近年のマーケティング手法として、ウェブやソーシャルメディアを活用したアプローチが主流となっています。一方で、従来のメールマーケティングも依然として、多くの企業で重要な役割を果たしています。
フォーチューン ビジネス インサイトのデータでは、電子メールマーケティングソフトウェア市場は、2022年から2029年にかけて11.8%の年間成長率が見込まれており、27億6000万米ドル(2024年1月時点の為替レートで約4088億6640万円)に拡大するものと予測されています。
また、メールマーケティングは、他の手法に比べて費用対効果が高いことでも知られています。DMAの調査によると、Eメールの平均ROI(投資利益率)は、1ドルの費用に対して38ドル(約5,600円)であるという報告も見られます。
顧客データを活用するメールマーケティングは、インバウンド戦略を加速する際に役立ちます。しかし、メールコンテンツ作りや配信設定、データ分析など多岐にわたる業務が発生するため、効率化を図りたいマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、メールマーケティングの代表的なツールである「HubSpot」と「Mailchimp」のサービスを比較し、特徴・料金プラン・連携方法について分かりやすく解説します。
HubSpotとMailchimpについて
メールマーケティングに関する業務を効率化するためには、適切なマーケティングプラットフォームの選択が不可欠です。ここでは、メールマーケティング向けの豊富なツールの中から、代表的な「HubSpot」と「Mailchimp」をご紹介します。
HubSpot(ハブスポット)とは
引用元:HubSpot
HubSpot(ハブスポット)とは、無料のCRMを基盤にマーケティング・セールス・カスタマーサービスなどを支援する、インバウンドマーケティングプラットフォームです。米HubSpotが提供しており、世界120カ国で19万社以上が導入しています。
HubSpotは5つの製品群で構成されており、そのうちの一つ「Marketing Hub」に「Eメールマーケティング・配信ツール」が含まれます。
同ツールでは、モバイル向けに最適化されたメールキャンペーンの作成や、カスタムテンプレートの構築、A/Bテストやクリック率向上のための施策の実行などが可能です。
具体的には、以下のメールマーケティング機能が含まれます。
- Eメールエディター
- eコマース用Eメール
- Eメールのパーソナライズ
- A/Bテスト
- 送信日時の調整
- 各種デバイスへの最適化
- 送信後のEメール分析
- 比較レポート
- トランザクションメール
メールマーケティングは、Eメールを用いて見込み客や顧客にマーケティングメッセージを伝える手法です。具体的には、カゴ落ちメールや割引キャンペーン、セールのお知らせの配信といった活用例があげられます。
メールマーケティングでは、直接的な収益増加につながる施策を実施するだけではなく、顧客に価値を提供し、良好な関係を構築する戦略を立てることが重要です。HubSpotのメールマーケティングツールには、これらの戦略に対応するための多彩な機能が備わっています。
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Mailchimp(メールチンプ)とは
引用元:Mailchimp
Mailchimp(メールチンプ)は、メールマーケティングに特化したマーケティングオートメーションサービスです。
Rocket Science Groupというウェブデザイン会社によって、2001年よりサービスが提供開始され、2021年に米Intuitに買収されました。
Mailchimpの主な機能は、以下の通りです。
- カスタマージャーニービルダー
- コンテンツオプティマイザー
- クリエイティブアシスタント
- セグメンテーション
- レポートダッシュボード
- A/Bテスト
メールマーケティングの自動化やパーソナライズ、効果分析などを簡単に行うことが可能です。特に、AIを活用したコンテンツ作成サポート機能が充実しています。
HubSpot、Mailchimpそれぞれの特徴
HubSpotとMailchimpのどちらを利用するかお悩みの方向けに、それぞれのツールの特徴をご紹介します。
HubSpotの特徴
まずは、HubSpotの2つの特徴を確認していきましょう。
【統合プラットフォームである】
HubSpotの特徴の一つは、統合プラットフォームであることです。
無料のCRM(顧客関係管理)ツールをはじめ、「マーケティング」「セールス」「カスタマーサポート」「コンテンツ管理」「オペレーション支援」の各業務に適した製品を提供しており、広範なカスタマージャーニーをサポートしています。
HubSpotが統合プラットフォームであることの利点として、異なるプラットフォームやツールを切り替える必要がなく、業務全体を効率的に一元管理できる点があげられます。
HubSpotのCRMツールと連携し、各部門で同じ情報を共有することで、顧客との関係をより深化させることが可能です。
具体的には、CRMデータを活用してメールやコンテンツを個別にカスタマイズし、パーソナライズされたコミュニケーションをとれるようになります。これにより、顧客体験の向上が期待できるでしょう。
また、複数の独立したツールやプラットフォームを使用するケースと比較すると、運用コストの削減にもつながります。
【包括的なマーケティング機能】
HubSpotの特徴として、包括的なマーケティング機能を備えていることもあげられます。
メールマーケティングだけでなく、広告連携やSEO機能など多岐にわたる機能が利用可能です。そのため、ウェブサイトの誘導から収益の拡大まで、包括的なインバウンドマーケティングのキャンペーンを展開できます。
HubSpotのマーケティングソフトウェアである「Marketing Hub」には、主に以下の機能が搭載されています。
- マーケティングキャンペーンのパーソナライズと自動化
- ブログ記事とウェブページのSEO・デザイン・ホスティング
- SNSアカウントの一元管理
- キャンペーン管理ツールによる、一貫したメッセージの発信
- アナリティクスツールやカスタムレポートを用いた、マーケティング成果の追跡管理
Marketing Hubはこれらの機能を統合し、マーケティング活動をトータルでサポートする強力なプラットフォームといえます。
Mailchimpの特徴
Mailchimpは、使いやすさと高い機能性で知られているメールマーケティングのプラットフォームです。ここでは、Mailchimpの特徴を3点ご紹介します。
【メールマーケティングに特化した製品】
Mailchimpの最大の特徴は、メールマーケティングに特化した製品であることです。企業のメールキャンペーンを、シンプルな手順で作成・実施できます。
豊富なテンプレートやパーソナライズ機能・セグメンテーション機能を備えているため、効果的なメールコンテンツを手軽に作成することが可能です。
また、MailchimpはA/Bテスト機能も提供しており、メールキャンペーンの効果分析を通じて、改善につなげられます。
メールの配信タイミングや対象者のセグメンテーションも柔軟に行えるため、ターゲットにあわせた的確なメッセージを作成・送信できることが強みです。
【無料で利用できる】
Mailchimpには無料プランがあり、無料の範囲で基本的なメールマーケティングの機能を利用することができます。具体的には、一定数の購読者に向けてメールを送信するといった機能が提供されています。
無料プランがあることで、予算に制約のある企業や事業者であっても手軽にメールマーケティングを始められ、効果を検証することができるでしょう。
ただし、Mailchimpの無料プランには機能の制限があり、より高度な機能や大規模なキャンペーンを行いたい場合は、有料プランへの移行が必要です。ビジネスの成長にあわせて、無料・有料プランを検討するようにしましょう。
【日本語に対応していない】
Mailchimpは多言語に対応しているものの、残念ながら日本語での利用には不便な点もあります。2024年1月時点では、ツールとサポート共に日本語でのサポートは提供されていません。
そのため、Mailchimpを利用してマーケティングコンテンツを作成する際には、言語の違いからくる認識や文化の違いを考慮する必要があります。また、サポートが日本語で提供されていないため、トラブルが発生した際の円滑な対応が難しくなることも考えられます。
ただし、多言語には対応しているため、特に英語圏を対象とする企業や個人には強力なツールとなるかもしれません。
日本語非対応という点を理解した上で、他のメールマーケティングプラットフォームと比較検討することが重要です。
HubSpotとMailchimpの料金プラン
続いて、2024年1月時点でのHubSpotとMailchimpの料金プランを確認していきましょう。それぞれのツールにかかる費用と、利用可能な機能などをご紹介します。
HubSpotの料金プラン
HubSpotの「Marketing Hub」の料金プランは、以下の通りです。
出典:マーケティングソフトウェアの価格表 | HubSpot(2024年5月時点)
無料プランでは、月に2000件のメール(HubSpotロゴ表示あり)を無料で送信できます。メールリストを増やすためのツールも含まれており、ランディングページやライブチャット、ボットウィジェットの作成・追加が可能です。
Starterプランの月間のEメール送信件数は、マーケティングコンタクト契約数の最大5倍までです。Eメール送信ドメインを接続して認証が可能で、HubSpotロゴは非表示となります。
Professionalプランでは、マーケティングコンタクト契約数の最大10倍までのEメール送信に対応しています。その他にも、スマートコンテンツやデザインマネージャー、ブログ/RSS Eメール、A/Bテスト、タイムゾーン送信、Eメール送信ドメインの接続と認証などの機能が利用可能です。
Enterpriseプランの月間のEメール送信件数は、マーケティングコンタクト契約数の最大20倍まで可能です。Professionalプランの全機能に加えて、Eメールの送信頻度管理など高度な機能へアクセスできるようになります。
HubSpotのメールマーケティングツールは無料CRMを基盤としているため、購読者情報に加え、ウェブサイトやデジタル広告といった接触履歴も詳細に記録されます。データをもとにメールのコンテンツを最適化することで、効果の最大化を図れます。
Mailchimpの料金プラン
Mailchimpの料金プランは、メールを送信するコンタクト数によって細かく値段が変わってきます。公式ページにて確認が可能なので、自社の保有しているコンタクト数で月間の料金がいくらになるか確認しましょう。
出典:Mailchimp Pricing Plans
無料プランでは電子メールキャンペーンを簡略的に作成し、1000件までのEメールを送信可能です。登録可能なマーケティングコンタクト数は、500件までとなっています。
Essentialsプランよりも上位のプランには、テスト機能とスケジュール機能があり、適切なコンテンツを適切なタイミングで送信できます。
Standardプランには、パーソナライゼーションやメール送信時間の最適化、高度なセグメンテーションといった機能が含まれ、EssentialsとStandardプランでは1カ月間の無料トライアルが利用できます。
StandardとPremiumプランのサービス内容として、それぞれ月1回・4回の個別のコンサルティングが提供されており、ユーザーのセグメンテーションや自動化の設定などに関する支援を受けられます。
HubSpotとMailchimpの口コミ
実際にHubSpotとMailchimpを利用したことのある方々からの口コミ・評判について、世界的なビジネスツールランキングサイト「G2」によるスコア比較をもとに見てみましょう。
2024年5月現在のG2の総合評価スコアによると、HubSpotのMarketing Hubは10,860件のレビューで、「4.4/5つ星」の評価でした。一方で、Mailchimpは12,417件のレビューで「4.3/5つ星」の評価を獲得しています。
引用元:Compare HubSpot Marketing Hub vs. Intuit Mailchimp | G2
ここでは、HubSpotのメールマーケティングツールに関する口コミと、Mailchimpの口コミをピックアップしてご紹介します。
HubSpotに対する口コミ
まずは、HubSpotに対するポジティブ・ネガティブな口コミからご紹介します。
【ポジティブな口コミ】
以前は、電子メール・ソーシャルメディア・コンテンツマーケティングなど、異なるマーケティングチャネルを管理するためには、個別のツールが必要であり、その結果、取り組みが断片化していました。しかし、HubSpotのMarketing Hubではこれらの業務を一本化し、あらゆるマーケティング活動を一元化することができます。導入したことで、チームの効率と連携が向上しました。
また、リード生成と管理も強化されています。SEOやコンテンツマーケティング、リードナーチャリングのための高度なツールを備えたプラットフォームであるおかげで、リード生成プロセスが大幅に改善されました。リードをより効果的に追跡し、育成することが可能となったことで、コンバージョン率の向上にも寄与しています。
(投稿者:グロースマーケティング責任者) 出典:G2
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電子メールとCRMのCAN-SPAM(*)管理要件を、自動的に統合するウェブサイトを作成する方法を探していたところ、HubSpotが手頃な価格で実装が簡単なソリューションだったため利用しました。
私は個人起業家でチームを持っていないため、最小限の学習で簡単に導入できた点が良かったです。
(投稿者:チーフイノベーター) 出典:G2
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*CAN-SPAM法(連邦スパム規制法):迷惑メールを防止するための米国の法律
Marketing Hubの電子メールのテンプレート機能が気に入っています。HubSpotのソーシャルメディア機能全体が良い印象です。計画・スケジュール設定・投稿のパフォーマンスデータなどを1カ所で確認できるのは非常に便利です。
メール受信ボックスに届くレポートをカスタマイズすることも可能です。全体的に使いやすくて簡単なオールインワンツールだと思います。
(投稿者:デジタルマーケティングスペシャリスト) 出典:G2
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口コミによると、HubSpotのMarketing Hubは異なるマーケティングチャネルの一本化や、業務の効率向上、チームの連携に役立っているといった内容が見られました。
特に、リード生成と管理の強化や、高度なツールを活用したリードナーチャリングに活用されているようです。個人・法人問わず手頃な価格で導入が可能なため、利用者から高い評価を受けています。
【ネガティブな口コミ】
HubSpotのMarketing Hubには、著しい欠点は無いように思います。小さな課題といえば、提供される機能とツールが豊富すぎる点かもしれません。初めてHubSpotの包括的なプラットフォームを使用するチームにとっては、最初の学習が少し必要でしょう。ただ、これは欠点というよりは、プラットフォームの堅牢な機能性を示しているともいえます。機能に慣れれば、さまざまなマーケティング戦略を効果的に実行できるようになります。
(投稿者:グロースマーケティング責任者) 出典:G2
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「Marketing Hubに不満はありますか?」という質問に対し、「多機能すぎる」という口コミが寄せられていました。ただし、多くのユーザーは学習やサポートを受ければ問題なく利用できるとコメントしており、専門的な機能も活かすことで豊富なマーケティング活動が可能との意見も見られました。
Mailchimpに対する口コミ
続いて、Mailchimpに対する口コミをご紹介します。
【ポジティブな口コミ】
Mailchimpのターゲティング機能とセグメンテーション機能により、ターゲットユーザーへのリーチが向上しました。自動化機能によってマーケティングタスクが合理化され、時間と労力も節約できています。
メールマーケティングの結果も改善しており、開封率・クリックスルー・コンバージョンが増加しました。
(投稿者:コンサルティングおよびリスク サービス担当者) 出典:G2
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Mailchimpの注目すべき特徴は、他のアプリケーションやプラットフォームとのシームレスな統合機能だと思います。
顧客データベース・カレンダー・販売追跡ツールなどを1カ所で簡単に接続でき、業務が大幅に合理化されました。これにより、マーケティングキャンペーンの管理がより効率的に行えるようになりました。
(投稿者:リードソフトウェアエンジニア) 出典:G2
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メールのリダイレクトや特定のスケジュールの設定を、簡単に行えます。また、結果をもとに、特定のクラスにメールを送信するための最適なタイミングについての推奨事項も提示されます。成功したメールの効果は、ダッシュボードですぐに確認できます。
MailChimpツールには、連絡先データを整理・更新する方法もいくつかあり、リンクの簡単なインポートやサインアップシートからの手動リンク入力が可能です。
(投稿者:) 出典:G2
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Mailchimpは、特に機能性の面で利用者から好意的な評価を集めており、効果的なマーケティング手段として多くの企業に支持されています。
【ネガティブな口コミ】
メールテンプレートのカスタマイズには制限があります。Mailchimpは魅力的なテンプレートを提供していますが、特定のニーズに完全に合わせて調整することが難しい場合があります。
カスタマイズには追加の作業が必要であり、より高度な変更が必要な場合は不便に感じられるかもしれません。
(投稿者:リードソフトウェアエンジニア) 出典:G2
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Mailchimpの課題として、カスタマイズの機能制限に関する口コミが見られました。機能面の評価では意見が分かれる一方で、ターゲティングや自動化の面では高い評価を受けているため、今後の改善に期待が寄せられています。
HubSpotとMailchimpのカスタマーサポート体制
メールマーケティングツールの導入の際には、充実したカスタマーサポートがあると心強いものです。ここでは、HubSpotとMailchimpのカスタマーサポート体制を比較し解説します。
HubSpotのサポート体制
HubSpotはサポート体制の手厚さでも知られており、「導入支援」と「プロフェッショナルサービス」の2つのサポートオプションがあります。
「導入支援」は各製品に関するスムーズな導入をサポートし、「プロフェッショナルサービス」ではトレーニング、コンサルティング、技術面のサポートを行っています。
また、HubSpotでは優れた顧客体験を実現するために、コミュニティやナレッジベースなどの充実したサービスも提供しています。
HubSpotコミュニティでは、世界のHubSpotユーザーと、さまざまなトピックについてのディスカッションや情報共有を実施することが可能です。ナレッジベースは、企業の持つ知識やノウハウをデータベースにまとめ、閲覧・検索しやすく整備したものです。これらを活用することで、独学でもHubSpotの導入を進めやすくなるでしょう。
さらに、HubSpot認定のパートナーを利用することで、より高度なサービスや専門的なサポートを得ることができます。
Mailchimpのサポート体制
Mailchimpでは、プランごとに以下のようにサポート体制が異なります。
出典:Mailchimp Award-Winning Customer Support(2024年1月時点)
Mailchimpの無料プランでは、新規ユーザーに30日間のメールサポートが提供されています。ただし、同サポートは英語またはスペイン語のみ対応です。
Essentialsプラン以上ではライブチャットサポートが受けられ、Premiumプランでは、電話によるガイダンス、優先的なチャットおよびメールサポートが利用できます。
HubSpotとMailchimpの連携
すでに、HubSpotまたはMailchimpを使用している場合、両者を連携できないかと疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、HubSpotとMailchimpの連携について解説します。
HubSpotとMailchimpは連携が可能
HubSpotとMailchimpは連携することが可能です。連携方法は、HubSpotのアプリマーケットプレイスを通じて、既存のMailChimpアカウントと接続できます。
また、Mailchimpのアクティビティ同期を有効化することで、コンタクトレコードでMailchimp側のEメール送信・開封・クリック・バウンスなどのアクティビティも確認できるようになります。
HubSpotとMailchimpを連携することで出来ること
HubSpotアカウントとMailChimpを連携させると、HubSpot CRMの連絡先をMailchimpと自動同期できるようになります。
例えば、コンバージョンポイントから素早くリストを作成し、Mailchimpでメールキャンペーンを開始するといった活用方法もあります。
また、MailchimpのメールアクティビティをHubSpot側で確認することも可能です。Eメール送信や開封率などの計測データを、HubSpot CRMの既存の連絡先に同期することで、詳細な顧客情報に基づくメールマーケティング施策に活かせます。
まとめ
HubSpotとMailchimpは、いずれもメールマーケティングに役立つ評価の高いツールです。
HubSpotの特徴は、高機能なCRMとマーケティングツールを組み合わせた統合プラットフォームであることです。一方でMailchimpは、マーケティングオートメーションとメールマーケティングに特化した、手頃な価格帯のサービスといえます。
両者は異なる強みや特徴を持つため、自社のメールマーケティング課題に基づきツールを選定することが重要です。
なお、HubSpotとMailchimpは連携することも可能であるため、組み合わせて活用することも検討し、効率的かつ効果的なメールマーケティングを実現しましょう。