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HubSpotで製造業の課題を解決する ─ 代理店管理・展示会フォロー・海外展開対応まで

HubSpotで製造業の課題を解決する

製造業のマーケティング・営業DXは、他業種と比べて難易度が高いとされています。その理由は「業界特有のビジネス構造」にあります。最終顧客への直販と代理店・ディストリビューター経由の2段階販売が並存し、商談サイクルは6ヶ月から長ければ24ヶ月に及び、購買決定には技術検証(PoC・試作評価)が伴います。

このような業界構造を持つ製造業でHubSpotを活用するには、「汎用的なCRM活用法」ではなく「製造業特有の課題に合わせた設計」が必要です。本記事では、代理店管理・展示会リードフォロー・海外展開対応という製造業の3大課題を、HubSpotの具体的な機能・設定例とともに解説します。

この記事のポイント

  • 製造業のBtoB営業は「2段階販売(直販+代理店)・長い検討サイクル(6〜24ヶ月)・技術評価プロセス」という独特の構造があり、汎用CRMをそのまま適用しても機能しない
  • 代理店管理・展示会リードフォロー・海外展開という3つの課題は、HubSpotのカスタムオブジェクト・ワークフロー・多言語機能で解決できる
  • 基幹システム(ERP/MES)との連携設計と、承認フロー・セキュリティ要件への対応が製造業HubSpot導入の成功を左右する

製造業のBtoB営業特有の課題の全体像——なぜ汎用CRMが「使えない」と言われるか

製造業のIT担当者や営業企画担当者から「CRMを導入したが現場が使わない」という声を多く聞きます。その根本原因は「CRMの設計が製造業のビジネス構造に合っていない」ことです。

製造業のビジネス構造を理解する:2段階販売と長い検討サイクル

製造業のBtoB販売構造は以下の複雑さを持ちます:

  • 2段階販売構造:直販営業チームと代理店・ディストリビューターが並存。同一顧客に対して直販と代理店が競合する場合もある
  • 複数の購買関与者:最終顧客では、技術部門(製品仕様の決定)・購買部門(価格交渉)・製造現場(使用評価)・経営層(予算承認)が異なるタイミングで意思決定に関与する
  • 長い検討サイクル:初期問い合わせから受注まで6〜24ヶ月。途中で担当者が変わることも多い
  • 技術評価プロセス:製品サンプル提供・試作評価・性能テスト・承認取得というプロセスが発生し、商談が中断しやすい
  • 製品構成の複雑性:BOM(部品表)・製品バリエーション・カスタム仕様・アフターサービス契約が商談に紐づく

これらの特性に対応するために、HubSpotでは標準機能のカスタマイズと追加設定が必要になります。具体的なアプローチを3つの主要課題別に解説します。

製造業CRM導入の典型的な失敗パターン

製造業でのCRM導入失敗の典型例:営業担当者が「商談メモ」をCRMに入力せずExcelに書き続ける(入力の二重管理)、代理店の商談情報が本社CRMに入らない(可視性ゼロ)、展示会で集めた名刺データがCRMに入る前に3週間放置される(フォロー機会の損失)。これらはいずれも「CRMの設計が現場の業務フローに合っていない」ことから生じます。

課題①代理店・販売店管理——本社が代理店商談の全体像を把握できない問題を解決する

多くの製造業企業にとって「代理店管理」は最大のCRM課題です。売上の50〜80%が代理店経由であるにもかかわらず、代理店が商談している相手・進捗状況・成約見込みが本社から見えません。「代理店任せ」の販売は、商談が失注しても原因がわからず、改善策も打てないという状態を生みます。

代理店ポータルの設計:HubSpotで代理店専用環境を構築する

HubSpotのパートナーポータル(Sales Hub Enterpriseのカスタムオブジェクト+権限設定で構築)を活用し、代理店が自社の商談を入力できる専用環境を作ります。

代理店ポータルの基本設計:

  • 代理店専用ユーザーアカウント:代理店の営業担当者にHubSpotの制限付きアクセスを付与。自社の商談のみ閲覧・編集可能(他代理店のデータは非表示)
  • カスタムオブジェクト「代理店」:代理店の基本情報(資本関係・担当エリア・取扱製品・年間目標)を管理するオブジェクトを作成
  • 商談の所有権設計:「本社直販商談」と「代理店経由商談」をパイプラインで分離し、代理店が自分の商談を直接入力できる設計
  • パフォーマンスダッシュボード:代理店別の商談数・受注額・目標達成率を本社がリアルタイムで確認できるダッシュボード

この設計により、本社の営業企画部門が「どの代理店がどの地域でどの製品を何件商談中か」をリアルタイムで把握できるようになります(HubSpotカスタムオブジェクト機能)。

商談共有と競合回避の仕組み:ディール・レジストレーション

代理店管理で最も繊細な問題の一つが「案件の競合」です。複数の代理店が同一顧客にアプローチしたり、直販チームと代理店が同一案件を取り合ったりする状況は、顧客への信頼を損ない、社内の代理店関係も悪化させます。

HubSpotでのディール・レジストレーション設計:代理店が商談を「レジストレーション(登録)」すると、本社の管理者がその案件を審査・承認する仕組みをワークフローで構築します。承認された案件については、一定期間の独占権(例:90日間)を付与し、他の代理店や直販チームからの競合を防ぎます。ワークフロー設定例:「代理店がディールを登録→本社管理者に承認依頼メール→承認→案件所有権の確定・通知→期限タイマー自動設定」。

代理店パフォーマンス管理:目標設定・実績追跡・マージン管理

代理店のパフォーマンス管理には以下のHubSpot設定が有効です:

  • 年間・四半期目標の設定:HubSpot Sales Hub のGoals機能を代理店別に設定し、達成率をリアルタイムで追跡
  • マージン追跡:商談オブジェクトに「代理店マージン率」カスタムプロパティを追加し、製品ごとの利益率管理
  • 定期レポートの自動送信:代理店宛に月次成績レポートをHubSpotからメール自動送信。「先月の商談数・受注額・達成率・今月の見込み」を含む
  • 教育コンテンツ配信:新製品リリース時に代理店営業担当者向けのトレーニングコンテンツをHubSpotシーケンスで自動配信

具体的な効果として、代理店管理体制を整えた製造業企業では、代理店からの商談情報の可視性が向上し、本社による早期支援(技術サポート・価格対応)のタイミングが改善されることで、代理店経由の商談化率が改善するケースが多く報告されています。

課題②展示会リードフォロー——名刺からCRM登録・ナーチャリングまでの自動化

製造業企業にとって展示会(Ceatec・メッセ名古屋・工場の祭典・各種業界展示会)は主要なリード獲得チャネルです。しかし多くの企業で「展示会で300枚名刺を集めたが、フォローが追いつかず3週間後に全員に同じ案内メールを送って終わり」という非効率なパターンが繰り返されています。

名刺スキャン→CRM自動登録のフロー設計

展示会当日から名刺データをCRMに入れる仕組みを事前に設計します。推奨フロー:

  1. 名刺スキャンアプリの設定:SanSan・Eight等の名刺管理ツールとHubSpotのネイティブ連携またはAPI連携を設定。スキャン後、数分以内にHubSpotコンタクトとして自動登録
  2. 展示会タグの自動付与:「展示会名」「接触日」「担当ブース」「会話メモ」を入力するフォームを展示会スタッフのスマートフォンに設置。スキャン後に担当者が30秒で補足情報を入力
  3. 温度感プロパティの設定:「見込み温度」(高・中・低)を接触時に担当者が選択。これがワークフロー分岐の起点になる
  4. 重複チェック:既存コンタクトと重複する場合は自動でマージ候補として管理者に通知

HubSpotとSanSanの連携設定については(HubSpot App Marketplace)で対応アプリを確認できます。

(Sansan:HubSpotとの顧客データ連携ステップ

展示会後のナーチャリングシナリオ設計

見込み温度別のナーチャリングシナリオを事前設計します:

高温度リード(今すぐ商談可能)向けシナリオ:展示会翌日に担当営業から個別メール(テンプレート自動挿入)、3日以内に電話フォロー、7日以内に面談設定。HubSpotシーケンス機能で自動スケジューリング。

中温度リード(6ヶ月内検討)向けシナリオ:展示会翌日に御礼メール(展示した製品の詳細情報を添付)、2週間後にユースケース事例を送付、1ヶ月後に技術資料・カタログ送付、2ヶ月後にウェビナー案内。月次でコンテンツを送り続け、購買意欲が高まったらシグナル(特定ページ閲覧・資料ダウンロード)でアラートを検知して営業に引き渡す。

低温度リード(現在検討なし)向けシナリオ:四半期に1回のニュースレター配信のみ。個別フォローは行わないが、スコアが上昇した時点で中温度シナリオに昇格。

展示会ROIの測定設計

展示会への投資対効果を測定するために、HubSpotで以下の追跡設定を行います:コンタクトの「リードソース」に「展示会名」を記録、そのコンタクトが最終的に商談・受注に至ったときのアトリビューション追跡、展示会別の受注件数・受注金額・受注率の集計レポート作成。この設定により「Aという展示会は投資200万円で受注3,000万円の効果があった」「B展示会はROIが低い」という比較分析が可能になります(HubSpotソース追跡設定)。

課題③海外展開——多言語フォーム・多拠点レポート・タイムゾーン対応

製造業の多くが海外市場への展開を進めており、アジア・欧州・北米の現地法人・代理店との連携がCRMに求められます。HubSpotは多言語・多拠点・多通貨対応の機能を標準提供しており、グローバル製造業のCRM要件に対応できます。

多言語フォーム・ランディングページの設定

HubSpot Content Hubの多言語機能を活用します:

  • 多言語フォーム:日本語・英語・中国語(簡体/繁体)・タイ語などの言語別フォームを作成。ブラウザ言語設定に応じて自動表示言語を切り替える設定も可能
  • ランディングページの多言語対応:一つのURLで言語切り替えができるマルチ言語コンテンツグループ機能(HubSpot多言語コンテンツ設定
  • 言語別メール配信:コンタクトの言語設定プロパティに応じてメール本文の言語を自動切り替え
  • 地域別リード割り当て:フォーム送信時の国・地域情報を基に、適切な現地担当者・現地代理店に自動割り当てするワークフロー

多拠点レポートと権限設計

グローバル製造業では「各国拠点のデータを本社が一元把握」しつつ「各国拠点は自国データのみ管理」という権限設計が必要です。HubSpotでの対応方法:

チームとアクセス権限の設計:「日本チーム」「アジアパシフィックチーム」「欧州チーム」「グローバル管理者」というチーム構造を作成。各チームは自チームのコンタクト・商談のみ閲覧可能(自動的にフィルタリング)。グローバル管理者のみ全拠点のデータを閲覧可能。

グローバルダッシュボード:本社経営企画向けに、拠点別・製品ライン別・地域別の受注状況・パイプラインを統合したグローバルダッシュボードを作成。為替レートを考慮した共通通貨(JPY or USD)での集計も設定可能(HubSpot多通貨設定)。

タイムゾーン・通貨・現地法規制への対応

グローバル展開での実務的な対応ポイント:

  • タイムゾーン対応:各担当者のプロフィールにタイムゾーンを設定し、メール送信・ミーティング予約の時刻を現地時間で表示。HubSpotのミーティングリンク機能は自動タイムゾーン変換対応
  • 多通貨対応:USD・EUR・CNY・THBなど複数通貨での商談金額入力・レポート集計。本社レポートでは共通通貨に自動換算
  • 現地法規制対応:GDPRが適用される欧州リードについてはオプトイン管理を厳格化。中国リードについては国内データ保存の要件確認が必要

中国・インドなど規制の厳しい国のデータ保存要件については、HubSpotのデータレジデンシーオプション(HubSpot Trust Center)を確認の上、法務部門と連携した対応が必要です。

HubSpotの具体的な設定例:製造業向けプロパティ・ワークフロー・パイプライン

製造業でHubSpotを活用するための具体的な設定例を紹介します。

製造業向けカスタムプロパティ設計

標準プロパティに加えて追加すべきカスタムプロパティ:

オブジェクト プロパティ名 用途
コンタクト 製品担当部門 単一選択 技術・購買・製造・経営層の分類
コンタクト 展示会接触履歴 複数選択 過去に会ったイベント名の記録
会社 主要取扱製品カテゴリ 複数選択 製品ライン別の商談管理
会社 代理店区分 単一選択 直販顧客・認定代理店・一般代理店・OEMの分類
商談 技術評価ステータス 単一選択 未評価・評価中・合格・不合格
商談 競合他社 複数選択 競合製品・競合メーカーの記録
商談 想定量産開始時期 日付 製造計画との連携用
商談 代理店マージン率 数値 代理店経由商談の利益率管理

製造業向けパイプライン設計

製造業の営業プロセスに合わせたパイプライン設計例:

直販パイプライン:①初期問い合わせ(10%)→②技術確認・仕様検討(20%)→③サンプル提供・試作評価(40%)→④見積提出(60%)→⑤条件交渉(80%)→⑥受注確定(100%)

代理店経由パイプライン:①代理店登録→②本社承認→③技術サポート提供→④見積支援→⑤受注確定

主要ワークフローの設計例

製造業向けの優先ワークフロー:

  • 展示会名刺フォロー自動化:コンタクト作成 & ソース「展示会」→見込み温度別シーケンス自動開始→フォロー漏れアラート(7日後に接触なしの場合、担当者にタスク作成)
  • 技術評価期間モニタリング:商談ステージ「サンプル評価中」→30日後にアクション未設定なら担当者に督励タスク→評価結果入力必須のフォームをリマインド
  • 代理店非活性アラート:代理店が30日間新規商談を登録していない場合、本社担当者にアラートメール

製造業でのHubSpot導入効果と導入時の注意点

製造業でHubSpotを適切に導入した場合の代表的な効果と、導入時に特に注意すべき点を整理します。

製造業での代表的な導入効果

製造業でHubSpotを導入した企業で報告される主な改善効果:

課題領域 改善効果の例 HubSpotの貢献機能
代理店可視性 代理店商談の可視化率80%以上(以前はほぼ0%) カスタムオブジェクト・権限設計
展示会フォロー 名刺CRM登録から初回フォローまでの時間を3週間→24時間に短縮 SanSan連携・シーケンス自動化
商談サイクル 平均商談サイクルを18ヶ月→14ヶ月に短縮(22%改善) ワークフロー・督励自動化
営業報告工数 週次報告書作成時間を3時間→30分に削減 ダッシュボード・自動レポート

これらは一般的な改善傾向であり、実際の効果は企業の現状と導入品質によって異なります。McKinseyの製造業デジタル化調査でも、CRMを活用したデジタル営業変革により商談化率が15〜25%改善するという傾向が示されています(McKinsey: Digital sales transformation in manufacturing)。また、Gartner社のレポートではB2B製造業の顧客の約70%が購買プロセスをデジタルで開始するとされており、デジタルマーケティング対応が競争優位に直結します(Gartner: B2B Buying Process)。

基幹システム連携:ERPとの接続設計

製造業の最重要技術課題は「基幹システム(ERP/MES)とのデータ連携」です。HubSpotと基幹システムを連携する際の設計原則:

  • データの方向性を明確にする:受注データはERPからHubSpotに流す(HubSpotで受注金額を参照可能に)。顧客マスタはHubSpotをシステムオブリゲーション(SSOT)とし、ERPに同期
  • リアルタイム連携 vs バッチ連携:在庫照会・納期確認などリアルタイム性が必要なデータはAPI連携、月次集計レポートはバッチ連携で十分
  • 連携ミドルウェアの活用:古い基幹システムとのAPI連携には、MakeやWorkato等のiPaaSを仲介に使う設計が現実的(MakeのHubSpot連携
  • SAPとHubSpotの連携:SAP S/4HANAとHubSpotの連携はHubSpot App Marketplace上のコネクタまたはWorkatoのSAP連携が実績豊富です(HubSpot App Marketplace
  • Salesforce連携:既存のSalesforceと並行運用が必要な場合、HubSpotのネイティブSalesforce統合で双方向データ同期が可能です(HubSpot Salesforce統合

API設計の詳細はHubSpotのデベロッパードキュメントを参照してください(HubSpot Developer Docs)。製造業での連携実績を持つ実装パートナーはHubSpotのソリューションディレクトリから検索できます(HubSpot Solutions Directory)。

承認フローとセキュリティ:製造業特有の要件

製造業では「大口見積もりの管理職承認」「設計変更の技術部門承認」「海外案件の法務審査」など複数の承認フローが商談プロセスに存在します。HubSpotのワークフローで承認タスクを自動作成し、承認状況をプロパティで管理する設計が有効です。

セキュリティ面では、技術仕様書・試作図面・見積書などの機密情報のCRM添付には注意が必要です。HubSpotのファイルマネージャーに保存する場合は、アクセス権限を商談担当者のみに限定し、外部共有リンクの生成を禁止するポリシーを設定します(HubSpotセキュリティ機能)。

FAQ:製造業HubSpot活用でよく聞かれる質問

Q1. 製造業でHubSpotを使う場合、Salesforceと比べてどちらが適していますか?

業務プロセスの複雑性によって異なります。標準機能の範囲でほとんどの要件をカバーできる場合はHubSpotが運用コスト・学習コストの面で有利です。BOMの細かい管理・大規模なカスタム開発が必要な場合はSalesforceが選択肢になります。ただし「製造業特有の設定でHubSpotが使えるか」をPoC(概念実証)で確認してから判断することを強く推奨します。

Q2. 代理店が海外にある場合、言語の壁はどう乗り越えますか?

HubSpotの多言語UI(英語・中国語・日本語等)、フォームの多言語対応、自動翻訳メール機能を組み合わせることで対応できます。現地代理店には英語インターフェースのHubSpotを使ってもらい、本社は日本語で確認するという運用が現実的です。海外代理店向けのオンボーディング資料も英語・現地語で準備することを推奨します。

Q3. 展示会の規模が小さく(来場者30〜50名程度)、自動化する価値はありますか?

件数が少なくても、フォロー品質の均一化という効果があります。また、年間5〜10回の展示会への参加を通算すると数百件のリードになり、自動化の効果は明確です。特に「担当者が変わっても同じフォロークオリティを維持する」という継続性の観点で、自動化は価値があります。

Q4. 技術評価(試作・テスト)のプロセスはHubSpotでどう管理しますか?

カスタムプロパティ(技術評価ステータス・評価結果・評価担当者・評価期限)を商談オブジェクトに追加し、パイプラインの「技術評価中」ステージで管理します。評価完了のリマインダーやステータス変更時のアラートをワークフローで設定することで、技術評価の進捗漏れを防げます。

Q5. 基幹システム(SAP)との連携費用はどのくらいかかりますか?

SAP連携の費用は、連携の複雑性・データ量・リアルタイム性の要件によって大きく異なります。MakeやWorkatoなどのiPaaSを使ったノーコード連携であれば数十万円〜、カスタムAPI開発が必要な場合は数百万円〜となる場合があります。事前にSI会社と要件を詳細化した上で見積もりを取得することを推奨します。

Q6. 製造業の商談サイクルが長いため、HubSpotのナーチャリングシナリオをどう設計すればいいですか?

「全期間で同じ頻度でコンタクトする」のではなく、「購買検討フェーズ別に異なるコンテンツと頻度で接触する」設計が有効です。初期認知フェーズ(月1回の技術情報)→検討フェーズ(週1回の製品比較・事例コンテンツ)→評価フェーズ(即時対応の技術サポート)という段階的なシナリオ設計が製造業では効果的です。

Q7. 展示会のブースで名刺を渡さずQRコードで連絡先を交換するケースが増えています。対応方法は?

HubSpotのランディングページとフォームを使ったQRコード対応が可能です。展示会専用のランディングページのURLをQRコードに埋め込み、来場者がスマートフォンでフォームを入力する設計です。フォーム送信後に「御礼メール+製品資料」が自動送信され、来場者にとっても紙の名刺より便利です。フォームのUTMパラメータに展示会名を設定することで、後のROI測定にも対応できます。

田村 慶

2005年に札幌で株式会社24-7をWeb制作会社として創業、2012年からHubSpotの販売を開始。2016年にAPAC初となるダイヤモンドパートナーに昇格し、翌年にはHubSpotパートナー・オブ・ザ・イヤー(アジア地区)を受賞。2018年に24-7社の代表取締役を退任し、新たに株式会社100を創業。2019年6月からHubSpot認定パートナーに登録し、HubSpotビジネスを再開。現在は、HubSpotエリートパートナーやHubSpotユーザーグループの主催者として、HubSpotパートナー複数社へのコンサルティングと実行支援、HubSpotの導入企業のビジネス促進を中心に『HubSpot好き』を増やすための活動をしています。 2020年:HubSpot ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞(APAC地区) 2021年:HubSpot パートナー・オブ・ザ・イヤー受賞(日本) 2023年:アジアで初めてHubSpot「Elite Partner(当時)」として認定

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顧客に対する心の寄せ方、ゆるぎなく、そしてやわらかい哲学。
そのすべてに惹かれて、HubSpotのパートナー、
エキスパートとして取り組んでいます。
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