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INBOUND 2022 HubSpotアップデート速報

2022年9月20日更新

INBOUND 2022

2022年9月7日から9日まで(現地時間)、アメリカ・ボストンで開催中の「INBOUND 2022」
『新時代に必要なのは「つながり」に強いCRM』をテーマに、「データやシステムの連携」だけでなく、「自社と顧客」や「顧客同士」の強固で長期的な関係構築にも目を向け、ビジネスの成長を目指すためのHubSpotの新機能が発表されました。

 

※ベータ版の機能を利用するには、HubSpot管理画面よりベータ版への参加が必要です。
https://knowledge.hubspot.com/account/opt-your-hubspot-account-into-a-beta-feature(英語)
※INBOUND2022での発表をもとに翻訳した内容を記事にしています。各機能の名称や内容は実際のものと異なる場合があります。

Marketing Hub

キャンペーン機能の改善

キャンペーン機能の改善
  • 対象:Marketing HubのProfessionalおよびEnterpriseプラン
  • リリース済

以下の機能が含まれますが、これに限定されるものではありません。

  • コラボレーションツールのアップグレードによるコメントスレッドのサポート
  • コメントの添付/強調表示コメントをアセット内の個々のパーツに直接添付/ハイライトでき、アセットに直接コメントを付けることもできる
  • キャンペーンにアセットとしてフォームを含めることができる
  • 予算フィールドに数値を追加して、より強力なレポートの作成できる
  • 収益アトリビューションと案件アトリビューションをキャンペーン内で表示できる
  • キャンペーン内で2つ以上のキャンペーンのパフォーマンスを比較できる
  • 各コンタクトがどのように影響を受けたかをより深く理解することができる

キャンペーンツールについて

カスタマージャーニー アナリティクス

  • 対象:Marketing HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

マーケティング担当者の目標やレポートのニーズは組織によって大きく異なるため、画一的なレポートではうまくいかないことが多くあります。カスタマージャーニー アナリティクスにより、顧客のエンドツーエンドのプロセス全体を可視化、最適化する方法について深く理解し、コンバージョンを向上させることができます。

WhatsAppとの連携

  • 対象:Marketing HubおよびService HubのProfessional/Enterpriseプラン
  • ベータ版

共有された受信トレイ、見込み客や顧客とのコミュニケーションの中で、WhatsAppビジネスアカウントをメッセージングチャネルとして接続できます。今回の発表では、ビジネス向けとコンタクト向け両方のWhatsAppをサポートし、メッセージ(動画と画像に対応)にも対応します。また、会話はコンタクトレコードに表示されます。

WhatsAppとの連携について

広告コンバージョンイベント

  • 対象:Marketing HubのProfessional以上のプラン

広告コンバージョンイベントは、主要な広告ネットワークでハイパーターゲティング広告を実現し、広告戦略の将来を約束します。2022年末までに、HubSpotの顧客はすべてのファーストパーティ製のデータを完全に把握できるようになり、クッキーのないプライバシー優先の仕組みの中でターゲティング、レポート、最適化を行えるようになります。

広告コンバージョンイベントについて

※LinkedInは利用できるようになります。その他のプラットフォームは今年中に利用可能になる予定です。

Sales Hub

カスタム目標

カスタム目標 カスタム目標
  • 対象:Sales HubおよびService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

カスタム目標は、顧客のビジネスに沿った目標を設定することで、パフォーマンスの設定、追跡、管理を容易にします。目標は自動的に更新され、変更があった場合は、プログレスバーに反映されます。設定、達成、超過、目標達成を共有することで、関係者の連携を図ることができます。

インバウンドコーリング

  • 対象:Sales HubおよびService HubのStarter以上のプラン

担当者に固有の電話番号を付与し、個人の電話から直接アウトバウンドコールやインバウンドコールを受けられるようにできます。さらに通話内容の記録、書き起こし、コーチングをすることができます。書き起こされた通話内容はCRMに保存されます。

※HubSpotが提供するインバウンドコール用の電話番号は、現在、米国、英国、カナダで利用可能です

取引の管理

  • 対象:Sales HubおよびService HubのProfessionalプラン

案件・取引の管理がシンプルであればあるほど、成約の可能性が高くなります。見込みや案件管理の改善、新しい目標のアプリ、チーム目標、そして、より統合された見込みおよび案件管理ができます。

CMS Hub

フリーCMSツール

  • 無料で利用可能
  • リリース済

企業のWebサイトは、多くの場合、見込み客の最初のタッチポイントとなるとても重要なマーケティング資産です。成長著しい企業は、自社のブランドやビジネスのニーズに合わせて、Webサイトをカスタマイズする必要がありますが、開発チームも開発者も採用する必要がありません。成長中の企業でも美しく、安全なWebサイトを無料で構築することができます。

Operations Hub

製品の同期

  • 対象:無料ツール/Starterプラン
  • リリース済

双方向でデータを同期させるため、サードパーティ製アプリをHubSpotの製品ライブラリーに接続できます。設定は、他のデータ同期と同じように簡単です。QuickbooksとShopifyだけではなく、20以上のデータ同期アプリを製品ライブラリーに接続できます。

請求書の同期

  • 対象:無料ツールおよびStarterプラン
  • ベータ版

これまでデータの同期はコンタクト、会社、取引で利用できましたが、この機能を使えば、サードパーティ製アプリ(Quickbooks、Dynamics 365、NetSuiteなど)からHubSpotへ請求書を同期し、フレームワークに組み込めます。あなたのビジネスの全体像を把握し、実際の収益をHubSpotのマーケティング、セールス、サービスに反映できます。

データの同期の健全性

  • 対象:無料ツール/Starterプラン
  • リリース済

データ統合のステータスを把握し、同期に関する問題をすぐに診断します。規模が拡大しても、一貫性のあるデータをもとに、顧客のシステムとチームとの連携を可能にします。またアプリの同期設定内に、「データの同期の健全性」という新しいタブが追加されました。これにより、データ統合のステータス(どのデータが同期されていないか、除外されているか、または同期に失敗しているか)を確認できます。

データ管理

データモデルの概要

データモデルの概要
  • 無料で利用可能
  • ベータ版

データの品質は、優れたデータ構造から始まります。このデータモデルの概要によってHubSpotの標準オブジェクト、プロパティ、関連付けがすべて1つのビューに統合され、視覚的にわかりやすくなりました。

クリーナーインポート

  • 無料で利用可能
  • リリース済

クリーナーインポートは、CRMに公開される前に自動でデータエラーを見つけ解消し、より多くの無駄な時間を減らすことができます。

プロパティの検証

  • 無料で利用可能
  • ベータ版

データに一貫性を持たせることは、長い目で見るとデータをクリーンに保つためのポイントです。プロパティの検証は、手動で入力するデータを面倒なプロセスや手順を踏むことなく、より詳細に管理することができます。その結果データベース内の不整合が減り、より円滑な顧客体験を提供できます。

カスタムオブジェクトビルダー

  • 対象:Enterpriseプラン
  • ベータ版

企業に合わせたデータモデルをカスタマイズできるカスタムオブジェクトを使用すると、CRMのセットアップをあなたのビジネスに特化させることができます。この新しいカスタムオブジェクトビルダーにより、カスタムオブジェクトを直感的にノーコードで作成することができます。
ただし、アソシエーションの管理、カスタムプロパティの作成、カスタマイズの設定には、別のツールを使用する必要があります。

データ品質センター

  • 対象:ProfessionalおよびEnterpriseプラン
  • ベータ版

データ品質センターは、HubSpotの全データの状況を1か所で把握することができます。古いプロパティや統合によるボトルネックなどを特定し、問題が雪だるま式に大きくなる前に先手を打つことができます。

この機能が重要な理由

  • 顧客はフォーマットの問題やCRMのプロパティの状態を知ることができないため
  • パートナーや顧客には、データの品質を監視し、対応するための一元化された情報が必要なため

データ品質改善のレコメンデーション

  • 対象:ProfessionalおよびEnterpriseプラン
  • ベータ版

HubSpotのAIが顧客のデータベースを継続的に監視し、エラーを自動で通知し、解決策を提案してくれます。

この機能が有効な理由

  • これまでどんなエラーも1つ1つ手作業で行う必要があり、多くのコストが発生していた
  • 時間を節約し、重要な作業に集中することができる

CRM Customization

ボードカードの設定

ボードカードの設定
  • リリース済

取引のすべての段階で、顧客をよりよく知るための機能です。すべてのパイプラインオブジェクト(取引、チケット、カスタムオブジェクト)のボードカードに表示するプロパティを最大4つまで選択できるようになりました。複数のパイプラインが存在する場合、パイプラインの各ステージで異なるプロパティを表示するようにカードをカスタマイズできます。

  • デフォルトのボードプロパティ:無料ツール以上の製品
  • パイプラインごとに異なるプロパティ:プロフェッショナル以上のプラン

ボードカード設定について

右サイドバーの設定

  • 対象:Professional以上のプラン
  • ベータ版

右サイドバーのカードセクションの表示条件を指定し、チームごとに関連性のあるカードのみを表示させることができます。内部データ(ページビューのチャート、顧客サマリーデータのテーブル、ワークフローを起動するボタンなど)、または外部データ(内部システムからのデータ、Googleシート、Amplitudeチャートなど)を表示することができます。、カスタムタブの作成は、開発者プラットフォームツールを使用します。

新しいアクティビティタイプと設定ボタン

  • 無料で利用可能

SMS、LinkedInメッセージ、WhatsApp、郵便など、新しいタイプの顧客との接点のアクティビティを手動で記録しできます。記録のハイライトカードに表示されるアクティビティボタンの設定で、並び替えができます。

レコードの概要タブ

  • 無料ツール以上の製品
  • ベータ版

すべてのレコードの新しい概要タブで、重要な情報を確認できます。Professional以上のプランでは、プロパティのハイライト、最近のアクティビティカード、アソシエーションテーブルなど、どのプロパティを表示させるかを設定できます。また、表示条件を指定することで、チームごとに異なるデータを表示することもできます。
ServiceおよびSales HubのEnterpriseプランでは、開発ツールを使ってカスタムカードを作成し、カスタムタブに表示させることができます。

レコードのカスタムタブ

  • 対象:Sales HubおよびService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

概要タブに加え、SalesおよびServiceのEnterpriseプランでは、開発ツールでカスタムカードを作成し、追加のカスタムタブを作成することができます。内部または外部データ(HubSpotのワークフロートリガーボタン、外部ERPデータのプロパティリスト、または市場動向を示す統計情報など)と連動させるカスタムカードを作成できます。

開発者向け

開発用サンドボックス

開発用サンドボックス
  • 対象:Sales HubおよびService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

開発用のサンドボックスは、標準のサンドボックスや本番アカウントで実際に開発する前に、初期のコンセプト段階でのテストができる独立した環境です。新しい開発用サンドボックスには本番アカウントと同じ機能、およびCRMオブジェクトがすべて含まれます。

サンドボックス環境について

プロパティのGitHubの統合

  • 対象:Sales HubとService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

プロパティのGitHubの統合を使用すると、GitHubをHubSpotプロジェクトのコードベースのレコード情報として利用できます。使い慣れたGitHubのツールやワークフローを使ってチームと共同で作業をし、コードをリポジトリにプッシュすることでビルドすることができます。

デバッグ

  • 対象:Sales HubおよびService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

既存機能の改善に加え、新しくmid-panel card logging systemを導入しました。このログシステムにより、開発者はプライベートアプリの機能を監視することができます。ログにはアプリの実行結果(成功、失敗など)が詳細に記録され、デバッグが容易になります。

CRMカードビルダー

  • 対象:Sales HubおよびService HubのEnterpriseプラン
  • ベータ版

CRMカードビルダーでは、JSONペイロードを簡単に開発できるインタラクティブなインターフェイスによって、CRMカードを簡単に設置できます。さらに、CRMカードはカスタムオブジェクトで使用し、カスタムオブジェクトのデータを他のレコードに重ねて表示することもできます。

HubSpot公式サイトでも新機能の紹介をしています。こちらもぜひご覧ください。
https://www.hubspot.jp/new

杉山 友宏

We are HubSpot LOVERS

ビジネスの成長プラットフォームとしての魅力はもちろん、
HubSpotのインバウンドマーケティングという考え方、
顧客に対する心の寄せ方、ゆるぎなく、そしてやわらかい哲学。
そのすべてに惹かれて、HubSpotのパートナー、
エキスパートとして取り組んでいます。
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