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HubSpot Operations Hubとは?代表的な機能、料金プラン、活用事例などわかりやすく紹介!

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HubSpot Operations Hubは、2021年に登場したHubSpotの新しい製品の一つです。企業が成長すれば顧客も増え、業務効率化をおこなうツールも増えていきます。そのような中で、日々自社のビジネスでおこなわれている複雑なプロセスを円滑にし、チームや部署間の効率を飛躍的に向上させる革新的なツールが、「HubSpot Operations Hub」です。

この記事では、Operations Hubの核となる機能、コストパフォーマンスに優れた料金プラン、そして実際にOperations Hubを導入した企業がどのような変化を遂げているかを、詳しく解説します。

また、データの同期からプログラマブルオートメーションまで、あらゆるオペレーションをシームレスに統合し、ビジネスの成長を加速させるHubSpotの魅力も併せて紹介します。

HubSpot Operations Hubとは

HubSpot Operations Hubは、HubSpot CRMの可能性をより引き出す製品の一つとして、2021年に登場しました。HubSpot Operations Hubを紹介するにあたり、まずはHubSpotの全体像を解説します。

HubSpotとは

出典:HubSpot

HubSpotは世界120カ国以上で、18万4000社を超える企業が導入する、自社の成長に最適なカスタマープラットフォームです。(2023年12月時点)HubSpotは顧客関係管理(CRM)を中核とする、5つの「Hub」と呼ばれる次の製品群で構成されています。

  • Marketing Hub :マーケティング活動を一元管理
  • Sales Hub :商談管理を営業支援ツールで効率化
  • Service Hub :顧客満足度を高めるサポート体制の構築
  • CMS Hub :ノーコードでWebサイト編集や最適化施策がおこなえる
  • Operations Hub:業務オペレーションの自動化を支援

HubSpotの顧客関係管理(CRM)自体は無料で利用できます。企業規模などに合わせた料金プランが用意されており、低コストでツールを使い始められます。マーケティングの施策内容や、施策の実施規模に応じた高い拡張性が特徴です。

顧客からの自発的な行動から利益につなげる「インバウンド型」の手法を採用し、顧客との関係構築に関するさまざまな機能が搭載されています。

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HubSpot Operations Hubとは

HubSpot Operations Hub出典:HubSpot

HubSpot Operations Hub(オペレーション支援ソフトウェア)は、HubSpotを活用した各種オペレーション業務を効率化し、ビジネスプロセスの自動化と最適化を実現するツールです。2021年4月にリリースされました。企業が抱えるオペレーション業務の課題解決を通じ、自社ビジネスの成長をサポートします。

先に解説したHubSpotの統合型プラットフォームを構成する製品の一つで、HubSpotのプラットフォーム上での動作します。

ノーコードでのアプリケーションデータの同期や、オートメーション機能によるデータのクリーンアップ作業支援、データ品質管理機能やプロセス自動化支援など、多くの機能が搭載されており、効率的、かつ正確性が求められるオペレーション業務担当者や企業にとっては、最適なツールと言えるでしょう。

HubSpot Operations Hubが必要な理由

HubSpot Operations Hubが必要とされる理由は、次のとおりです。

  • 部門間連携の重要性が高まっている
  • 使用するITツールが増加している

部門間連携の重要性が高まっている

部門間連携の重要性が高まっている背景には、各部門で業務が独立し、それに対応するシステム導入を進めてしまった事情があります。

各部門の個別独立業務に対応するシステム導入で、システムがローカライズされてしまい、部門間連携の難しい企業が存在しているのが実情です。

このような現状に対し、アメリカでは新たな取り組みであるレベニューオペレーション(RevOps)の考え方が注目されています。レベニューオペレーションとは、企業の各部門がそれぞれ連携して顧客体験を改善し、組織全体の収益最大化を目指す考え方です。

レベニューオペレーションとは

レベニューオペレーションでは、例えば営業やマーケティング、財務やカスタマーサクセス等の部門が連携し、市場への開拓活動に足並みを揃えます。

具体的には、次の一連のプロセスを、企業の収益最大化の視点で連携します。

  1. マーケティング活動で認知を広める
  2. 営業活動で顧客を獲得する
  3. カスタマーサクセス活動で、顧客との長期的な関係構築を図る

この一連の流れをスムーズにおこなうためには、部門間の連携が欠かせません。

そのためにも、部門間のデータ連携をスムーズにおこなうことが求められます。つまり、企業の収益を最大化させるためには、部門間ごとのスムーズなシステム連携がカギとなります。

使用するITツールが増加している

もう一つの理由が、利用するITツール数の増加です。

最近ではSaasサービスを始め、多くのITツールが登場しています。業務で使うITツールの数も多く、現場では困惑している方も多いのではないでしょうか。

アイデンティティ管理サービスを提供する、Okta Japan株式会社がおこなった業務アプリの利用動向に関する調査結果によると、1社平均で89個もの業務アプリを使っていることが分かりました。

また、従業員が2000人以上の大企業では、2023年度の平均利用業務アプリが211個と、前年より8%(195子)も増加しているのが実情です。

このような状況下で、仮に現在使っているITツールがシステムと連携されていない場合、次のような課題が現場に出てきます。

  • 既に登録済みの情報を何度も入力する必要がある
  • 最新データが反映されるまで、かなりのタイムラグが生じる

これらの課題を解決することで、生産的な業務に時間を割けるようになります。

HubSpot Operations Hubの代表的機能

HubSpot Operations Hubの代表的機能は、次の4つです。

  • リアルタイム・両方向のデータ同期
  • データ品質管理オートメーション
  • プロセスの自動化
  • データセット

リアルタイム・両方向のデータ同期

HubSpot Operations Hubでは、100種類以上のSaaSアプリケーションとの同期や、データ整理が可能です。

具体的には次のアプリケーションです。

これらアプリケーションのデータとHubSpot Operations Hubを同期させることで、データ管理の効率性が向上します。データ同期に伴うコーディングも不要で、部門間の連携強化が容易になるでしょう。

また、このデータ同期の効率性を担保できるのには、2019年11月にHubSpot Japan株式会社が、iPaaS(Integration Platform as a Service)サービスを提供するPieSyncを買収した背景があります。

PieSync社は、クラウドやオンプレミスのツール間で、顧客情報をリアルタイムで自動同期できるiPaaSサービスを提供し、近年急成長を遂げている企業です。

以前は、マーケットプレイスのアプリケーション間の同期が一方向のみだったり、データ同期にタイムラグが発生したりと、品質改善が必要な状況でした。

PieSync社を買収し、その技術をOperations Hubに取り入れたことで、双方向のデータ同期やリアルタイムでのデータ同期が可能となり、より満足度の高いユーザー体験を得られるようになりました。

データ品質管理オートメーション

HubSpot Operations Hubのデータ品質管理オートメーション機能で、データをクリーンな状態で維持・管理でき、時間節約と効率化を図れます。

負荷のかかるデータのクリーンアップ作業へのサポートや、日付プロパティの修正や氏名表記の自動調整機能(英語氏名表記の最初のアルファベットを大文字にする)も備わっており、工数削減につながります。

プロセスの自動化

従来より煩雑なビジネスプロセスであった、営業担当者の担当地域管理やリードの割り当て、契約更新などが、HubSpot Operations Hubの活用で自動化できます。

自動化により単純作業に使っていた時間を削減でき、営業面で顧客との良好な関係づくりの強化につながるでしょう。

また、自社で蓄積した顧客データベースに、外部から取得したデータを組み合わせるデータエンリッチメントもおこなえます。これにより、データ分析を実用的な洞察に絞り込むことで、サービス向上や意思決定が可能です。

データセット

HubSpot Operations Hubのデータセット機能は、HubSpot アカウントに紐づく全体データの集合を定義したうえ、カスタムレポートで使えるように整理する機能です。

データセットでは、CRMオブジェクトやHubSpotアセットのプロパティー、データ計算数式を含められます。データ機能を使えば、企業のオペレーション部門や、データ分析担当者のCRM上のデータを確認しやすくなります。

また、サマリ関数の利用でデータセット内の複数行へのデータ集計や、レート比率が容易に計算可能です。

HubSpot Operations Hubの料金プラン

HubSpot Operations Hubの料金プランは次の4つです。(※2023年11月現在の情報です)

HubSpot Operations Hub 料金プラン

「Starter」プランと「Professional」プランは、年間一括支払を選ぶと、総額の10%値引きで購入できます。「Enterprise」プランには年一括払いによる値引きはありません。

 Operations Hub 無料プランでできること

HubSpot Operations Hubの無料プランで使える機能を、次の表にまとめました。

HubSpot Operations Hub 無料版機能

出典:HubSpot|Operations Hub 機能

無料プランでもかなりの機能を使えるので、まずは無料プランで使い勝手を確かめてみるのも良いでしょう。

Operations Hub 有料プランでできること

HubSpot Operations Hubの有料プランは、先に解説した無料プランの機能をすべて使えるのに加え、以下の機能を使えます。(※2023年11月時点の情報です)

出典:HubSpot|Operations Hub 価格表

「Starter」プランでは、顧客データの同期と整理に必要なオペレーションツールが、すべてそろっています。

一方、「Professional」プランでは、現在の業務オペレーションを自動化し、企業規模を拡大するために必要な、包括的なオペレーションソフトウェアを使えます。

「Enterprise」プランに至っては、柔軟性のある高度なデータ管理に必要な機能を利用できます。

それぞれのプランで使える機能に違いがありますが、まずは自社の置かれている状況を適切に分析した上で、必要な機能を確認しておくとよいでしょう。

HubSpot Operations Hub活用事例

ここでは、実際にHubSpot Operations Hubを活用している企業事例を紹介します。

株式会社イーエージェンシー

株式会社イーエージェンシー HubSpot事例

出典:株式会社イーエージェンシー

株式会社イーエージェンシーでは、顧客管理業務の1つである予実管理で、次の課題を抱えていました。

  • 既存顧客管理のHubSpotへの移行
  • 迅速な経営意思決定をおこなうための管理方法

新規顧客管理ではHubSpotを活用しているものの、既存顧客管理はスプレッドシートを用いており、HubSpotへの移行ができないでいました。

同社の予実管理は、これまでスプレッドシートで管理し、データも同社の担当者がすべて手入力でおこなっていました。

プロダクト数や顧客数も膨大で、担当者に過度な作業負荷がかかるだけではなく、人的ミスも頻繁に起こっていたといいます。

既存顧客管理でもHubSpotを活用できる仕組みを作らなければ、予実管理だけではなく、LTV(顧客生涯価値)の予測や単価アップのプロセスが追求できません。

また、データの手入力によるミスは、意思決定にかかわる将来予測にも影響を及ぼすため、

ダッシュボードツールで売上げ予測が即座に可視化できるなど、高い精度の管理方法が同社の経営層からも強く求められていました。

そこで、これらの課題に対し、HubSpot Operations Hubを使った予実管理業務の自動化プロジェクトが立ち上がります。

関係者を集めた定例会で、同社のプロダクトの特徴やパターンに合わせた管理方法を検討しつつ、各プロダクトの管理フローに合う管理画面の開発をおこないました。

その結果、HubSpot Operations Hubの導入で、現在では予実管理の仕組みを大きく変えるきっかけが生まれました。LTVや解約予測が容易に把握できたり、今まで可視化できなかった数字が明確になったりと、同社が新たな取組みに着手できる機会を生み出しています。それだけではなく、「レポートの見える化」の実現で、分析業務の工数短縮も期待されています。

HubSpot Operations Hub導入は、プロセス自動化だけではなく、生産性の高い業務にリソースを創り出す製品であると言えるでしょう。

参考:HubSpot Operations Hub導入事例│株式会社イー・エージェンシー

株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワード HubSpot 事例

出典:株式会社マネーフォワード

同社では、さまざまなクラウドツールの代理販売サービスである「マネーフォワード クラウドStore」を2020年4月に立ち上げました。

立ち上げ後、徐々に取り扱い商品が多くなるにつれ、複雑な料金体系に応じた営業管理と売上げ管理が必要でした。

従来、スプレッドシートシートで管理をおこなっていた中で、現場で次の二つの問題が噴出してしまいます。

  1. 売上げデータの一元管理ができていない
  2. 運用管理の属人化

そこで、これらの問題を解決するため、HubSpotとHubSpot Operations Hubの導入が決まりました。

HubSpot Operations Hubの決め手となったのは、標準レポート機能では実現できない、ソフトウェア内に蓄積したデータ表現の、高い柔軟性でした。

今までおこなってきたスプレッドシート運用からのデータ移行は、かなりの重労働だったようですが、HubSpot Operations Hubへの導入効果は、運用開始からわずか半年足らずで次の形で現れました。

  • 定例の週次ミーティングの準備工数の大幅削減(1時間から20分程度に短縮)
  • 手作業が激減し人的ミスもほぼゼロに
  • ダッシュボード機能で達成率などの数字がまとめられるようになった(マーケティングやインサイドセールス、CSごとの分類で)
  • 各担当者の数字に対する意識が向上した

その効果は売上げにも影響があり、インサイドセールスとフィールドセールスとの連携体制を強化し、昨年対比で3.5倍の成長を実現しました。

スプレッドシートの運用は、いずれ限界が訪れます。スプレッドシートに依存せず、HubSpot CRMを基盤にしたうえで、オペレーションを構築する重要性を示唆した事例と言えるでしょう。

参考:HubSpot Operations Hub導入事例│株式会社マネーフォワード

まとめ

HubSpot Operations Hubは、データ管理からワークフローの自動化、チーム間のコミュニケーション改善に至るまで、企業運営のあらゆる側面をサポートする製品です。アプリケーションや異なるシステム間でのデータ同期の実現で、日々の業務の効率化や、チームの生産性を最大限に引き出せます。

また、さまざまな料金プランが用意されており、小規模ビジネスから大企業まで、あらゆる規模の組織で必要とする機能が入手可能です。

HubSpot Operations Hubは、市場変化に迅速に対応し、顧客満足度を高め、ビジネスの効率化と成長を目指すあらゆる組織にとって、欠かせない存在となるでしょう。

HubSpot Operations Hubは、無料プランでも多くの機能を使えるのが特徴です。まずは無料プランで自社の規模や抱える課題に対応できる機能があるか、確かめてみるのもよいのではないでしょうか。

渋谷 真生子

株式会社100(ハンドレッド)のマーケター。新卒でグローバルヘルスケア企業で営業を経験し、セールスフォースにてBDRとして地方企業の新規開拓に携わる。コロナ渦でインバウンドマーケティングの重要性を実感し、アイルランド ダブリンにあるトリニティカレッジの大学院にてデジタルマーケティングの学位取得し現在に至る。最近はかぎ針編みにハマり中。

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