AIが生成する回答に自社ブランドが登場する頻度を高めたい——そう考えるマーケターにとって、「どのチャネルから手をつければよいか」は長年の課題でした。HubSpotの最新アップデートは、その答えを具体的なアクションとして提示します。本記事では、AEOツールの新推奨カテゴリーとChatGPT連携の拡張機能を解説します。
1. AEOツール新機能:ソーシャル・動画・アウトリーチの推奨カテゴリー
HubSpotのAEO(Answer Engine Optimization:アンサーエンジン最適化)ツールに、3つの新しい推奨カテゴリーが追加されました。ブランドのビジビリティスコアを把握するだけでなく、「次に何をすべきか」を優先順位付きの具体的なアクションとして提示する機能です。
ソーシャルカテゴリー:RedditとLinkedInを活用したAI露出戦略
AIシステムが回答生成時に参照するRedditやLinkedInの会話・投稿を対象としたカテゴリーです。
- Reddit:AIの回答内で引用されているスレッドのうち、自社が参加・コメントするのに適したものを提示します。自社ブランドが議論に参加することで、AIが参照しやすいコンテキストを構築できます。
- LinkedIn:読者や競合が引用しているテーマをもとに、自社が投稿すべき記事トピックを提案します。
動画カテゴリー:YouTubeでのAI引用機会を最大化する
YouTubeに特化したカテゴリーで、AEOにおける引用傾向が高まっているトピックを特定します。製品関連やハウツーといったクエリで引用される機会が増えている領域を明示し、制作すべき動画やショート動画を提案します。
- 制作すべき動画の提案:自社ブランドがAI回答内で取り上げられる余地を作るためのコンテンツタイプを具体的に示します。
- 高引用領域の特定:現時点でAI回答に引用される頻度が高まっているクエリ領域を可視化します。
アウトリーチカテゴリー:サードパーティ言及を獲得する
自社ブランドが引用から漏れている、影響力のあるパブリッシャーやアフィリエイトサイトを明示し、パートナーシップやアウトリーチの機会を提案します。AIの応答の元情報となるサードパーティコンテンツでの言及を獲得するための入口となります。
各推奨は、ポータル独自のAEOデータから生成されます。自社にとって重要なプロンプト、競合他社、引用傾向がリストに反映されるため、汎用的なSEO推奨とは異なる粒度で「次に何をするか」を検討できます。
利用の流れはシンプルです。AEOツールの「Recommendations」タブを開くと、上記3つのカテゴリーが表示されます。対象はHubSpot AEOをご契約のお客様、またはMarketing Hub ProfessionalおよびEnterpriseに含まれるAEOツールをご利用のお客様です。
2. ChatGPT用HubSpotコネクタの拡張:マーケティングデータと組織情報への対応
ChatGPT用のHubSpotコネクタが、マーケティングキャンペーンデータとチーム情報にも対応しました。ChatGPTの画面から離れることなく、施策パフォーマンスの分析や組織体制の確認ができるようになっています。
アクセス可能になったマーケティング・コンテンツデータ
今回のアップデートでChatGPTから参照できるようになった情報の1つ目が、マーケティングとコンテンツの領域です。
- キャンペーンとその指標:実施中・完了済みキャンペーンのパフォーマンスデータを自然言語で質問できます。
- ランディングページ・ウェブサイトページ・ブログ記事:HubSpot CMS上のコンテンツ資産にアクセスできます。
チームと組織情報へのアクセス
2つ目が、チームとユーザーの領域です。組織の役割・体制に関する確認がChatGPT上で完結するようになります。
- チームメンバーと報告体制:直属の部下、役職、シート割り当てといった組織情報を参照できます。
- 役割確認の効率化:「誰が担当しているか」をHubSpotを開かずに確認できます。
すでにChatGPTを企画立案や分析、コンテンツのアイデア出しに活用している場合、HubSpotのマーケティングデータや組織状況について自然な日本語で質問し、その場で回答を受け取れます。「データを取りに行く時間を減らし、データを踏まえて考える時間を増やす」という方向性のアップデートです。
まとめ
今回のHubSpotアップデートは、AI検索時代のブランド可視化を具体的なアクションに落とし込む2つの機能強化です。
- AEOツールの新推奨カテゴリー(ソーシャル・動画・アウトリーチ)により、「次に何をすべきか」が優先順位付きで明確になります。
- ChatGPT連携の拡張により、マーケティングキャンペーンデータと組織情報をChatGPT上から直接参照できるようになりました。
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