HubSpotは、CRM(顧客関係管理)を中心に、マーケティング、セールス、カスタマーサービスなどのビジネス業務を効率化するための多機能プラットフォームです。HubSpotの価値は、ただのデータ管理や自動化機能に留まらず、1,000を超える外部アプリとの連携を通じてさらに高まります。これにより、異なるアプリケーションからのデータを一箇所で集約し、自社独自の課題や業界特有のニーズに合わせたカスタマイズが可能になります。
本記事では、HubSpot認定パートナーである私たちが、HubSpot連携の基本から、各部門で活用できるおすすめのアプリ、さらにはHubSpotを最大限に活用するための実用的な連携術を紹介します。ビジネスの効率化を目指す企業にとって、HubSpotとの連携は欠かせない戦略的アプローチとなるため、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
HubSpot連携とは
HubSpot連携を理解するためには、アプリマーケットプレイスとネイティブ・非ネイティブ連携の違いを理解する必要があります。まずはHubSpot連携の基礎知識を見ていきましょう。
HubSpot連携とは
HubSpot連携とは、HubSpotプラットフォームを他のビジネスツールやアプリケーションと統合するプロセスを指します。連携をすることで、各種業務の効率化、データ管理の最適化、顧客体験の向上など多岐にわたるメリットを得られるのです。
HubSpot自体がCRM(顧客関係管理)システム、マーケティングオートメーションツール、セールスファネル管理システムなどの豊富な機能を備えていますが、外部のアプリケーションとの連携により、これらの機能をさらに強化し、HubSpotだけでは対応しきれない細かなビジネスニーズや特定の課題への対応が可能になります。
また、メールマーケティング、顧客サポート、Eコマースプラットフォームなど、さまざまな外部ツールとHubSpotを連携することで、各種ツールに散在する顧客データをHubSpotで一元管理することが可能です。
HubSpot連携を活用することで、各部門はより業務を効率化しながら、一元管理した顧客情報をもとに一貫した顧客体験を提供できます。
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HubSpotアプリマーケットプレイス
HubSpotアプリマーケットプレイスでは、ビジネスの多様なニーズに対応するため、1,500を超える幅広い範囲のアプリケーションを提供しています。これらのアプリは、HubSpotの基本機能を補完し、さまざまなビジネス要件に合わせてカスタマイズすることを可能にします。
たとえば、Google AdsとHubSpotの連携を通じて、CRMデータにもとづいて広告キャンペーンを分析し、より効果的なターゲットオーディエンスの作成や広告の最適化を実現できます。
出典:HubSpot
アプリマーケットプレイスでは、マーケティング、セールス、カスタマーサービス、財務、コマースなど多くのカテゴリーにわたるアプリケーションが提供されています。
ユーザーは、Eメール、ソーシャルメディア、データ管理、カスタマーサクセスなど、特定の機能やニーズに特化したアプリを容易に見つけることができます。また、これらのアプリは、HubSpotのインターフェース内で直接操作できるため、効率的に業務プロセスを管理することが可能です。
HubSpotアプリマーケットプレイスは継続的に拡張されています。新たなアプリケーションの追加により、最新の市場動向に応じたツールを活用し、競争優位を獲得できるでしょう。
ネイティブ連携と非ネイティブ連携の違い
HubSpotの連携には、ネイティブ連携と非ネイティブ連携の二種類が存在します。ネイティブ連携は、HubSpotが直接サポートしている連携方法で、追加の設定やカスタムコードを必要としません。基本的には、HubSpotアプリマーケットプレイスからアプリを追加し、画面の指示に従い、数回のクリックで設定が完了します。ネイティブ連携のメリットは、その利便性と安定性です。ユーザーは複雑な技術的なステップを踏むことなく、すぐに連携を活用できます。
一方、非ネイティブ連携はサードパーティのコネクターやAPIを介して行われます。この連携方法では、より高度なカスタマイズや特定のビジネスニーズに合わせた設定が可能ですが、設定には専門的な知識が必要です。
非ネイティブ連携は、HubSpotが直接サポートしていないアプリケーションや特殊な機能をHubSpotに連携する場合に有効です。たとえば、ZapierやIntegromat(現在のMake)のようなコネクターを利用して、HubSpotとカスタムアプリケーションやニッチなツールとの連携を実現することができます。
HubSpotとデータを連携させるメリット
HubSpotと他のツールを連携することで、下記のメリットを得られます。
- データを一元管理できる
- 管理にかかる手間やコストを削減できる
ここからは、各メリットの詳細を解説します。
データを一元管理できる
HubSpotと他のシステムやアプリケーションの連携により、データの一元管理が実現できます。たとえば、マーケティングチームがHubSpot、セールスチームが特定のSFAツール、カスタマーサポートチームが別のヘルプデスクソフトウェアを導入している場合、顧客情報が分散してしまいがちです。これにより、部門間での情報の不整合や顧客体験の断絶といった問題が発生する可能性があります。
カスタマーサポートが顧客の最新の購買履歴や営業からの重要なメモにアクセスできなければ、効果的なサポートを提供することが困難になるでしょう。同様に、営業チームが顧客のサポート履歴や問題点を知らずにコミュニケーションを取ると、顧客の不満を招くリスクも高まります。
HubSpotと他のアプリを連携することで、各ツールの情報をHubSpot内で一元管理し、各部門がリアルタイムで必要な情報にアクセスできるようになります。これにより、顧客に対して一貫性のある体験を提供し、各部門の効率も向上します
管理にかかる手間やコストを削減できる
HubSpotと他のシステムを連携させることで、管理にかかる手間やコストを大幅に削減できます。特に、システム間でのデータ収集や共有のプロセスを自動化すれば、手作業によるデータの再入力や、異なるシステム間でのデータ同期に伴う時間と労力の削減を行えます。結果、ビジネスの効率化が進み、従業員はより戦略的かつ価値の高い業務に専念できるようになるでしょう。
自動化によるデータ管理の最適化は、エラー発生のリスクを軽減し、データの一貫性と正確性を保つのにも有効です。手作業でのデータ入力はエラーが発生しやすく、これが顧客満足度の低下や意思決定ミスの原因となることがあります。HubSpotと他のシステムとの連携により、データ入力の自動化が実現し、これらのリスクを大幅に減少させることができます。
マーケティングにおすすめな連携アプリ
ここでは、マーケティングにおすすめの連携アプリをご紹介します。
Zoom
出典:HubSpot
Zoomは、オンラインミーティングやウェビナーの実施に広く使用されているツールであり、その便利さと使いやすさから多くの企業に採用されています。HubSpotとの連携により、Zoomでのウェビナーやミーティングの管理がさらに効率的かつ効果的になります。
ウェビナーの参加者情報は自動的にHubSpotと同期され、イベント後のフォローアップやマーケティング活動をスムーズに行うことが可能です。また、ウェビナー参加者の詳細情報や行動データがHubSpotに集約されることで、マーケティングチームは参加者の関心度や好みを正確に把握し、よりパーソナライズされたコミュニケーションを展開できます。
たとえば、ウェビナーの内容に興味を示した参加者に対して、関連するコンテンツや次回イベントの情報を提供することで、顧客エンゲージメントを高められるでしょう。
ウェビナー参加者の行動データは、将来のイベントの計画やマーケティング戦略の改善に活用できます。どのセッションが最も関心を集めたか、どのタイプのコンテンツが効果的だったかなどのインサイトは、マーケティング活動の効果を高めるための重要な情報となるでしょう。
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Salesforce
出典:HubSpot
すでにSalesforceを導入している企業は多いのではないでしょうか。HubSpotとSalesforceを連携すれば、2つのツール間でのデータ同期をシームレスに実現できます。たとえば、HubSpotで記録されたリードのメール開封やフォーム送信などの重要情報を、セールスチームは使い慣れたSalesforceで受け取れるようになるのです。
また、セールスチームとマーケティングチーム間のデータ共有が容易になることで、部門間の連携が強化されます。両チームは最新の顧客データに基づいてタイムリーに行動を起こし、顧客のニーズに迅速かつ適切に対応することが可能になります。結果、顧客満足度の向上やクロスセル/アップセルの機会の増加を実現できるでしょう。
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WordPress
出典:Wordpress
HubSpotとWordPressを連携させることにより、HubSpotの豊富なマーケティングツールをWordPressサイトに簡単に組み込むことが可能です。
具体的には、リード生成を促進するポップアップフォーム、カスタマイズ可能なコンタクトフォーム、ライブチャット機能などです。これらのツールを使用することで、訪問者とのより効果的なコミュニケーションが可能となり、ウェブサイトの訪問者をリードに変換する確率を高められます。
ウェブサイトを運用する場合、フォームやCTAなどの要素はリード獲得の上で重要な要素です。HubSpotならば、作成はもちろん、デザインや設置場所などの改善も簡単かつ迅速に行えるため、Wordpressを利用している方は連携するのをおすすめします。
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LITTLE HELP CONNECT
出典:HubSpot
LITTLE HELP CONNECTは、LINEを利用したマーケティング活動をサポートするツールであり、HubSpotとの連携を通じて顧客とのコミュニケーションを効率化します。LINE上で行われる顧客とのやり取りは、リアルタイムでHubSpotの顧客プロファイルに同期され、顧客の興味やニーズ、過去のコミュニケーション履歴をもとに適切なマーケティングアクションを展開する基盤を構築するのです。
また、ノーコードでのチャットボット構築や自動メッセージ配信、ターゲットを絞ったセグメント配信など、LINEとHubSpotの機能を組み合わせた多様なマーケティング戦略を展開することができます。これにより、顧客とのエンゲージメントを深めるとともに、効果的なマーケティング活動を実現することが可能です。
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FORCAS
出典:HubSpot
FORCASは、特定の企業や業界に焦点を当てたアカウントベースのマーケティング(ABM)をサポートするツールです。これをHubSpotと連携させることで、特定の顧客グループに対してカスタマイズされたマーケティング活動を効果的に行えます。
ABMとは、企業が特定の顧客やアカウントに注力し、それぞれのニーズや興味に基づいたマーケティング戦略を展開する手法です。FORCASを使うことで、どの企業がビジネスの主要なターゲットかを特定し、それらの企業に合わせた特別なマーケティングプランを作成できます。一方、HubSpotは顧客データを管理し、マーケティング活動を自動化するのに役立つツールです。
FORCASとHubSpotを組み合わせると、ターゲット企業に合わせカスタマイズしたコンテンツを効率的に配信できます。たとえば、HubSpotで収集したデータを基に、特定の業界に関心を持つ企業に向けたカスタマイズされたメールキャンペーンをFORCASで計画し実行することが可能です。これにより、ターゲット企業の関心を引き、より深い関係を築くことが期待できます。
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営業におすすめな連携アプリ
ここからは、営業におすすめの連携アプリをご紹介します。
Gmail
HubSpotとGmailの連携は、メールコミュニケーションの管理を大幅に効率化し、顧客理解を深めることを可能にします。この連携により、Eメールのやり取りがHubSpot内の顧客レコードと自動的に関連付けられ、過去のコミュニケーションを容易に参照できるようになります。これは、顧客との対話を理解し、個々のニーズに合わせたパーソナライズされたアプローチを実現する上で大きな助けとなるでしょう。
HubSpotのセールスツールは、Gmailのインターフェース内で直接使用でき、コンタクト情報の確認、効果的なEメールテンプレートの作成、AIアシスタントを活用したメール作成、ミーティングリンクの挿入、開封状況の追跡などが行えます。これらの機能を利用することで、営業プロセスをより効果的かつ効率的に運用することが可能です。
GmailとHubSpotの連携は、日常のコミュニケーション管理を向上させるだけでなく、顧客の理解をより深くするための重要なツールです。この連携はGmailに限らず、Outlookなど他のメールサービスにも対応しています。
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Slack
HubSpotとSlackを連携すれば、HubSpotでの顧客関連の活動やセールスの機会に関する最新情報をSlackのチャネルにリアルタイムで通知できます。この機能は、営業チームが顧客情報を迅速に共有し、適切なタイミングで適切なアクションを取るのに役立ちます。
たとえば、新しいリードが生成されたり、顧客が重要なアクションを取ったりした場合、関連する情報が直ちにSlackチャネルに通知され、チームはすぐに対応を開始できるでしょう。
また、Slackの通知システムを利用することで、チームメンバーは重要な情報を見逃すリスクがなくなります。結果、顧客とのエンゲージメントを高めると同時に、セールスチーム内のコミュニケーションと協力を促進し、セールスプロセスの効率化を実現します。
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Stripe
出典:Stripe
Stripeは、オンライン決済処理をスムーズかつ効率的に行うためのサービスです。HubSpotとStripeの連携により、顧客の支払い情報や購入履歴がHubSpotまたはStripeに自動的に同期され、顧客データの一元管理が容易になります。これにより、顧客の購入傾向や支払い状況を詳細に把握し、それに基づいてより効果的なセールス戦略やアップセル戦略を立案することが可能になります。
Stripeとの連携は、顧客の購入行動の理解を深めるのに特に有効です。たとえば、特定の製品やサービスに対する顧客の反応を分析し、その傾向に基づいてカスタマイズされたプロモーションやオファーを提供することができます。また、顧客の購入履歴を把握することにより、継続的なエンゲージメントやリピート購入を促進するための戦略を策定することも可能です。
さらに、HubSpotの見積書機能にStripe決済を追加すれば、注文書のやり取りを繰り返すことなく、営業が見積もりから直接支払いを回収できます。支払い処理や顧客情報の管理が自動化されることで、エラーや重複のリスクを減らし、全体的なビジネスプロセスの効率を高められるでしょう。
Google Calendar
HubSpotとGoogle Calendarを連携すれば、HubSpotから直接顧客とのミーティングやイベントをスケジュールし、それをGoogle Calendarと自動的に同期できます。これにより、顧客との商談管理が格段に容易になり、セールスプロセスの効率化を図れるのです。
Google Calenderとの連携の最大のメリットは、顧客とのミーティングの日程調整が大幅に効率化できることでしょう。通常、顧客と何度もメールのやり取りをしてミーティング日程を決めますが、Google Calenderと連携をすれば、ミーティングリンクを送信するだけで済みます。
上記画像のように、顧客は利用可能な時間帯から都合のよい日時を選択するだけで、ミーティング予約が完了します。予約されたミーティング情報は、リアルタイムでGoogle Calenderに反映されるため、スケジュールのミスマッチやダブルブッキングのリスクを軽減できます。
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カスタマーサポートにおすすめな連携アプリ
ここからは、カスタマーサポートにおすすめの連携アプリをご紹介します。
SurveyMonkey
出典:SurveyMonkey
HubSpotとSurveyMonkeyの連携をすれば、アンケートの回答結果をもとにEメールセグメントリストの作成やワークフロートリガーの設定が簡単に行えます。また、アンケートの回答は自動的にHubSpotに同期されるため、よりパーソナライズされた施策の実施が可能です。たとえば、特定の製品やサービスに関する顧客の意見や反応をアンケートで収集し、そのデータをもとにセグメント化されたEメールキャンペーンを展開できるでしょう。
さらに、SurveyMonkeyのアンケート回答をHubSpotで追跡することで、回答者の行動パターンや傾向を把握し、それに基づいた効果的なフォローアップやカスタマイズされたコンテンツ提供が可能になります。アンケートの回答者がHubSpotのデータベースにまだ登録されていない場合は、新しいコンタクトとして自動的に作成され、リード生成と顧客エンゲージメントの強化に役立ちます。
Facebook Messenger
出典:HubSpot
HubSpotとFacebook Messengerの連携により、顧客とのコミュニケーションが大幅に改善され、より効率的で一貫性のある顧客体験を提供することが可能になります。Messengerを通じて顧客からの問い合わせやフィードバックをリアルタイムで受け取り、HubSpotで一元管理することにより、カスタマーサービスのみならず、営業やマーケティングの活動においても重要な顧客情報を集約し、効果的な戦略を策定することができます。
この連携のメリットは、すべての顧客コミュニケーションをHubSpot内で追跡し、分析できる点にあります。セールスやマーケティングチームは、Facebook Messengerを通じて収集された顧客情報に基づき、パーソナライズされたアプローチを行うことで、顧客とのより深い関係を築くことができるでしょう。
また、顧客からのフィードバックや問い合わせの内容を確認することで、顧客のニーズや問題点をより迅速に理解し、それに応じた対応を行えます。
さらに、HubSpotのレポートダッシュボードを活用することで、Messengerを介した顧客コミュニケーションのパフォーマンスを詳細に分析することが可能です。たとえば、コミュニケーションの件数や担当者ごとの応答時間、顧客満足度などの指標を追跡し、カスタマーサービスの質を継続的に向上させるためのヒントを得られます。
非ネイティブ連携 コネクター
非ネイティブ連携においては、特定のコネクターやツールを使用してHubSpotと他のシステム間のデータ同期や機能統合を行います。ここでは、そのような連携を容易にする主要なコネクターを紹介します。
Zapier
出典:HubSpot
HubSpotとZapierの連携は、ビジネスプロセスの自動化とデータ統合を効率化します。Zapierは、数千ものウェブアプリケーションと連携し、異なるアプリケーション間でのデータ移動を自動化するサービスです。この連携により、HubSpotのユーザーは、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの効率を大幅に向上させることができます。
たとえば、HubSpot経由で獲得したフォーム情報をGoogle Spreadsheetに自動入力する、新しいリードがHubSpotに登録された際に自動的に他のアプリケーションでタスクを生成するなど、多岐にわたる自動化が実現できます。
HubSpotとZapierの連携により、さまざまなアプリケーションとHubSpot間でデータを簡単に移動させることができます。これにより、手動でのデータ入力や移動の手間を省き、より効率的なワークフローの構築が可能です。また、HubSpotが直接サポートしていないサードパーティアプリケーションとの間でも柔軟なデータフローを構築できます。
Make (旧 Integromat)
出典:HubSpot
Makeは、異なるウェブサービスやアプリケーション間で複雑なデータフローと自動化を可能にするビジュアルプログラミングプラットフォームであり、HubSpotと連携することにより、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの各プロセスを自動化し、カスタマイズできます。
たとえば、新しいリードがHubSpotに登録された際に自動的に他のアプリケーションでタスクを生成する、ソーシャルメディアのアクティビティをHubSpotの顧客レコードに同期する、複数のデータソースからの情報を集約してHubSpotのレポートを生成するなど、多岐にわたる自動化が実現可能です。
この連携のもう一つのメリットは、HubSpotが直接サポートしていないサードパーティアプリケーションとの間にも、柔軟なデータフローを構築できること。このように、Makeを利用することで、HubSpotの既存の機能に加えて、独自のビジネスニーズに合わせた多様なアプリケーションとの統合が可能になります。
Operations Hubによるデータ同期
HubSpotには、Operations Hubという異なるシステム間の連携を可能にするソフトウェアを提供しています。数多くのアプリケーションやシステムを導入している場合、Operations Hubを検討してみると良いかもしれません。ここからは、Operations Hubの基礎とメリットを簡単にご紹介します。
Operations Hubとは
出典:HubSpot
Operations Hubは、企業のオペレーション業務を合理化し、顧客データを一元管理することを目的としたソフトウェアです。HubSpotが開催したイベント「INBOUND22」で発表された調査結果によれば、SaaSアプリケーションの平均利用数は1社あたり242個にもなるとのこと。
Operations Hubを導入すれば、複数システムのデータ同期や直観的な操作で構築する自動化プロセス、レポート作成を効率化するデータセットの定義などが可能になるのです。
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システム連携におけるOperations Hubのメリット
Operations Hubを利用することで、リアルタイムでの双方向データ同期、データの整合性と品質の向上、そして効率的な業務プロセスというメリットが得られます。これにより、HubSpotと他のシステム間で顧客データや取引履歴などの重要情報を常に最新の状態に保ち、各部門が必要な情報に即座にアクセスすることが可能です。
また、一元化されたデータ管理により、データの重複や矛盾を避け、データ品質を維持することが可能になり、これは顧客体験の向上と効果的な戦略の立案に直接貢献します。
さらに、異なるツール間でのデータ移行や更新作業にかかる時間と手間が削減され、業務プロセスが大幅に効率化できるのです。
まとめ
HubSpotは、CRMシステムとしての強力な機能を提供するだけでなく、さまざまな外部アプリケーションとの連携を通じて、その機能をさらに拡張します。1,000以上のアプリケーションが利用可能なHubSpotアプリマーケットプレイスにより、企業は独自のビジネスニーズに合わせたカスタムソリューションを構築できます。
この連携は、マーケティング、営業、カスタマーサポートなど、ビジネスのさまざまな部門において一元化されたデータ管理と効率的なプロセスを実現します。また、HubSpotのOperations Hubを通じて、リアルタイムで双方向のデータ同期を行うことも可能です。これにより、各部門は常に最新の顧客情報にアクセスでき、一貫した顧客体験を提供することができます。
本記事がHubSpotと各種ツールの連携についての理解を深める助けとなれば幸いです。