HubSpotのAI機能「Breeze(ブリーズ)」は、マーケティング、営業、カスタマーサービスの各分野をサポートする革新的なツールです。
総務省の令和6年版情報通信白書によると、世界のAI市場規模は、2022年に前年比78.4%増の18兆7,148億円に達すると予測されており、2030年まで引き続き急速な成長が見込まれています。
最新のAI機能を理解し、マーケティングや営業、カスタマーサービスに活用することで、事業の成長を加速させることができます。しかし、AI活用の一歩としてBreezeの導入を考えているものの、機能や使い方に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、HubSpotのAI機能「Breeze」の概要、主要な2つの機能、価格、具体的な使い方を詳しく解説します。
HubSpot Breeze(ハブスポット・ブリーズ)は、HubSpotに組み込まれたAI機能群で、マーケティングから営業、カスタマーサービスまで幅広く支援します。まずは、HubSpotの基本情報と、HubSpot Breezeの概要を確認していきましょう。
出典:HubSpot
HubSpotは、企業向けに統合的なマーケティング、営業、カスタマーサービス支援ツールを提供するプラットフォームです。インバウンドマーケティングを提唱する、米HubSpot社が開発・提供しています。2025年10月時点で、世界135カ国以上の26万8000社以上の企業がHubSpotの製品を活用しています。
HubSpotが提供する製品群は、以下のHubSpot Smart CRMと6つのHub製品から成り立っています。
HubSpotの主な特徴は、無料で利用可能なCRMツールが提供されていること、低コストでの導入が可能であること、企業の業務規模や成長に合わせて柔軟に拡張できることです。
また、直感的に操作できるインターフェースにより、ITツールに不慣れなユーザーでも簡単に扱えるため、中小企業から大企業まで幅広い規模の企業に適したプラットフォームとなっています。
拡張性も高く、外部ツールとの連携も容易で、Google Workspace、Microsoft 365、Slackなど多くのビジネスツールと統合できます。これにより、業務の効率化や情報の一元管理が実現し、チーム間の連携強化にも貢献します。
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HubSpot Breezeは、HubSpotが提供するAI機能を統合した支援ツールです。マーケティング、営業、カスタマーサービスの業務効率を向上させるために設計されています。
HubSpotの他のツールとシームレスに統合されているため、既存のユーザーはスムーズに導入できるのが特徴です。また、直感的なインターフェースを採用しており、AIに詳しくないユーザーでも簡単に操作可能です。そのため、AI導入に不安のある企業でも手軽に利用を開始できる点が大きなメリットといえます。
HubSpot Breezeについては、HubSpotの製品リリース情報が半年に一度更新される「HubSpot Spotlight(ハブスポット スポットライト)」でも最新情報をチェックできます。
出典:Fall Spotlight | 新製品のご紹介 | HubSpot
HubSpot Breezeは、HubSpotプラットフォーム全体を強化するAIツールです。Breezeでは、次の主要な2つの機能を提供しています。
ここでは、各機能について詳しく解説します。なお、2025年9月時点で、HubSpot Breezeの一部はベータ版として提供されています。
出典:Breezeアシスタントで生産性を向上|HubSpot
Breezeアシスタントは、CRMや業務データの文脈を理解し、マーケティング・営業・カスタマーサービス・コンテンツ運用まで横断して支援する、HubSpot全体で活用可能な対話型AIパートナーです。業務効率化と生産性向上を支援しながら、複雑なタスクを自動化し、最適なアクションを提案します。
AIアシスタントはCRMデータと連携し、ユーザーごとに最適な結果を提供しながら各部門の業務をサポートします。これにより、手作業で行っていた業務を自動化し、効率化とコスト削減を実現できます。
さらに、Breezeスタジオで自社に合わせたカスタムアシスタントを設計でき、Breezeマーケットプレイスから既製のアシスタントを導入すれば、すぐに実務へ組み込むことが可能です。BreezeアシスタントはHubSpotユーザーであれば誰でも利用可能です。
出典:Breeze Agentsで生産性を向上 | HubSpot
Breeze Agentsは、マーケティング、営業、カスタマーサービスの各業務領域でタスクを迅速に処理するAIエージェントのツールセットです。複数のエージェントが提供されていますが、ここでは代表的なものを紹介します。
ここでは、Breeze Agentsの機能をそれぞれ解説します。
Breeze顧客対応エージェントは、マーケティング・営業・カスタマーサービスの全領域をカバーする、24時間365日対応の「AIフロントオフィス・コンシェルジュ」です。
従来のチャットボットのように事前に定義された応答を返すだけでなく、AIが会話の文脈を理解し、顧客一人ひとりに寄り添った柔軟な対話を行います。既存のナレッジベースなどを学習させるだけで、専門知識がなくても数分で導入できる手軽さも魅力です。2025年秋のアップデートにより、部門ごとに多様なメリットが追加されました。
Breeze顧客対応エージェントは、ウェブチャット、Eメール、Facebook Messenger、WhatsApp、さらには音声(電話)など、顧客が利用する多様なチャネルに対応しています。また、多言語対応も進んでおり、グローバルなビジネス展開を支援します。
Breeze案件創出エージェントは、営業チームのリード獲得を支援するAIツールです。HubSpot Smart CRM™に登録された会社や見込み客の購買シグナルを常時モニタリングし、成約の可能性が高い案件をAIが自動で特定します。
従来の営業活動では、見込み客の発掘や調査に多くの時間を要していました。Breezeを活用すれば、購買意欲の兆候を捉えたタイミングで、パーソナライズされたアプローチを自動化できます。Eメールの文面やリサーチ方法も柔軟にカスタマイズでき、営業活動を大規模に展開できます。
さらに、過去の行動データやエンゲージメントを分析し、アプローチの最適なタイミングをAIが自動的に判断。パーソナライズされたEメールを自動送信し、営業パイプラインを継続的に推進します。自動化のレベルはチームの運用方針に合わせて柔軟に調整できるため、人の判断を交えた運用にも対応します。
現在は多言語サポート(ベータ)に対応しており、地域や言語をまたいだ営業活動にも活用可能です。
出典:Breezeコンテンツエージェント | HubSpot
Breezeコンテンツエージェントは、CRMデータを活用して見込み客を引きつけるコンテンツを迅速に作成できるAIツールです。Webサイト訪問者の関心を引き、リードの獲得につながるさまざまなコンテンツを簡単に制作できます。
作成可能な主なコンテンツとして、以下が挙げられます。
Breezeコンテンツエージェントを活用すると、ミーティング予約リンクや画像、フォームを組み込んだランディングページを短時間で作成できます。デザイン調整も、自社のコンバージョン目標に合わせて簡単に行えます。
ポッドキャスト作成では、台本やナレーションをAIが自動生成し、アイデアから完成エピソードまでを一元的に管理できます。複数トピックのエピソードを効率的に制作でき、従来の制作工数を大幅に短縮します。
さらに、顧客の成功体験をもとにした説得力ある導入事例も、短時間で作成可能です。CRMデータや既存の顧客情報を活用し、成果につながるストーリーを効率的にまとめられます。
SEOを考慮したブログ記事作成では、キーワード提案に加えて、ブランドボイスやストーリー性を取り入れた高品質な記事を生成できます。手作業に比べて大幅な効率化を実現しながら、読者を惹きつけるコンテンツを発信できます。
Breeze SNSエージェントは、HubSpotが提供するAI活用のSNSマーケティング支援ツールです。ソーシャルメディアのパフォーマンスや企業情報、マーケティングのベストプラクティスを分析し、そのデータをもとに複数のチャネル向けのコンテンツ戦略を策定するのに役立ちます。
また、オーディエンスごとに最適な投稿を提案してくれるため、エンゲージメントやコンバージョンを促進できるコンテンツ制作が可能になります。投稿の公開予約機能により、最適なタイミングで発信でき、確認・承認も簡単に行えます。
さらに、Facebook、LinkedIn、X(旧Twitter)、Instagramなど、複数チャネルにわたって一貫性のあるブランドメッセージを発信できます。過去のパフォーマンスや業界のトレンドなど、データに基づいた戦略的な投稿ができるため、ソーシャルメディア全体での成果を最適化できます。
2025年2月時点では、英語での利用に最適化されており、より正確な結果を得るためには英語での使用が推奨されています。
Breezeナレッジベースエージェントは、サポートでの解決済みチケットや成功事例をもとに、役立つセルフサービス用コンテンツを自動生成するAIツールです。
顧客対応エージェントがリアルタイムのやりとりを担う一方で、ナレッジベースエージェントはその内容を整理・変換し、ヘルプ記事やFAQとして蓄積。会話を重ねるごとにナレッジが拡充され、顧客の自己解決率を高めていきます。
主な機能とメリット
他のBreeze Agentsとの連携
顧客対応エージェントと組み合わせることで、リアルタイム対応とセルフサービスの両輪を実現。サポートチームはより複雑な課題に集中でき、顧客は自己解決の選択肢を拡充できます。
AIが顧客データの専門家となり、リサーチや分析を自動化。CRMやEメール、通話、ドキュメント、Web上の情報を横断的に活用し、顧客に関する質問に即座に答えます。データが分散していても、AIが瞬時に統合し、必要なインサイトを提示。大規模なデータ業務も複雑な設定や追加リソースなしで効率化できます。
主な機能とメリット
ビジネスへの価値
HubSpotのAI「Breeze」は、CRMに蓄積されたデータを分析・活用し、ビジネスの意思決定そのものを賢くする「インテリジェンス機能」がその中核を担っています。
ここでは、Breezeの土台となる代表的な3つの機能をご紹介します。
一つずつ確認していきましょう。
Breezeのデータエンリッチメント機能では、企業やコンタクトの詳細な情報を自動で取得・更新できます。
具体的には、2億件以上の企業および購買者のプロフィールデータを活用し、会社の業種、年間売上高、従業員数、所在地、SNSアカウント、役職など40以上の属性を追加可能です。これにより、営業やマーケティングチームは、より精度の高いターゲティングやパーソナライズされたアプローチを実現できます。
データエンリッチメントに含まれる主な情報は、以下の通りです。
BtoB企業の情報 | 事業展開国、年間売上、従業員数、業種分類、AI生成のキーワードタグ |
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顧客の詳細情報 | 職種、SNSプロフィールURL、プロフィール写真 |
CRMデータの拡充 | 勤務先企業名、ドメイン、所在地(国・都道府県・市区町村)、郵便番号、タイムゾーン |
リード情報 | タイムゾーン、IPアドレスの関連企業、ウェブサイトの訪問履歴(URL・タイムスタンプ) |
2025年6月時点では、2億件を超える購入者と企業のプロファイルが登録されており、内部分析の結果、HubSpotのデータカバー率は米国内と同水準のグローバル規模であることが確認されています。
出典:IPデータなどから購入者の興味関心データを取得 | HubSpot
Breezeは、ウェブサイト訪問者の行動などから、その人が何に興味・関心を持っているかをAIが分析し、購買意欲を可視化します。
例えば、以下のような情報を活用できます。
購買に近い見込み客を特定 | 価格ページや製品評価ガイドを閲覧した企業を優先ターゲットに設定する |
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ターゲットリストの最適化 | キャリアページ訪問者を除外し、より質の高いリードの獲得を支援する |
匿名の訪問者の特定 | リバースIP解析により、ウェブサイトにアクセスした企業を特定し、CRMに登録する |
この機能を活用することで、営業チームは適切なタイミングでアプローチを行い、マーケティングチームはターゲットに応じたナーチャリング施策を展開できます。
Breezeのフォーム短縮機能は、リード獲得を最大化しながら訪問者の負担を軽減するためのAIがサポートするソリューションです。
従来、フォームの入力項目が多すぎると離脱率が上がり、少なすぎると営業チームがリードを適切に評価できないという課題がありました。しかし、このフォーム短縮機能なら、訪問者が入力する情報を最小限に抑えながら、リードの把握やスコアリングを最適化できます。
具体的には、以下のような活用方法があります。
フォームの自動入力 | 新規訪問者がビジネス用Eメールを入力すると、カスタマープラットフォームに組み込まれたBreezeが持つデータから不足している情報を自動補完する |
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動的なフォーム最適化 | 不要な入力項目を非表示にし、必要なデータのみ収集する |
フォームの種類に対応 | ポップアップ、スライドイン、バナー、離脱意図フォームなど、さまざまなHubSpot標準フォームに適用可能 |
フォーム短縮機能を活用することで、リードの質と量を向上させ、コンバージョン率を最大化することができます。
HubSpotでは多様なAI機能が提供されていますが、機能ごとに価格体系が異なります。ここでは、2025年10月時点の情報をもとに概要を整理します。最新情報はHubSpot公式ページ、または弊社までお問い合わせください。
業務効率化と生産性向上を支援する対話型AIツールである「Breezeアシスタント」は、すべてのHubで無料で利用できます。HubSpotの無料アカウントを作成するだけで、どなたでも利用を開始できます。
「Breeze Agents」は、コンテンツ作成・営業活動・カスタマー対応などに特化したAIツール群です。
Starterエディションから利用可能で、エディションが上がるほど利用できるエージェントや自動化機能が拡張されます。
一部のBreeze Agentsでは、利用時に「HubSpotクレジット」が消費されます。その他の機能は、該当製品の料金にすでに含まれています。
代表的な対象範囲は以下のとおりです。
Starterエディション:
顧客引き継ぎエージェント、会社調査エージェント、データエージェントなどの基礎AI機能
Professional以上:
顧客対応エージェント、案件創出エージェント、SNS投稿エージェントなどの高度な自動化機能
Enterprise:
Breezeスタジオを活用したカスタムAI設計や、部門横断の自動化設定が可能
HubSpotの一部のAI機能はクレジット制を採用しています。HubSpot を活用する上で、「HubSpotクレジット」を正しく理解することは重要なので解説していきます。
一部のAI機能を従量課金でご利用いただくためのクレジットとなります。クレジットは対象となる機能を利用した時だけ消費されます。HubSpotクレジットが追加で必要な場合は、1,000クレジット単位で追加購入も可能になっています。
クレジットを利用できるのは有料シートまたはパートナーシートを持っているアカウントに制限されているので、無料アカウントや有料シートを割り振られていないアカウントは使用ができません。
HubSpot Smart CRM™、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub
最上位の製品エディション | 含まれるHubSpotクレジット |
---|---|
Starter | 500 |
Professional | 3,000 |
Enterprise | 5,000 |
Data Hub、Customer Platform
最上位の製品エディション | 含まれるHubSpotクレジット |
---|---|
Starter | 500 |
Professional | 5,000 |
Enterprise | 10,000 |
※複数HubSpot製品をご契約の場合でも、最上位エディションの1枠のみが適用されます。例えば、Marketing HubのProfessionalとSales HubのEnterpriseを利用している場合だと、最上位のエディションのEnterpriseが適用されることになります。
HubSpot Breezeを活用することで、マーケティングや営業、カスタマーサポートの業務を効率化できます。ここでは、Breezeの基本的な使い方とブログ記事の作成方法、顧客対応エージェントの使い方について解説します。
Breezeの利用手順は、はじめにHubSpotアカウントにログインし、左のサイドメニューから「Breeze」→「概要」に移動します。
「アシスタント」をクリックすると、右側にサイドパネルが表示され、Breezeアシスタントのチャットが開始します。Breezeアシスタントには、右上のメニューバー「アシスタント」からもアクセスできます。
Breeze Agentsを利用するためには、「Breezeマーケットプレイスにアクセス」をクリックして利用可能なエージェントを確認し、使用するエージェントを選択後、「追加」をクリックすると実行できます。
データエンリッチメントを設定するには、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンをクリックし、左のサイドバーメニューの[データ管理]セクションで、[データエンリッチメント]からエンリッチメント設定を行います。
※エンリッチメントの設定には、データエンリッチメントのユーザー権限が必要になります。管理者権限にて、設定の[ユーザーとチーム]から設定が必要になります。
HubSpot Breezeでブログを生成する場合、設定画面で「Generative AIツールへのアクセス」をオンにし、プロンプトで機密情報の入力は避ける必要があります。また、生成された内容に偏りや不正確さがないか確認することが重要です。
HubSpotアカウントで「コンテンツ」→「ブログ」に進み、「AIを利用して開始」をクリックします。
トピックを選択または説明を入力し、キーワードやターゲット国を設定します。
引用:AIを使ってブログ記事を生成する|HubSpotナレッジベース
追加情報を提供したい場合は、最大10件のドキュメントをアップロードできます。また、閲覧者の業種や理想の顧客情報を選択してカスタマイズすることも可能です。
タイトルを選択し、SEOデータを確認し、必要に応じて編集します。
引用:AIを使ってブログ記事を生成する|HubSpotナレッジベース
見出しを管理・並べ替え、話題を追加して記事を作成します。記事を生成し、公開する準備が整ったら「公開」をクリックして公開します。
顧客対応エージェントをチャットフローに割り当てることで、文脈に基づき顧客の質問に応答させることが可能です。
使用する際の注意として、HubSpot Breezeではセンシティブな情報を入力しないよう警告されています。また、AI生成の応答には誤りが含まれる可能性があることも考慮しましょう。
はじめに、Breeze顧客対応エージェントのセットアップを行います。HubSpotで顧客対応エージェントを設定するには、「サービス」→「顧客対応エージェント」に移動し、「エージェントを作成」をクリックします。
エージェントの名前、役割(カスタマーサポート、マーケティング担当者、営業担当者)、パーソナリティ(フレンドリー、プロフェッショナル、カジュアルなど)を設定します。
引用:顧客対応エージェントを作成する|HubSpotナレッジベース
コンテンツソースを選択して、既存のナレッジベースやURLを追加します。
設定後、顧客対応エージェントをチャットフローに割り当てます。チャットフローが未作成の場合は、作成して受信トレイに接続します。エージェントが質問に答えられない場合は、人間のエージェントに転送する設定もできます。
引用:顧客対応エージェントを作成する|HubSpotナレッジベース
設定が完了したら、プレビューで応答を確認し、ウェブサイトページに追加します。訪問者は「AIを利用」と表示されたウィジェットで顧客対応エージェントとやり取りを開始できます。
出典:顧客対応エージェントを作成する|HubSpotナレッジベース
2025年秋の「Fall Spotlight」で、BreezeはAIツール群からビジネスと協働するAIプラットフォームへと進化しました。今回のアップデートでは、名称変更とともに、より柔軟に自社に合わせてカスタマイズ・拡張できる仕組みが整備されています。
従来「Breeze Copilot」として提供されていた機能は、Breezeアシスタントとして刷新されました。単なる指示応答にとどまらず、会話の文脈を記憶し、Google Workspaceなど外部アプリとも連携。よりパーソナルで信頼できるAIパートナーとして、日々の業務を支援します。
Breeze Agentsは、自律的にタスクを実行するAIへと進化しました。
顧客対応エージェント:
従来の問い合わせ対応に加え、見込み客の評価やミーティング予約も自動化。Web訪問者を商談機会へ転換する「AIコンシェルジュ」として機能します。
データエージェント:
CRMやWeb情報を横断的に分析し、「この見込み客は最近メディアで紹介されたか?」といったカスタム質問にも対応。手作業の調査業務を自動化します。
AIを専門知識なしで自社業務に適応させるための環境も整備されました。
Breezeは汎用的なAIツールではなく、自社のビジネスを深く理解したAIチームとして機能するようになりました。
HubSpotのAI機能「Breeze」を活用することで、コンテンツ制作の品質向上や生産性の向上、営業の成約率アップにつながります。日本語版に対応していない機能もあるため、まずは日本語で回答してくれるBreezeアシスタントのAIサポートを試してみると良いでしょう。
「Breeze」は常に進化をしているため、今後のバージョンアップにも期待が高まります。HubSpotのBreezeを活用し、業務の自動化を進めましょう。
渋谷 真生子
株式会社100(ハンドレッド)のマーケター。新卒でグローバルヘルスケア企業で営業を経験し、セールスフォースにてBDRとして地方企業の新規開拓に携わる。コロナ渦でインバウンドマーケティングの重要性を実感し、アイルランド ダブリンにあるトリニティカレッジの大学院にてデジタルマーケティングの学位取得し現在に至る。最近はかぎ針編みにハマり中。
ビジネスの成長プラットフォームとしての魅力はもちろん、
HubSpotのインバウンドマーケティングという考え方、
顧客に対する心の寄せ方、ゆるぎなく、そしてやわらかい哲学。
そのすべてに惹かれて、HubSpotのパートナー、
エキスパートとして取り組んでいます。
HubSpotのこと、マーケティング設計・運用、
組織の構築など、どんなことでもお問い合わせください。