HubSpotでBigQuery(ビッグクエリー)統合が双方向連携に進化し、データの取り込みと書き出しを1つのアプリで完結できるようになりました。同時に、動画に「リンクを知っている全員」という新しい公開設定が追加され、顧客へのセキュアな共有が手軽になっています。本記事では、それぞれの機能概要と対象プランを解説します。
1. BigQuery統合の改善:取り込みと書き出しを1アプリで完結
従来の課題
これまでHubSpotのデータをBigQueryへ書き出すには、設定が難しく柔軟性に欠ける旧式のベータ統合を使うしかなく、データの取り込みはData Studio経由に限られていました。2つの経路を使い分ける手間が発生しており、運用の効率化を妨げる要因となっていました。
アップデートで解消されるポイント
今回のアップデートにより、HubSpotアプリマーケットプレイスのBigQueryアプリから、取り込みと書き出しの両方向の連携を1回のインストールで利用できるようになりました。
- 取り込み:BigQueryのテーブルまたはビューを選択し、列をCRMオブジェクトのプロパティにマッピング。スケジュールに従ってCRMレコードへ自動同期します。
- 書き出し:エクスポートするCRMオブジェクト・イベント・関連付けを選び、同期頻度を設定するとHubSpotが自動でBigQueryを最新の状態に保ちます。
対象プランと注意点
対象はData Hub EnterpriseおよびSmart CRM Enterpriseです。現時点ではパブリックベータのオプトインを通じて利用できます。本番運用に組み込む前に、ベータ版である点をご確認ください。
2. 動画の新しい公開設定:「リンクを知っている全員」が追加
これまでの課題
HubSpotの動画アクセス権限は、「完全公開」か「HubSpotログインユーザー限定」かの二択でした。外部の顧客に動画を共有したいが公開インデックスには載せたくない、というニーズに応えられていませんでした。
新しい4つの公開設定
- 公開:誰でも閲覧でき、検索結果に表示される場合があります。
- 公開 -noindex:URLを知っていれば閲覧できますが、検索エンジンやサイトマップには載りません。URL自体は保護されません。
- リンクを知っている全員(新規):推測不可能なトークンで保護された固有URLがあれば、ログイン不要で閲覧可能です。1対1のメールや顧客との直接共有に最適です。
- 非公開:HubSpotにログインしているユーザーのみが閲覧できます。
対象プランと活用場面
対象はMarketing Hub・Content Hub・Service HubのProfessionalおよびEnterpriseです。製品デモや個別提案動画をログイン不要でセキュアに共有でき、HubSpot内で完結できる点が実務上の利便性を高めます。
まとめ
- BigQuery統合が双方向連携に進化。Data Hub EnterpriseおよびSmart CRM Enterpriseでパブリックベータとして提供中。
- 動画の新公開設定「リンクを知っている全員」が追加。ログイン不要かつ非公開インデックスで、顧客への直接共有が手軽になりました。