したインサイトにより、TCVやMRRに関するデータに基づいた、より良い意思決定が可能になります。なお、本機能はパブリックベータとして提供されています。
使い方
使い方はシンプルで、Breezeに質問するだけです。Breezeアシスタントを開き、自然な言葉で収益について質問します。
- 「6月に計上されたTCVはいくら?」
- 「現在のMRRは?」
- 「MRRは時間とともにどう変化している?」
Breezeは、計上済みの収益データである契約(コントラクト)をもとに回答するため、本当に知りたい数値を得ることができます。
対象ユーザー
Breezeの契約認識機能は、契約(コントラクト)を使用して契約収益を管理しているお客様を対象に、すべてのHubおよびすべてのプランで利用可能です。契約の作成と管理の詳細については、以下のリソースをご覧ください。
対象
Hubspot Free Hub
株式会社100の視点
活用シーン
契約(コントラクト)オブジェクトでサブスクリプション型の収益を管理しているお客さまであれば、「TCV(契約総額)はいくらか」「MRR(月次経常収益)はどう推移しているか」といった質問をBreezeアシスタントに自然文で投げるだけで、レポートを作らずに数値を確認できるようになります。特に月次・年次で収益の変化を経営層やチームに共有する場面で、ダッシュボードを開かずに素早く状況を把握する用途に向いています。取引(ディール)ベースの見込み収益だけでなく、実際にコミットされた契約金額を根拠にした回答が得られる点は、稟議や社内報告の裏付け資料としても活用しやすいと考えられます。
気になる点
- 現時点ではパブリックベータのため、対応できる質問の粒度や精度、集計ロジックの正確性については実運用で検証する必要がありそうです。
- 契約オブジェクトを使って契約収益を管理していることが前提条件のため、取引管理のみで運用している組織はまずデータ整備から着手する必要があります。
- 自然言語での質問という性質上、意図した集計条件(期間、通貨、契約ステータスなど)が正しく解釈されているかを都度確認する運用が求められそうです。特に電子帳簿保存法やインボイス制度に関わる正式な数値としてそのまま使うには、裏付けとなるレポートとの突合が必要と見られます。
- 日本語での質問にどの程度自然に対応できるかは、現時点の情報からは不明です。
今後への期待
- 正式リリースまでに、回答の根拠となった契約データや集計条件を明示する仕組みが強化されると、社内報告や監査対応にそのまま使いやすくなると期待されます。
- MRRやTCV以外にも、解約率や更新率といった契約に基づく指標へ質問の幅が広がると、より多角的な収益分析に活用できるようになりそうです。
- 日本語の商習慣に沿った質問表現(会計年度や締め日などの概念)への対応が進むと、国内での実務利用がしやすくなると考えられます。
※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。