概要
プラットフォームバージョン2026.09-beta以降では、mcp-serverコンポーネントを作成することで、既存のアプリにリモートModel Context Protocol (MCP) サーバーを追加できるようになりました。MCPサーバーコンポーネントを使用すると、サーバー上のツールをHubSpot Agentsおよびサポートアプリ (プライベートアプリとマーケットプレイス経由で配布されるアプリの両方) で利用できるようになります。
本アップデートはパブリックベータとして提供されています。
重要な理由
開発者や技術パートナーは、既存のMCPベースのツールをHubSpotに統合するための統一された方法を利用できるようになりました。これにより、エージェント体験ごとにアプリを再構築する必要がなくなりました。このコンポーネントモデルは、プライベート配信とHubSpot Marketplaceでの配信の両方をサポートしており、開発からより広範な顧客への提供に至るまでの明確な道筋を築きます。
仕組み
HubSpotの開発者プラットフォームとCLIを使用して、既存のアプリにmcp-serverコンポーネントを追加します。導入が完了すると、HubSpot Agents上で、すでにアプリをインストール済みの顧客に対して、リモートMCPサーバーのツールを提供できるようになります。詳しくはアプリにMCPサーバーコンポーネントを追加する方法をご覧ください。
注:マーケットプレイス経由で配布されるアプリは、一般公開前にHubSpotによる審査と承認が必要です。
対象
HubSpotの開発者プラットフォーム上でアプリを開発している開発者およびパートナーが利用可能です。
対象
Hubspot Free Hub
株式会社100の視点
活用シーン
既存の業務システムやSaaSと連携するMCP(Model Context Protocol、AIがツールを呼び出すための標準規格)対応ツールをすでに開発済みのお客さまであれば、mcp-serverコンポーネントを追加するだけでHubSpot Agentsからそのツールを呼び出せるようになります。エージェント向けに専用アプリを作り直す必要がなく、開発済みのAPI連携をそのまま活かせる点は、複数のAIエージェント環境に対応したい技術部門にとって効率的です。プライベートアプリとしての社内利用、マーケットプレイス経由での外部提供の両方に対応しているため、まず社内の業務システム連携で試し、実績を見てから外部配布を検討するという段階的な進め方も可能です。
- 社内の基幹システムや案件管理ツールをMCP経由でHubSpot Agentsに接続し、問い合わせ対応や営業支援の自動化に活用する
- パートナー企業が自社ツールをマーケットプレイス向けに展開する際の技術的な入口として利用する
気になる点
現時点ではパブリックベータであり、正式リリース時に仕様や提供範囲が変わる可能性があります。本番の業務フローに組み込む場合は、この点を踏まえて検証環境での試用にとどめるなど慎重な判断が必要です。また対象はHubSpotの開発者プラットフォームでアプリを開発している開発者・パートナーに限られており、開発リソースを持たないお客さまが直接使える機能ではありません。マーケットプレイス配布には審査・承認が必要とされていますが、審査基準や期間についての具体的な記載がなく、その点は不明です。日本語ドキュメントの整備状況や、社内承認フロー(稟議など)を経て導入する際に必要な情報がどこまで提供されるかも、現時点の情報からは判断できません。
今後への期待
正式リリースに向けて、開発者向けドキュメントやサンプル実装が日本語でも充実することを期待します。マーケットプレイス審査のプロセスや基準が明確になれば、パートナー各社が展開計画を立てやすくなると見られます。また、既存の国内業務システムとの接続実績や事例が増えることで、開発リソースを持たない企業でも導入判断の材料が増えていくのではないかと考えられます。
※ この記事はHubSpot製品の最新情報ページをもとに作成しています。最新の情報はHubSpot製品の最新情報でご確認ください。