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【最新版】CMSのシェアを比較!日本、世界で使われているCMSは?

【2024年最新】CMSのシェアを比較!日本、世界で使われているCMSは?CMS(コンテンツ管理システム)は、ウェブサイトを構成するテキスト・画像などのデジタルコンテンツを一元管理し、記事の更新・編集などの処理を効率的に行うためのシステムです。ウェブページのデザインやレイアウト、コンテンツ追加、SEO対策など、サイト運営に必要な機能がパッケージとして提供されています。

近年、ユーザーの自発的な情報収集行動にあわせてコンテンツを提供することでビジネスにつなげる、「インバウンドマーケティング」への注目が高まっており、その中でも「オウンドメディア(主に自社ブログなど)」の重要性が増しています。自社のホームページやオウンドメディア運用で欠かせないのが、CMSです。

CMSには多くの種類があり、CMSのシェア率やそれぞれの特性を把握することは、CMS選びの際の判断材料となります。

この記事では、CMSの利用率や市場規模などのシェアについて、2024年最新情報をもとに比較し、日本や世界で使われているCMSをご紹介します。企業のシステム管理担当やマーケティング担当者、コンテンツ制作担当者の方は、CMSの導入検討の際の参考にしてみてください。

CMSの利用率、市場規模は?

ウェブサイトの構築方法には、一からプログラムして構築する方法と、CMSを活用して構築する方法の二つの方法がありますが、実際のビジネスシーンでは、CMSはどの程度使用されているのでしょうか。まずは、CMSの利用率と市場規模を確認してみましょう。

世界の6割以上のWebサイトはCMSで構築

インターネットやウェブテクノロジー専門の第三者調査機関であるW3Techsによる調査では、「30.9%のウェブサイトは、コンテンツ管理システムも使用していない。WordPressは、43.3%のウェブサイトで使用されており、CMS市場シェアは62.7%である。」と報告されています。

つまり、世界のウェブサイトの6割以上がCMSを用いて構築されており、現代のウェブサイト制作においてCMSは欠かせない存在となっていることが分かります。

現在、CMSとして圧倒的なシェアを持つWordPressの他にも、ECサイト機能を搭載したShopifyなど、多数のCMSが登場しており、HTMLやCSSの知識がなくても簡単にウェブサイトを構築できるようになっています。

特に、企業のウェブサイトやブログの立ち上げを検討している方や、専門知識のない初心者の方には、ウェブサイトの構築や管理にCMSを活用することがおすすめです。

王道DXの調査によると、日本における市場でも、上場企業のコーポレートサイトCMS導入率は2022年2月時点で約4割に達していることが明らかになっています。サイトのリニューアルを行った年度別のCMS導入率は、約5割にのぼります。

市場区分では、新興成長企業を中心とする「グロース市場」のCMS導入率は約6割に達しており、他の市場と比べても高い水準にあります。この結果から、ここ数年でCMSを導入する上場企業が増加していることが分かります。

CMSの例)WordPress

CMSの例)WordPress

引用:WordPress

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CMSの市場は増加傾向

Grand View Research.の調査によると、世界のCMS市場は、2023年から2030年にかけて年率10.3%成長し、2030年には572億9000万米ドル(2024年6月現在の為替レートで約9兆1535億975万円)に達すると推計されています。

また、ITRの市場調査レポートによれば、日本におけるCMS市場は2022年度に124億6000万円の売上を記録し、前年比で7.8%増加しています。

この成長は、インターネット普及の加速や物販系分野のEC市場規模の拡大、スマートフォンによるウェブアクセスの急増、ソーシャルメディアの台頭、感染症パンデミックによるデジタルチャネルの重要性の高まりなど、多様な環境変化によるものと考えられます。

EC市場規模の実情としては、令和4年度の電子商取引に関する市場調査によると、経済産業省は物販系分野のBtoC EC市場規模が、前年の13兆2865億円から7132億円増加し、13兆9997億円(増加率5.37%)に達したと報告しています。また、EC化率は前年より0.35ポイント上昇して9.13%となっています。

令和4年度 電子商取引に関する市場調査|経済産業省 商務情報政策局 情報経済課

引用:令和4年度 電子商取引に関する市場調査|経済産業省 商務情報政策局 情報経済課

さらに、企業のクラウドシフトが進む中でCMS市場での販売形式は、パッケージ型からSaaS型へのシフトが進んでいるという報告もあります。パッケージ型ソフトウェアとは、システム本体をPCやサーバーにインストールして使用するオンプレミス方式であり、SaaSはクラウドサービスの一種で、月額や年額の料金を支払い、インターネット経由で必要な機能や容量を利用する方式です。

具体的に、ITRによる2022年から2027年の予測では、パッケージ市場のCAGR(年平均成長率)が5.2%であるのに対し、SaaS市場は8.1%の成長が見込まれています。特に大規模ウェブサイト向けの高度なSaaSモデルが増加していることも、CMS市場の成長を後押ししていると推定されます。

世界でのCMSシェア

W3Techsのデータによると、2024年6月現在の世界のCMSランキングは以下の通りです。

世界でのCMSシェア

出典:Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, June 2024|W3Techs

WordPressは、世界のウェブサイトの43.4%で利用されており、CMS市場全体では62.7%のシェアを占めています。しかし、過去2年間でWordPressのシェアはわずかに減少しており、2022年2月のピーク時点から2.6ポイント減少しています。

とはいえ、依然として他のCMSに比べて圧倒的な支持を受けています。具体的には、企業のコーポレートサイトやニュースサイトから個人のブログなどで幅広く利用されています。

次に世界市場で人気のあるCMSは、ECサイト構築に特化したShopifyです。2024年6月時点では4.4%のシェアを獲得し、ECサイト需要の増加を反映しています。Shopifyは2014年にはわずか0.1%のシェアでしたが、2020年5月にはJoomla!を抜きランキング2位に上昇しています。

また、Wixも注目度が高まっており、2022年2月には2.0%でしたが、2024年6月現在は2.7%へとシェアを拡大しています。ただし、2位以下のCMSは依然としてWordPressに大きく引き離されており、市場上では大きな差があります。

日本でのCMSシェア

2024年6月時点での日本でのCMSシェアは、以下の通りです。

日本でのCMSシェア出典:Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese|W3Techs

日本語のウェブサイトにおいて、CMSのシェアはWordPressが82.8%を占めており、こちらも世界全体のCMSシェアと同様に、圧倒的な1位を誇っています。なお、日本市場におけるCMSの使用割合の詳細は公開されておらず、世界のように各CMSの具体的なシェア率は確認できませんでした。

2位は世界シェアと同様にShopifyがランクインし、3位にはAdobe Systemsが位置しています。Adobe Systemsは、日本では主に大企業向けに提供されているCMSです。また、国産のEC向けCMSであるColor Me Shopが4位にランクインしています。

なお、世界と日本のCMSのシェアには、いくつかの違いが見られます。全ウェブサイトのうちのシェア率と順位を比較すると、次のようになります。

全ウェブサイトのうちのシェア率と順位を比較

参考:W3Techsの世界でのCMSシェアと日本でのCMSシェアのデータをもとに作成

例えば、WordPressとShopifyは世界と日本で共に1位と2位にランクインしていますが、世界シェアで3位のWixは日本では15位となっています。逆に、Adobe Systemsは世界では7位ながら、日本では3位に位置しています。

さらに、世界シェア5位と6位のJoomlaとDrupalは、日本では18位と19位であり、日本市場ではそれほど普及していないことが分かります。また、世界で4位のSquarespaceは、日本ではランクインしていません。

【世界と日本のCMSシェアの違いのまとめ】

  • WordPressとShopifyは世界的にも日本国内でも1位と2位
  • 日本ではAdobe Systemsのシェアが高く、大企業向けに利用されているが、世界での順位は低い
  • WixやSquarespaceなど一部のCMSは、世界と日本での普及度に大きな違いがある
  • Joomla!やDrupalなどの一部CMSは、世界での高いシェアに比べて日本ではシェアが低い

シェアの高いCMSの特徴紹介!

続いて、シェアの高いCMSを8つピックアップし、それぞれの世界・日本での順位と特徴やメリット・デメリットを解説します。

また、ビジネス向けソフトウェアやサービスに特化したレビューサイトのG2.comや、ITレビューで公開されている口コミ・レビューもご紹介していますので、CMS導入検討や選定の際の参考にしてください。なお、ここでの内容は、2024年6月時点の情報をもとにしています。

WordPress  世界、日本でシェア1位

WordPress

引用:WordPress

WordPressは、世界・日本で圧倒的なシェアを誇るオープンソース型のCMSです。無料で利用できるため、多くのユーザーに支持されており、個人のブログから大規模な企業のウェブサイトまで幅広く利用されています。

WordPressには、ブログ機能やページの簡単な更新機能が組み込まれており、ウェブサイトの作成や管理を容易に行うことが可能です。豊富なプラグインも提供されており、さまざまな機能を追加できます。

ただし、WordPressのライセンス費用自体は無料ですが、ウェブサイトを運営するためにはドメイン取得やサーバー設定などのインフラ整備が必要です。

G2.comでのWordPressのレビュー数は、2024年6月時点で9126件にのぼり、5点満点で4.4点の評価を受けています。良い口コミと悪い口コミには、それぞれ以下のような内容が掲載されていました。

【良い口コミ】

WordPressはウェブサイト構築に最適なプラットフォームです。他のプラットフォームと比較しても、WordPressが必要なすべての機能を提供していると感じます。

カスタマーサポートの迅速な対応にも満足しています。問題が発生しても解決できる安心感があります。(出典:G2.com

 

オープンソース型のWordPressには、商用のテーマやプラグインが豊富にそろっているため、ウェブサイトのカスタマイズを自由に行うことができます。世界中で利用者が多いので、作成者・管理者・開発者が必要な場合にも、専門家を見つけやすい環境です。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

改善して欲しい点としては、プラグインを使用した後にウェブサイトの速度が低下することがあげられます。また、自社でのセキュリティ対策が必要です。(出典:G2.com

 

WordPressに対する不満の一つは、他の商用ウェブサイト作成プラットフォームとは異なり、学習曲線が存在することです。デフォルトで搭載されているセキュリティ機能は不十分であるため、WordPressを安全に運用するには相応の学習と作業が必要です。簡単に習得して使いこなせるシステムではないと思います。(出典:G2.com

Adobe Experience Manager Sites(Adobe Systems) 世界でのシェア7位、日本でのシェア3位

Adobe Experience Manager Sites(Adobe Systems)

引用:Adobe Experience Manager Sites

Adobe Experience Manager Sitesは、米Adobeが提供するCMSであり、Adobe Experience Cloudのサービスの一つです。2024年6月時点で、世界のCMSのシェアでは7位、日本国内では3位に位置します。

Adobeは1982年にカリフォルニア州サンノゼ市で設立され、クリエイティブデザインやビデオ編集ツール、AcrobatPDFなどを提供する企業です。日本では、アドビ株式会社(旧称:アドビ システムズ 株式会社)が運営しています。

同CMSでは、Adobeが提供するクリエイティブツールである「Illustrator」との連携機能やデジタルアセット管理(DAM)により、作成から管理までの業務を効率的に行うことができます。デジタルアセット管理とは、画像・動画・音声などのデジタルデータを一括で管理し、データの活用を効率化するための仕組みです。

多くの世界的なブランドがこのCMSを活用し、パーソナライゼーションを強化し、ビジネスの成長を加速させています。具体的には、IBMではページ作成のスピードが96倍向上し、Hanesではページの読み込み時間が400%短縮されたという実績が公開されています。

さらに、同CMSの編集インターフェース内で「Adobe Sensei GenAI」を活用することで、コピーと画像の生成を効率化することが可能です。

G2.comでのAdobe Experience Cloudに関するレビューは5196件あり、2024年6月時点で5点満点中4.1点の評価を受けています。

【良い口コミ】

当社は過去3年間このプラットフォームを使用したことで、マーケティングチームがコンテンツの作成と展開にかかる時間を大幅に節約できました。アセット、フォーム、コンテンツを個別に管理できるため、使いやすさにも優れています。AdobeはSLA(Service Level Agreement)に基づく永久サポートサービスを提供しており、エンタープライズ向けの高度なサポートを保証しています。さまざまなマーケティングツールとの自由な統合が可能であり、顧客体験とデータの強化に役立っています。(出典:G2.com

 

Adobeは、BtoBマーケティング戦略の拡張に欠かせない機能を提供しています。ウェビナー、AdWords、CRM、ソーシャルアカウントなど、さまざまなサードパーティツールとの幅広い統合が可能です。組織内では特に電子メールマーケティングの自動化において大きな助けとなっており、ランディングページやリードスコアリングなどの機能を活用しています。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

Adobeの使い方を学習するためには、チュートリアルを参照する必要があり、使い方が直感的ではないため、学習の進捗は段階的です。ただ、ユーザーエクスペリエンスは四半期ごとに改善されており、全体的には優れたツールだと思います。(出典:G2.com

 

サーバーにはRAM(ランダムアクセスメモリ)やElastic Search(ElasticsearchはLucene基盤の分散処理マルチテナント対応検索エンジン)といった特定の要件があるため、コストが高くなります。フロントエンドのユーザーにとっては、速度がやや遅く感じられる場合があります。(出典:G2.com

Wix 世界でのシェア3位、日本でのシェア15位

Wix

引用:Wix.com

Wixは、世界シェア3位、日本でのシェア15位のCMSです。世界190カ国で2.5億人以上のユーザーを獲得しています。

ドラッグ&ドロップ操作やテキスト・写真の挿入のみで、直感的にウェブページを作成でき、特別なマークアップ言語やプログラミング知識は不要です。また、Wixには、900種類以上のテンプレートがあり、業種や目的に応じて自分のニーズに合ったデザインを選ぶことができます。

G2.com上のWixのレビューは1663件あり、2024年6月時点で星評価は5.0満点中4.2です。

【良い口コミ】

最近、Wixを使ってウェブサイトを作り始めましたが、その使いやすさとコツの習得の簡単さに驚いています。設定もシンプルで、カスタマーサポートも頼りになります。

Wixの機能とテンプレートを活用することで、オリジナリティのある仕上がりになります。(出典:G2.com

 

AIを搭載したWixなら、直感的に操作できるツールが豊富で、理想のサイトを簡単に構築できます。また、カスタムドメインや安全なウェブサイトホスティングも提供されています。

Wixを導入したことでサイトの読み込み速度が向上し、稼働時間が大幅に改善され、カスタマイズが容易になりました。まさに、低コストで優れたソリューションだと感じます。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

Wixでの不満点の一つは、サードパーティのドメインをWixに移管する際に追加料金が必要であることです。基本プランの料金は手ごろですが、毎月の定期支払いではなく年間の一括支払いを行う必要があります。(出典:G2.com

 

用意されているアニメーションには、重要なプロパティが欠けている場合があります。例えば、移動するトップメニューのロゴを変更する機能が不足しています。メニューが透明から単色に変わる際、ロゴもネガティブにするか小さくする必要があります。

また、サイトのバージョン管理が制限されていることや、内部のステージングが分かりにくいことも改善して欲しいです。他にも、代理店が顧客のためにサイトを複製できない点は不便に感じます。(出典:G2.com

Squarespace 世界でのシェア4位

Squarespace

引用:Squarespace

Squarespaceは、米Squarespaceが提供しているCMSです。世界シェアは4位、日本でのシェアはランク外となっています。

特徴としてクラウド型の提供形式があげられます。ニューヨークに本拠地を置く同社では、ウェブサイトの構築からホスティングまでを提供しており、すべての機能をSquarespace内で完結できます。

また、Squarespaceでは、洗練されたデザインテンプレートが豊富にそろっています。これにより、さまざまな業種や目的に合わせたウェブサイトを作成できます。

さらに、問い合わせフォーム・動画・カレンダー・イメージギャラリー・Googleマップなどの統合機能が充実しており、独自のアクセス解析やGoogleアナリティクスとの連携も可能です。

G2.comでのSquarespaceのレビューは、1062件あり、2024年6月時点で5.0点中4.4点の評価を得ています。

【良い口コミ】

美しいデザインを簡単に実現できる点が魅力です。豊富なテンプレートの選択肢があり、自分のニーズに合ったデザインを選び、カスタマイズすることができます。例えば、動画制作会社の場合、動画を美しく表示するヘッダーなど、具体的な要望にも対応しています。(出典:G2.com

 

インターフェースが非常に直感的で、操作方法を習得するのにわずか5分ほどしかかかりませんでした。UX/UIデザイナーとして、間隔・色・フォント・サイズ・太さなど、ピクセル単位でデザインを微調整できることが求められるのですが、この点において、Squarespaceはほぼ完璧でした。他のドラッグ&ドロップ型のウェブサイト構築ツールでは、ここまでの精度を提供していないと思います。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

特殊効果の制限があり、他のプラットフォームと比べてSEO(検索エンジン最適化)が難しいと感じます。また、特定のデザインや機能を追加する際に、制約が設けられていることがあります。(出典:G2.com

 

フォームを一時保存して後で戻って完了するオプションがないため、一度でフォームを完了する必要がある点は、やや不便です。

他にも、ページの変更は即座に公開する必要があり、変更内容を一時保存して後で修正を加えてから公開することはできません。(出典:G2.com

Joomla! 世界でのシェア5位、日本でのシェア18位

Joomla!

引用:Joomla!

Joomla!は、ソースコードが公開されている「オープンソース型」の無料CMSです。日本での普及率はやや低めですが、世界では5位のシェアを誇り、海外では20年ほど前から利用されています。

同じオープンソース型のWordPressと比較すると、Joomla!はより柔軟にコンテンツやサイトの構造をカスタマイズできる特性があります。具体的には、WordPressは主にブログや小規模なウェブサイトの構築を得意とするのに対し、Joomla!は大規模なコミュニティ向けのウェブサイト構築に適しています。

G2.comでの382件のJoomla!に関するレビューによると、2024年6月時点での評価は5.0満点中4.0です。

【良い口コミ】

Joomla!では、たくさんのサポート記事と多彩なサイトプラグインが提供されており、効果的でカスタマイズされたウェブサイトを簡単に構築できます。特に、コーディングの知識がなくても使えるエディターが気に入っています。(出典:G2.com

 

Joomla!はボランティアのコミュニティによって運営されており、完全無料で利用できる点が大きな魅力です。無料のコンポーネントビルダーを利用して、簡単なアプリ(拡張機能)を構築することも可能です。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

Joomla!は無料CMSであるため、他の有料CMSと比べてサポートが不十分な場合があります。また、操作性には改善の余地があり、特にバックエンドでの利用は使いにくい場合もあります。(出典:G2.com

 

PHPやMVCアーキテクチャに不慣れな方だと、Joomla!のテンプレートや拡張機能をカスタマイズするためのインターフェースは複雑に感じるかもしれません。(出典:G2.com

Drupal 世界でのシェア6位、日本でのシェア19位

Drupal

引用:Drupal

DrupalはPHPで構築された無料のオープンソース型CMSであり、商用・非商用で利用可能です。大企業・政府機関・大学・NGOなど、大規模なサイトに広く利用されており、世界でのシェアは6位、日本では19位となっています。

同CMSはセキュリティ面で評価が高く、専門のセキュリティチームによる監視や定期的なアップデート、最新のセキュリティ対策や機能の追加が行われています。

G2.comでは、Drupalに関する417件のレビューを掲載しており、2024年6月時点での星評価は5.0中3.8です。

【良い口コミ】

Drupalはシンプルで使いやすく、初心者でも迅速に習得できます。豊富なコミュニティサポートやオンラインドキュメントから、多くの支援を受けることも可能です。(出典:G2.com

 

安全性に優れており、オープンソースながら包括的かつ堅牢なセキュリティ機能を提供しています。また、必要に応じてモジュールを追加して機能を拡張できるため、クリエイティブな作業が可能です。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

ページが複雑になるにつれて、編集も複雑化し、編集モードで混乱することがあります。他にも、PDFやWord、Excelファイルなどの削除機能が限定的で、ページで使用されていないファイルを簡単に削除できないケースがあります。(出典:G2.com

 

WordPressと比較すると、Drupalの方が利用できるプラグインやテーマが少ないです。また、高度なカスタマイズには、コーディング知識が求められます。(出典:G2.com

シェアの高いEC機能のあるCMSの特徴紹介!

Shopify 世界、日本でのシェア2位

Shopify

引用:Shopify

Shopifyは、世界と日本で共に2位の市場シェアを誇るCMSです。特にECプラットフォームとしては、世界最大規模の利用者を有します。

主な特徴は、自社ECサイトの構築や既存サイトからのデータ移行が容易であることです。

また、Shopifyは通常の在庫販売だけでなく、コンテンツのダウンロード販売や在庫を持たない販売など、多様な販売形態にも対応しています。さらに、SNSとの連携が可能で、各種チャネルでの商品販売もスムーズに行えます。

Shopifyの利用には料金がかかりますが、ECサイトにおけるセキュリティ対策を専門のベンダーに委ねられるため、総合的な視点ではコストを抑えることが可能です。

さらに、マーケティングの観点から、新規リードとの関係構築を強化するための設計が施され、店頭のPOSとのシームレスな連携にも対応しています。

ただし、Shopifyでは自社の決済プラットフォームである「Shopify Payment」を使用することが必須となっており、独自の決済ソリューションを利用したい場合は追加で0.2%〜2.0%(2024年6月時点)の決済手数料がかかる点には注意が必要です。

G2.comでは、2024年6月時点でShopifyのレビューを4531件公開しており、星評価で5.0のうち、4.4を獲得しています。

【良い口コミ】

Shopifyでは過去何年分の注文や当日の注文、合計金額などを即座に確認できます。「注文を作成」ボタンをクリックして、請求書を送信するメールアドレスを追加することで、注文を簡単に作成できます。

また、顧客の数やアクティブ・非アクティブユーザー、購読者の管理がしやすく、マーケティングキャンペーンの効果的な実施が可能です。マーケティングキャンペーンで使用する割引コード「プロモーションコード」の作成と管理がスムーズに行えます。(出典:G2.com

 

Shopifyは使い方が簡単で、どんなビジネスでも迅速にデジタルプレゼンスの構築を開始できます。ウェブサイトの作成から支払いゲートウェイの統合、製品の在庫管理まで、さまざまな機能を活用できます。(出典:G2.com

【悪い口コミ】

拡張機能を追加すると、費用が段階的に増加します。そのため、機能を拡張するごとに予算を見直す必要があります。(出典:G2.com

 

ウェブサイトのテンプレートは基本的なウェブサイトのデザインに適していますが、カスタムで動的な変更を加えたい場合には、やや難しいと感じることがあります。(出典:G2.com

Color Me Shop 世界でのシェア56位、日本でのシェア4位

Color Me Shop

引用:Color Me Shop

Color Me Shopは、GMOペパボ株式会社が提供する日本製の独自開発型CMSです。主にECサイトの構築や運営、管理を支援するサービスとして活用されており、日本でのシェアは4位となっています。世界では56位と、認知度は低めです。

同CMSでは、専門知識や技術がない方でもECショップを開設できるような機能をそなえています。決済機能や配送機能、在庫管理など、ネットショップに不可欠な機能を一元管理できます。

事業規模に応じて選択できるプランも用意されており、拡張性も高めです。また、WordPressを同一ドメイン内に導入することが可能なため、ブログ機能を活用した集客力の強化も実現できます。

ITレビューでは、2024年6月時点でColor Me Shopに関するレビューを62件掲載しており、星5.0のうち3.9の評価を得ています。

【良い口コミ】

「アプリストア機能」が非常に便利で、インターネットショッピングサイトに必要な「領収書発行」などの機能を簡単に追加できる点が気に入っています。有料・無料のアプリが提供されており、自分のニーズに合った機能を選択できます。(出典:ITレビュー

 

トップページ・一覧ページ・商品詳細ページなど、各カテゴリでHTMLとCSSを使用して自由にデザインできることが大きな魅力です。また、システムで管理される商品情報には特有のタグがあり、これを利用することで簡単に共通の情報を表示できます。

商品管理やメール管理なども可能で、他のCMSには劣らない程度の機能がそろっており、コストパフォーマンスは高いと思います。(出典:ITレビュー

【悪い口コミ】

メールでの問い合わせに対する返答が、内容によっては3日後など、やや遅れが生じることがあります。この点が改善されれば、利用者はより安心してサービスを利用できると感じます。

他には、分析機能が若干弱いため、特定の期間の売上データなどをより細かく絞り込む条件を追加してほしいです。(出典:ITレビュー

 

フリーページを作成する際、共通のCSSファイルを使用する仕組みが少し面倒に感じます。フリーページごとに個別のCSSファイルを準備できるようにしてほしいです。ショッピングカートやお問い合わせ画面など、特定のページではデザインの制約が多く、サイト全体のデザインに合わせることが難しい面もあるので、サイト全体のデザイン調整をもう少し柔軟に行える機能があると良いと思います。(出典:ITレビュー

まとめ

世界のウェブサイトのうちの6割以上がCMSを使用して構築されており、その中でもWordPressが圧倒的なシェアを誇ります。また、近年では、ShopifyやEC-CUBEなどのEC機能を持つCMSもシェアを伸ばしています。

CMSの選定では、シェア率も参考になりますが、普及率や人気のみを基準として選ぶと、自社のニーズに合わないCMSを選択してしまう可能性があります。

そのため、CMSを選ぶ際には、目的や用途に適した機能がそなわっているか、事業規模に適しているか、必要な機能が充実しているか、セキュリティ対策が十分か、コスト面での条件を満たしているかなども検討することが重要です。

シェア率や人気ランキングも参考にしつつ、自社の目的に合ったCMSを選定・活用しましょう。

渋谷 真生子

株式会社100(ハンドレッド)のマーケター。新卒でグローバルヘルスケア企業で営業を経験し、セールスフォースにてBDRとして地方企業の新規開拓に携わる。コロナ渦でインバウンドマーケティングの重要性を実感し、アイルランド ダブリンにあるトリニティカレッジの大学院にてデジタルマーケティングの学位取得し現在に至る。最近はかぎ針編みにハマり中。

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