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INBOUND25 アップデート速報!HubSpot最新情報



INBOUND25 アップデート速報!HubSpot最新情報

いよいよ今年も「INBOUND」の季節が到来しました。毎年このイベントに合わせ、HubSpotは数多くの製品アップデートや新機能を発表し、グローバルの注目を集めています。HubSpotを活用する皆さまにとっても、ビジネスの可能性が一段と広がる期待の瞬間といえるでしょう。

2025年のINBOUNDのテーマは 「Unified(統合)」。単なる機能の拡充にとどまらず、顧客体験全体をつなぐ基盤を再定義するという強いメッセージが込められています。

ある調査によれば、「ビジネスリーダーは利用可能なデータのわずか20%に基づいて、100%の意思決定を行っている」とされています。もしAIに20%のデータしか与えなければ、その成果も20%に制限されてしまう。不完全なデータは、的確な意思決定を妨げるだけでなく、AIの持つ成長加速の可能性までも狭めてしまいます。

今回のINBOUND25では、AIと統合データを基盤に据え、マーケティング・営業・サービス・オペレーションといった各領域で多彩な新機能や改善が発表されました。

本記事では、それらの最新アップデートを整理しながら、皆さまと共に注目すべきポイントを確認していきます。

HubSpot AI「Breeze」の進化

顧客対応エージェント:24時間対応のフロントオフィスAIコンシェルジュ

顧客対応エージェント:24時間対応のフロントオフィスAIコンシェルジュ出典:HubSpot Japan


顧客対応エージェントは、24時間365日稼働するAIコンシェルジュとして、顧客からの問い合わせに即座に対応し、あらゆる会話をビジネスチャンスへと変えるソリューションです。今回のFall Spotlight / INBOUNDでは、Customer Agentがさらに進化しました。従来のトップ・オブ・ファネル施策(広告、メール、アウトバウンドなど)は効果が薄れ、「顧客との一つひとつの接点」がより重要になっています。ビジネスは、訪問からサポートまでの全顧客体験をシームレスに支援できるAIを求めています。しかも、単なる自動化ではなく人間らしいパーソナルタッチを維持することが、コンバージョン率を高める鍵になっています。具体的には下記2点が可能になります。

  • 見込み客の即時スコアリング・資格判定
  • 最適な次アクションの自動実行(例:ミーティング予約、ホットリードを営業担当へ引き渡し、CRMのリアルタイム更新)

単なるサポートボットを超え、営業のリード獲得から商談設定、カスタマーサポートまでを統合的に担う「フロントオフィスの完全ソリューション」へと進化しています。


Breeze マーケットプレイス & Breeze スタジオ:AIを「探す・育てる・使う」をひとつの場で

Breeze マーケットプレイスとBreeze スタジオは、企業が自社に最適なAIを発見し、カスタマイズし、運用するための統合AIエコシステムです。これまでにないシームレスな体験を通じて、AI活用を次のレベルへ引き上げます。

Breeze マーケットプレイス:AIエージェントを見つける場所

Breeze マーケットプレイスは、HubSpotが開発したAIエージェントやカスタムアシスタントを検索・閲覧・インストールできる場です。マーケティング、営業、サービスといった領域別に整理されたライブラリから、自社に必要なAIを簡単に発見できます。


Breeze Studio:AIを育てる場所

一方、Breeze Studioは、導入したエージェントやアシスタントを自社の業務に合わせて管理・カスタマイズできるスペースです。

  • コーディング不要でワークフローや業界特有の要件に合わせた調整が可能
  • ゼロから独自のカスタムアシスタントを作成することも、あらかじめ用意されたテンプレートを活用することも可能

例えば、理想的な顧客像(ICP)分析、市場調査、業界特化型ガイドなどをAIに担わせることができます。
まさに、AIを「チームメイト」として育てる場所がBreeze Studioです。

Breeze Marketplace & Breeze Studioで得られるメリットを下記にまとめました。

  • AIエージェントを簡単に発見:マーケティング、営業、サービス別に整理されたライブラリから最適なAIを検索・インストール
  • カスタマイズもノーコードで:専門知識なしに自社のプロセスや業務フローに合わせて調整可能
  • 独自アシスタントの作成:ICP分析、市場調査など専門タスク用のカスタムAIを直感的に構築
  • 全社的なAI導入を加速:発見からカスタマイズまで容易に行え、チーム全体で一貫性のあるインテリジェントな自動化を実現

Breezeアシスタント & カスタムアシスタント:あなたのビジネスを理解する「AI参謀」

Breezeアシスタント & カスタムアシスタント
出典:HubSpot Japan

「Breezeアシスタント」(旧称:Breeze Copilot)は、まるでAIのチーフ・オブ・スタッフ(参謀)のように、あなたのビジネスを理解し、会話形式で寄り添いながらサポートしてくれる新世代のAIです。これまで多くの企業はChatGPTやClaudeといった外部AIツールを業務に利用してきましたが、これらは自社CRMや業務プロセスの文脈を理解しない汎用AIに過ぎません。そのため、回答が一般的で実務に直結しないケースが多く、限界がありました。

ビジネスチームが求めているのは、自社固有の文脈を理解し、具体的かつ実行可能なサポートをしてくれるAIです。ChatGPTやGemini、Claudeといった汎用AIと似たインターフェースを持ちながら、CRMデータや業務プロセスの文脈を理解できる点が大きな違いです。

さらに、カスタムアシスタントは、企業ごとのニーズに合わせて設計された専門特化型のAIエキスパート。これまでのCopilotで指摘されていた品質・信頼性の課題を一から見直し、全く新しい体験として再構築されています。


新機能のポイント

  • メモリー機能:会話をまたいで記憶が持続、継続的に文脈を理解
  • 高度なリサーチ機能:複雑な調査や分析にも対応
  • モバイルアクセス:新しいモバイルアプリとデスクトップ版で、どこからでも利用可能
  • アプリ連携:Google Workspace、Microsoft 365、Slackとシームレスに接続

今回の進化により、Breeze Assistantは単なる汎用AIではなく、「あなたのビジネスを理解するAI参謀」として真価を発揮します。Custom Assistantsと組み合わせることで、各部門や業界特有のニーズにも対応し、AIを本格的な戦力へと変えていくことができます。


データエージェント:顧客リサーチを自動化するAIエージェント

 データエージェント:顧客リサーチを自動化するAIエージェント出典:HubSpot Japan

データエージェントは、CRMデータ・通話・メール・ドキュメント、さらにはWeb上の情報まで横断的に分析し、顧客に関するカスタム質問に答えてくれるAIリサーチャーです。

 これまで何時間もかけて行っていた見込み客や企業のリサーチを、Data Agentが自動化し、HubSpot Smart CRMやワークフロー、Data Studioに直接回答を届けます。また、顧客情報がCRMの記録、通話ログ、アップデートされた資料など分散されていることが多いですが、そのようなデータを統合してリサーチしてくれるのです。

Operations Hubが「Data Hub」として新たにリローンチ

HubSpotは、Operations Hubを刷新し、「Data Hub」として再リリースします。企業が成長すると、部門ごとに異なるプロセスを採用し、データが分断され、生産性が低下する――そんな課題に対してHubSpotが打ち出した解決策がOperations Hubでした。 アプリの接続、データのクレンジング・整理、業務プロセスの自動化を1つの顧客プラットフォーム上で統合的に実現することで、混乱を防ぎ、効率を最大化することを目指してきました。


元々、Operations Hubには次のような5つの中核機能がありました。

  • Data Sync:アプリ間の双方向データ連携
  • Programmable Automation:ワークフロー内でWebhookやカスタムコードを利用可能
  • Data Quality Automation:名前の表記揺れなどデータの不整合を自動修正
  • Data Quality Overview:データ品質を一目で把握できるダッシュボード
  • Datasets:高度なスプレッドシートのように、カスタムレポートを作成

これらは、システム接続・データ整備・複雑なプロセスの自動化を担う、まさにRevOpsのヒーローとも言える存在でした。

しかし実際には、Operations Hubは「機能が高度すぎて分かりにくい」「ノンテクニカルな担当者には説明しづらい」といった声も多くありました。特にProgrammable Automationのような開発要素を含む機能は、非エンジニアのユーザーにとってハードルが高く、活用が進みにくい状況がありました。

そこで、HubSpotは、Operations Hubを刷新し、「Data Hub」として再リリースしました。
エンジンのパワフルさはそのままに、より直感的で理解しやすい機能群を搭載。もはや博士号レベルの専門知識は不要で、誰もがデータを有効活用できるように設計されています。
Operations Hubが「Data Hub」として新たにリローンチ出典:HubSpot Japan

Smart CRMのアップデート

Flexible CRM Views:
柔軟に切り替えられるCRMビューで、チームの働き方にフィットするデータ活用を実現

Flexible CRM Views出典:HubSpot Japan


「Flexible CRM Views(柔軟なCRMビュー)」は、顧客データを表、チャート、ボード、タイムラインといった多様な形式で可視化できる新機能です。従来のように一律のテーブル形式にビジネスを合わせるのではなく、チームごとの役割やワークフローに沿った最適なビューで同じデータを確認できるようになりました。

例えば、営業チームであれば案件パイプラインの動きをボード形式のフローで直感的に把握でき、マーケティングチームはコンバージョン率の推移をチャートで追跡する、といった活用が可能です。

これまで多くのチームは、画一的なスプレッドシート型ビューから有益な洞察を得ることに苦労していました。データの基盤は同じでも、役割によって必要な可視化方法は異なります。
 今回発表された「Flexible CRM Views」を活用することで営業、マーケティング、カスタマーサクセスなど、それぞれの視点でデータを見られるようにすることで、より迅速で的確な意思決定が実現可能になります。


CRMデータの自動生成:CRMが自ら育つ仕組み

CRMデータの自動生成は、HubSpot独自のデータ、AIが生成するスマートプロパティ、そしてチーム内の会話から得られるインサイトを自動的に活用し、顧客・企業レコードを常に最新の状態へとアップデートします。

従来は担当者が膨大なリサーチや手入力に時間を取られていました。しかしこの新しい仕組みにより、データ管理の手間を自動化でき、チームは本来注力すべき「顧客との関係構築」や「収益拡大」に時間を割けるようになります。

CRMデータの自動生成は、人が入力しなくてもCRMが自ら育つ仕組みを提供します。手間のかかるデータ管理をシステムが担うことで、チームは「顧客と向き合う時間」を増やし、信頼関係の構築や収益成長に直結する活動へ集中できるようになります。

スマートインサイト:「データを読み解くCRM」へ進化

スマートインサイト:「データを読み解くCRM」へ進化

出典:HubSpot Japan

スマートインサイトは、CRMに蓄積されたデータをAIが自動的に分析し、「何が重要か」「何が変化したか」「次に何をすべきか」を先回りして提示してくれる新機能です。多くのチームでは、CRMやメール、レポートを手作業で確認し、顧客の状況や次のアクションを判断していました。アカウントマネージャーは毎週膨大な時間を費やし、それでも重要な変化を見落とすリスクもあり、意思決定も不完全な情報に基づくケースが多いのは事実かと思います。Smart Insightsは、単なるデータベースではなく「状況を知らせてくれるCRM」へと進化しました。統合された顧客データを継続的に分析し、重要な変化やリスク、チャンスを、必要な場面で自動的に提示してくれます。

その中には以下のような機能が含まれます:

AI Catch Up Cards:顧客の感情変化を瞬時にキャッチ

Smart Digest通知:業績の変化をリアルタイムに通知

Column Insights:右クリックだけでデータの傾向を簡単に解説

スマートインサイトがCRMデータを自動で分析し、最も重要な発見や推奨アクションを先回りして提示。時間を奪われることなく、チームは本質的な業務に集中できるようになります。

Marketing Hubのアップデート

セグメント(旧リスト):AIで強化された顧客オーディエンス管理・活用機能

これまでHubSpotで「リスト」と呼ばれていた機能が、より強力な機能を備えて「セグメント(Segments)」としてリニューアルされました。

セグメント(旧リスト)出典:HubSpot Japan

新しいセグメントには、AIを活用したオーディエンス発見や直感的なフィルタリングを備えた専用アプリが搭載されており、さらにパーソナライズ機能によって、統合CRMデータと連携したウェブサイト体験の最適化が可能になっています。

セグメントの主な機能

  • AIセグメントビルダー(現在は「AIリストアシスタント」として提供中)
  • AI推奨セグメント
  • セグメントホーム(セグメントを一元的に管理する拠点)
  • 高度なロジックを備えたセグメントビルダー

パーソナライズ:成果につながる体験を構築

セグメントを補完する形で、パーソナライズ機能も追加されました。これにより、すべてのパーソナライズツールを1か所に集約し、成果につながる体験を構築・検証できるようになっています。


主な機能

  • パーソナライズホーム: パーソナライズされたウェブサイト体験の管理・作成・効果測定を行うための一元的な拠点。
  • パーソナライズエージェント:AIがどのセグメントに対してどのようなパーソナライズコンテンツが最も効果的かを判断し、自動的に最適化されたウェブサイトやCTAを作成。ターゲティングの手間を削減します。
  • コンテンツパーソナライズバリアント:個別にモジュールを編集する必要なく、ランディングページやCTAの複数バージョンを一元的に作成可能。より迅速かつスケーラブルにコンテンツのパーソナライズを実現します。

マーケティングスタジオ:AI搭載のコラボレーションキャンバス

マーケティングスタジオは、HubSpot上でシームレスにマルチチャネルキャンペーンを計画・作成・実行できる、AI搭載のコラボレーションキャンバスです。

多くのチームは、統一されたワークフローやリアルタイムのコラボレーション環境がなく、断片化されたツールを行き来することで時間を浪費してきました。その結果、キャンペーン実行が遅れ、機会損失につながっていました。

マーケティングスタジオは、ビジュアルプランニング機能とHubSpotのマーケティングスイートを融合した、他にないコラボレーションワークスペースです。競合の多くが「資産生成にとどまる」か「複数のプラットフォームを必要とする」のに対し、HubSpotは1つの統合空間ですべてを実現します。
これまでバラバラに存在していたツールや手作業のワークフローをなくし、マーケティングチームのスピードと一体感を高めます。
マーケティングスタジオ出典:HubSpot Japan


AIによる戦略・コンテンツ支援、ビジュアルなプランニング、シームレスなコラボレーションにより、これまでの分断や遅延を解消し、キャンペーン実行のスピードと成果を飛躍的に高めてくれるでしょう。

AIを利用したEメール:CRMデータを活用してメールを作成・パーソナライズ・最適化

AIを利用したEメールは、CRMデータを活用してメールを作成・パーソナライズ・最適化するインテリジェントなメールエンジンです。AIによる自動下書き生成、受信者ごとのユニークなコンテンツ、成果インサイトを備え、作成時間を最大25%短縮します。

従来の汎用的なメールでは、過剰な受信トレイの中で埋もれてしまい、コンバージョンにつながりにくくなっています。そこで必要なのが、完全な顧客データを活用したインテリジェントな自動化です。

AIを利用したEメール

出典:HubSpot Japan

AIを利用したEメールなら、配信準備が整ったメールを即座に作成でき、他プラットフォームのデザインを変換、さらに受信者ごとに異なるコンテンツを生成します。従来の競合ツールが提供するのは基本的なライティング支援やコードを伴う限定的なパーソナライズに留まりますが、HubSpotは統合CRMを基盤とした高度なAI活用を実現しています。

AIを利用したEメールの主な機能

  • AI Email Creation: シンプルなプロンプトから数分で「完成済みメール」を自動生成。アイデアから受信トレイまでを最短化。
  • AI Email Template Upload:HubSpot外で作成したデザインを即座に変換し、送信可能なテンプレートに。プラットフォームを問わず対応。
  • Dynamic AI Emails:コーディング不要で、CRMデータを用いて受信者ごとに異なるコンテンツを生成。1通1通がパーソナライズ。
  • Engagement Optimization & Send Time Optimization:AIによるエンゲージメント予測と最適な送信時間を自動提案。最適なタイミングでターゲットにリーチ。
  • AI Email Summary Insights / Performance Anomaly Detection:成果の要点を自動で要約し、異常値を検出。次の改善アクションをすぐに実行可能。

Sales Hubのアップデート

Prospecting Agent:プロアクティブに営業活動を支援するAIエージェント

Prospecting Agent は、見込み顧客の購買シグナルを継続的にモニタリングし、Sales Workspace 内でフルサイクルの営業支援を行うAIエージェントです。販売プロファイルごとの高度なプロンプティングにより、パーソナライズされたアプローチ戦略を実現。さらに、多言語対応(現在ベータ版)や詳細な分析機能を備え、顧客セグメントごとの成果最適化をサポートします。

従来の営業チームは、購買タイミングを逃しやすい「受動的なプロスペクティング」に頼り、汎用的なアプローチしかできない課題を抱えていました。営業担当者は業務時間の約21%を事務作業に費やし、重要なシグナルを見逃すことも少なくありません。必要なのは、営業プロセス全体を通じて能動的に動くAIエージェントです。

既存のツール(例:OutreachやApollo)は自動化の基本機能にとどまりますが、Prospecting Agentは高度なプロファイルカスタマイズと多言語対応により、あらゆる市場や顧客セグメントに適応し、営業サイクル全体を支援します。

Prospecting Agent がもたらす価値

  • 常時モニタリング
    AIが購買シグナルやエンゲージメント機会を継続的に把握し、タイムリーな営業活動を実現。

  • 高度なカスタマイズ
    業界や顧客ごとに最適化されたプロファイルベースのアプローチ戦略を設計可能。

  • シームレスな統合
    Sales Workspace内で直接稼働し、余計なコンテキスト切り替えを排除して効率を維持。

  • グローバル対応
    多言語サポート(ベータ版)により、顧客が慣れ親しんだ言語・文化でエンゲージメントを展開。

  • 成果最適化
    詳細な分析機能で、どのアプローチが効果的かを把握し、戦略を継続的に改善。

Sales Meetings:もっとスマートな営業ミーティングを実現

Sales Meetings は、会話のインサイトを自動で記録し、フォローアップタスクを生成、さらに顧客要件を抽出する強化機能を備えた新しい営業支援ソリューションです。AIがミーティング内容を解析し、購買シグナルや課題、次のアクションを特定。得られた知見は、すべてSales Workspace内で直接活用できる「行動可能なインテリジェンス」として提供されます。

主な機能

  • ミーティング準備とフォローアップを一元管理
    商談のチャンスは限られています。HubSpotのSales Meetingsは、事前準備からフォローアップまでをSales Workspaceで統合管理。会話に備えるための事前インサイト、参加者と共有できるミーティングサマリー、会話から抽出されたアクションプランを提供します。

  • Sales Meeting Notetaker
    すべての会話を自動で記録・文字起こしし、HubSpotに保存。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsに対応しており、営業担当者やマネージャーが過去のやり取りを簡単に振り返れます。

  • 対面ミーティングのノート作成
    外出先での商談もAIが支援。HubSpotモバイルアプリを通じてリアルタイムで音声を文字起こしし、自動的に要約。フォローアップ業務はアプリからワンタップで完了でき、管理作業を大幅に削減します。

  • 会話ベースのDeal Risks
    Deal Insightsの新機能として、通話やミーティングの文字起こしデータを活用し、取引のリスク要因を可視化。重要な情報が自動的にDeal Insightsカードに反映されます。

Sales MeetingsはHubSpotの統合プラットフォームとシームレスに連携。会話の記録やアクションは顧客データに自動反映され、マーケティングやサービス部門とも共有されます。

これにより、以下のような顧客接点の要素がひとつのストーリーとして統合されます:

  • ミーティングノート
  • アクション項目
  • 会話中に得られた顧客要件(自動で取引レコードに反映)
  • マーケティングペルソナ
  • サービスチケット

すべてが一つにまとまることで、営業チームは無駄な切り替えや漏れをなくし、顧客との関係をより深く、スムーズに築くことができます。

Commerce Hubのアップデート

出典:HubSpot Japan

AIを利用した CPQは、人工知能を活用して見積もりプロセスを効率化・高度化する次世代のCPQ(Configure,Price,Quote)ソフトウェアです。

実は、B2B取引の86%は購買プロセスのどこかで停滞しており、その多くが見積もり段階で発生しているとも言われています。手作業での見積もり作成は営業担当者の時間を奪い、ミスを誘発し、最悪の場合は受注遅延につながることもあります。

そこで、AIを利用した CPQは営業チームがより早く案件をクローズできるよう、見積もり作成のスピードを加速し、買い手のエンゲージメントに関するリアルタイムインサイトを提供、さらに承認やタスクを自動化します。

このCPQは、CPQ・請求・決済を統合した「Commerce Hub」の一部として提供され、すべての収益関連業務をひとつの基盤で管理できます。

HubSpotのCPQはCRMとデフォルトで統合されており、収益データをCRMに直接取り込み「唯一の正しいデータソース(Single Source of Truth)」を構築します。

HubSpot CPQが提供する価値

  • AIワークフローによるプロフェッショナルで正確な見積もりを数分で生成
  • 見積もりプロセス全体を効率化し、営業スピードを加速
  • 収益データをHubSpotのSmart CRMと統合し、データサイロを解消
  • 買い手にスムーズなセルフサービス型の見積もり体験を提供

さらに、Commerce HubはCPQ・請求・決済をHubSpot Smart CRMに直接統合。すべての収益関連アクティビティをひとつの顧客プラットフォーム上で管理できるため、データの分断を防ぎ、顧客ライフサイクル全体で一貫した情報を提供します。

また、、見積もりのカバーレターやエグゼクティブサマリー、送信メールといった要素も自動生成し、営業担当者がより早く見積もりを送信できるようサポートします。

 HubSpotのAIを利用したCPQは、営業チームにとって「見積もり作業の負担」を取り除くだけでなく、顧客にとってもスムーズで摩擦のない購買体験を実現します。Commerce Hubに統合されたこの新しいCPQで、見積もりから請求・決済までをワンストップで管理し、営業活動を次のレベルへ引き上げましょう。


まとめ

NBOUND25で発表されたHubSpotの新機能や改善は、「Unified(統合)」というテーマの通り、分断されがちな顧客データを一元化し、AIの力を最大限に活用するための基盤づくりに重点が置かれていました。部分的な効率化や機能強化にとどまらず、マーケティング・営業・サービス・オペレーションのすべての領域を横断して、顧客体験を根本から再設計する流れが明確に打ち出されています。

これらの新しいアップデートをどのように自社のビジネスに取り入れるかによって、今後の成長速度や競争力には大きな差が生まれるはずです。ぜひ今回の発表をきっかけに、自社の現状を振り返り、AIと統合データを前提とした次の一歩を検討してみてはいかがでしょうか。私たちもHubSpotの新機能に関して皆様に有益な情報を提供できるように今後も取り組んでまいります。

渋谷 真生子

株式会社100(ハンドレッド)のマーケター。新卒でグローバルヘルスケア企業で営業を経験し、セールスフォースにてBDRとして地方企業の新規開拓に携わる。コロナ渦でインバウンドマーケティングの重要性を実感し、アイルランド ダブリンにあるトリニティカレッジの大学院にてデジタルマーケティングの学位取得し現在に至る。最近はかぎ針編みにハマり中。

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そのすべてに惹かれて、HubSpotのパートナー、
エキスパートとして取り組んでいます。
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